Wonderland Seeker

スマホの子はTOPを見てね

ROTC

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part14(最終回)

エリカ「起きなさい、アリス」 とお姉様が、タマムシジムの木陰の下で膝枕してくれたままボクの頭に落ちている葉っぱを取り払いながらエリカ「もう、長々としたおひるねですこと」アリス「ねえお姉様!ボクってばへんってこな夢見たの!」とボクはお姉様に自…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part13

エリカ「調子はどうですの、アイリス」アリス「お姉様」 ボクは、タマムシ大学に付属されている病院の個室のベッドから、上半身だけを起こして景色を眺めていた。自然と科学が両立した緑の大都市に、桜の花びらが彩りを奏でるようにして舞い散る。窓に反射し…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part12

ビアンカ「お姉たん!起きて!お姉たんってばっ!」 甲高くも甘美な幼さが残る大声で、ボクの意識は覚醒した。アリス「うーん……?」ビアンカ「よかった~。気がついてっ♪」目を覚ますと、彼女の太ももに頭を乗せていた。いつだったか、彼女と初めて逢った日…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part11

某日某所 ー先生。彼女の容態はどうなのでしょうー ーまだ目覚めんようじゃのうー ーそうですか……もう季節は周ったというのにー ー新月と満月。同時に巡り合わせた時に居合わせてしまったからのー ーああ。どうか今回でわたくしの願いが届きますようー キサ…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part10

ーシーギャロップー マチス「ウェルカムトゥーシーギャロップ!Driver's Highで飛ばすぜ」 6号「しゅごいですぅマチスさまぁ……60000馬力にくわえて、38口径5インチ単装砲、40mm連装機銃、20mm単装機銃、533mm5連装魚雷発射管、爆雷投射機、爆雷投下軌条、Mk.…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part9

サカキが消えてロケット団が自然解散してから約一年の月日が流れた。 アイリスは10歳を迎え、次期ジムリーダーの後継者としてホムラとカガリの協力でトレーナーの素質と経験を基礎から実戦で叩き込まれていた。午前は付きっきりでトレーナーの修行、午後か…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part8

アイリスがエリカのもとへ駆けつけるより少し前ヤナギ「こ……これは、プルス、プリス!?」カルマによる時渡りによって、ヤナギの目の前にはかつての相棒であったラ・プルスとラ・プリスが映っていた。 二匹は、ヤナギを見つめながら微笑みかけていた。ヤナギ…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part7

~ジョウト地方・コガネシティ~アカネ「あんたら!また喧嘩しに来たんか!懲りへんやっちゃなぁ」アカネのもとへと、ハヤトとマツバが現れる。傷が浅かったハヤトは、ツクシ達と違いすぐに退院してきたがそれでもまだ治療のあとが生々しく残っていた。脱走…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part6

愛着している黒ずくめのスーツ姿ではなく、軍の司令官を意識した制服に身を固めてタマムシへと襲撃を図るサカキ。その威圧に満ちた眼光の奥には、野望という二文字の信念だけが光っていた。 サカキ「一度は制圧したこの地を、再びこの手で落とすことになろう…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part5

ータマムシ旅館ーコンコンと、規則正しいノック音が刻まれる。うゅみではなく、来客のようだ。これまでであれば、気配を消して隠れ蓑に徹していたが本日は星の将来に関わる重要な局面である。エリカは、快く迎え入れた。 エリカ「お入りなさい。ファイヤー」…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part4

ヤナギ「しかしやってくれおったな……我が精鋭は壊滅、チョウジの組員も全滅……キサラギとかいう若造はアテにならん」 ーーーーーーーーーー サカキ「幹部はみなエリカの言いなり、まともに連携も取れん。もはや我がロケット団は傀儡に成り下がったか……」 ーー…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part3

ーコガネ地下ダンジョンーマツバ「さて、これで全員か」牢越しに自分自身がシャドーボールと同等の霊力を砲撃し続けること数時間。幽閉しているマツバを見張る組織員を一人残らず倒し、奪った鍵を使って牢の扉を開いた。マツバ「ポケモンがいなければトレー…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part2

ーキキョウシティーハヤト「こちらキキョウ組。申し訳ございません、襲撃に失敗しツクシは火傷の重症、俺もただじゃすみませんでした」病院の外でポケギアを使って、悔しそうに連絡を行うハヤト。ヤナギ「それはよいわ。して、相手はどんな奴じゃった?」そ…

《Ride On The City》-桜花の虹彩- Part1

グレアット「……帰ってきませんねっ」 窓から眠らない大都市の風景をぼんやりと眺めながら、ため息交じりに呟く灼眼赤髪の翼女。巫女衣装を基調とした服装には背中から生やす大きな翼のための隙間がいくつも広がっており、風が吹くたびに肌寒さを解消するため…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part27-最終回-

夜空を翔ける流れ星を、今見つけられたら何をお祈りするでしょう?旅立つあなたと交わした約束、心の中にいつもあります。 眠れない夜には、あなたの声が聴きたいです。私の羽のような朝日が来るまで語り明かしたい。隣で夢中に話す横顔は、炎よりも輝いてい…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part26

千年彗星編Ⅱ マグマ団アジト・マツブサの間マツブサ「くくく、もう少し。もう少しで完成なのだ」ルームへ突入すると、巨大なコンピューターをいくつも慌ただしく操作しているマツブサの後ろ姿があった。アリス「観念しろ。残すはアンタひとりだーマグマ団を…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part25

ー千年彗星ー1000年に1度彗星が夜空を覆い尽くすその時、すべての生命の願いが叶えられる人も草花もポケモンでさえもその運命を逃れることは出来ない 千年彗星編Ⅰえんとつやまの内部は、まるでグラードンが日照りを起こした時のように灼熱が広がってい…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part24

悠久水都編Ⅲグレアット「ビアちゃんの姿が……ポケモンにっ!」ホムラ「正体を現したか。ゴルバット、行け!」 ビアンカ「ミストボール!」 6号「すごい……あたりの霧が集まって輝いてます」カルマ「十分、伝説じゃんよ」モンスメグ「いけいけあーたん☆」 ホム…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part23

悠久水都編Ⅱクオーレ「俺はいついかなる場合においてでも、常にアルトマーレの平和と繁栄、そして天災に襲われないように願い続けるよう作られた。言わば、無限の螺旋だ」アリス「ビアンカは……?」クオーレ「そんな重荷を背負い続けるのは俺だけでいい。だか…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part22

アルトマーレ ビアンカ「ようこそ、水上の都・アルトマーレへ!」 ボクとメグは、ビアンカに乗せてもらってアルトマーレという街へ辿り着いた。水の都というだけあって、どこを見渡しても海と運河が広がっており、街のいたるところに橋が架けられていていく…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part21

西邑祭典編Ⅳ アリス「6号!カルマ!メグ!ゆん!グレアット!この祭りにグランドフィナーレを届けるぞ!」 ホウエンリーグ・王の間 ダイゴ「来てくれると思っていたよ、アリスちゃん!」タキシードに身を纏い、銀髪を煌めかせながらボクを見据えるダイゴがそ…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part20

西邑祭典編Ⅲ ポケモンリーグ・麗の間 モンスメグ「さっむーい★」グレアット「私が灯しましょうっ」6号「グレア、もういいのですか?」グレアット「はいっ」カルマ「んじゃかわりにぼく寝とくから」ゆん「お疲れ様です」アリス「よし、行くか」 プリム「わた…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part19

西邑祭典編Ⅱホウエンポケモンリーグ支部 ミツルとのバトルで傷ついた手持ち達を治療してやって1日。具合の良くなったみんなを連れて、全体確認をする。 アリス「点呼とるぞー」モンスメグ「メグちゃーん!☆」 モンスメグ/ライコウHP/197 すばやさ/183こうげ…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part18

それらは、ボク達が目を覚ました朝日の昇りきった時間にイズミから聞いた話だ。太陽がのぼる頃、ミナモシティから東の海・124ばんすいどうにカイオーガが現れたらしい。異変に気付いたアオギリは、アジトの目の前に突如として出現したその海の化身を自分…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part17

『調停者』と呼ばれる伝説のポケモンがいた。流星の民にのみ観測が確認され、オゾン層を活動拠点とし、隕石のみを食すと言い伝えられている。そして、調停者はある時にのみ地上へと姿を現すというーーー 原始回帰編Ⅳそれから、6号とゆんにも個別でそれとなく…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part16

原始回帰編Ⅲ カルマ「おい起きろ」カルマに叩き起こされて、目を覚ます。 アリス「こ、ここは……?」 カルマ「元いた場所にしか経由できないじゃんよ」ということは、ここは日照りの岩戸……。確かに何者かを祀っている鳥居に見覚えはある。 だが、ひとつだけ決…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part15

大地の化身・グラードン 大地を盛り上げることで大陸を広げ、日照りを起こすことで雨雲を払いながらその光と熱で水を蒸発させる。 この力によって洪水などの水害に苦しむ人々を救うが、その一方で過剰に水を蒸発させ、干ばつを引き起こしてしまう。 カイオー…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part14

海の化身・カイオーガ 水を操り、大雨や大波を引き起こすことで海を広げていった。その力によって干ばつに苦しむ人々を救ったが、同時に大津波や洪水を引き起こしてしまう。 グラードンと争い、戦いの果てに深海の奥深くに眠りについた。 原始回帰編Ⅰアクア…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part13

王族封印編Ⅲ6号「私は、レジロックではありませんから」 その言葉に、ボクとレジギガスは耳を疑った。こいつは、レジロックじゃないだって……?そんなはずはない、エリカ様が間違うわけもないし現にレジギガスがここに居る。確かに今でこそハクリューの格好を…

《Ride On The City》救星の明るい夜 Part12

王族封印編Ⅱ翌朝・りゅうせいのたき6号がアイスとスチルに爆裂魔法を見せてあげたいというわがままと、彼女ら2人もカンを取り戻したいという望みのもと人気の少ない場所であるりゅうせいのたき付近まで来ていた。メグは広々としたフィールドを駆け回り、ゆん…