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《Ride On The City》救星の明るい夜 Part16

原始回帰編Ⅲ


カルマ「おい起きろ」
カルマに叩き起こされて、目を覚ます。

アリス「こ、ここは……?」

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カルマ「元いた場所にしか経由できないじゃんよ」
ということは、ここは日照りの岩戸……。確かに何者かを祀っている鳥居に見覚えはある。

だが、ひとつだけ決定的に違う点があるとすれば
アリス「日光が……あたたかい」

燃えるような直射が出ていなかった。
心地のいい、お日様のぬくもりのような日光が出ている。
カルマ「まさかあんな言葉ひとつで解決するなんて、大した女じゃんね」

《争えば争うほど、逆に海が増えますよ》
《抗えば抗うほど、逆に大地が増えます》

アリス「だって星の仕組みからしてそうだろ?元々公平で均一なんだよ、星の水を埋めて大地が盛り上がるし星の地を迫り上げて海が戻ってくるだけでどっちも変わんねえよ、そうじゃなきゃヒトとポケモンが住める環境にならねえからな」
カルマ「つまり、どっちにしろ増えたり減ったりしてるように見えてただエネルギーを浪費してるだけってことさね」
アリス「結果を出さない、そんな不毛な戦いなんてあいつらのプライドを落としていくだけって寸法よ」

カルマ「ったく。つくづくおまえさんにゃ楽しませてくれるよ」
アリス「もっと褒めろ~?」
カルマ「やどりぎ植えつけんよ」
アリス「ごめんなさい」
すんなりと上手く事が運べたおかげで、すっかり気が楽になった。なんなら正直まだ信じられないくらいだ、あれだけ簡単に済むなんて。
いや、いつかうゅみに言われたっけか。

うゅみ「シンプルイズベスト。人生は複雑じゃない、私たちの方が複雑だ。人生はシンプルで、シンプルなことが正しいことなんだ。ってねぇ、シンプルな頭で聞けばいいのさぁ」

ボクとカルマは外に出る、岩戸のどこにも炎の焼けた跡はなかった。
アリス「あぁ……ボクの知ってる太陽だ」
長い草むらをかき分けながら、日の光を浴びる。
カルマと違ってくさタイプじゃないけど、光合成だってできそうな気分だ。

カルマ「探しに行く?」
アリス「そうだな、まずは連絡だ!」
エリカ様へと真っ先に送ろうかと思ったが、あのお方はボクがうまくいったことくらい検知しているだろう。一刻も早く仲間たちに会いたい。仲間で唯一連絡機器を携帯している、メグのポケギアへとポケナビから電話を掛けた。

ーーーつながった!


アリス「メグか?」
期待を込めた声で、名前を呼ぶ。内心どきどきしている。

モンスメグ『おはろ~☆どーしたのありすちゃん、メグちゃんへのラブコール?』
ちょっと違うけど、ちょっと合ってるかもしれない。
最後にこいつの声を聴いたのはめざめのほこらへ突入する前だ、まだ数時間前のことだろうけれど数週間かそれくらいぶりの感覚に陥った。

アリス「んなわけあるかい、お前今どこにいる?」
モンスメグ『ありすちゃんこそどこどこー?昨日の夜にあすあすとすっちーとグッバイ宣言したあとに急に出てったでしょー?』
アリス「!」

なるほど、時間軸をそうやって都合よくつけているということか。
ということは、もしかするとあいいろのたまは光っていないのかもしれない。
ボクはポケナビを片手に、もう片手で器用にリュックの中身を探ってみる。しかし、どこまで探してもあいいろのたまらしき代物が見つからない。
(まさか、アオギリから受け取っていないのか?)
だとすれば、ミナモに来たときにアクア団とコンタクトをとっていないことになる。
不安になってポケナビの連絡リストを見てみたがアオギリの名は登録されていたのだ。これはどういうことだ……?アクア団とは協力関係にあることは間違いない。しかしどこかで微妙にズレている……。

アリス「なぁ、メグ。ききたいことがある」
モンスメグ『アイドルへの質問は事務所を通して~、でもありすちゃんはジャーマネだから特別~☆』
ふむ、このぶんだとマスターランクのコンテストでエンドレスナイトはしたみたいだな。ジムバッジだって8つ全部揃ってはあるし。

アリス「6号の正体は?」
モンスメグ『ろっくんはろっくん☆強いていうならイリュージョン♪』
なるほどそれは行われた事象か。

アリス「アオギリが求めてるポケモンは?」
モンスメグ『しらなーい。あのヒゲモジャさんならギャラランとかクラゲ先輩が似合いそうだけどー』
疑惑が、確信に変わった。

 

カイオーガに関する情報がすべてなかったことにされている”

アリス「ルネのジムの奥にあるめざめのほこらは見たか?」
モンスメグ『????? あっこの先って水しか広がってないでしょー』

やっぱりか。
グラードンカイオーガがそもそも争わなかったことで、伝承も神話も存在しないのだ。
おそらく現存はしていて、どこかで眠っているのだろうがホウエン地方の誰も知らないまさに幻のポケモンとなっている可能性がある。

アリス「最後にひとつ。ボクは昨日どういう風に外へ出た?」
自分の行動を聞くなど非常におかしな話だが、この新たなる世界でのボクは知らない自分だ。ボクにとっては他人の行動を聞いているのと等しい。

モンスメグ『ありすちゃん……キオクソーシツ?』
アリス「ちゃうわい!」
モンスメグ『だってさっきから変な質問ばかりするもの。わたしが看病してあげるから、今いる場所おしえて?今からでも駆けつけるよ?』

確かにメグからすればボクがどうかしたんじゃないのかと思ってしまうだろう、心配のあまり彼女の素を顕現させてしまった。迎えに来てくれることは喜ばしいが、そこまで不安がる必要がない旨を伝えなければ。

アリス「あー、アレだ。実はさっきカルマと再会してな、嬉しさのあまり記憶が飛んじまった」
この場を解決させるために、カルマの名前を使わせてもらうことにした。ちらっと彼女のほうへ視線を寄せるとため息をついている様子だった。
モンスメグ『えっ!?かるるん来てるの~☆もー、ありすちゃんってば抜け駆けはメッだぞ☆リニアの速さでGOしちゃうね!』
アリス「あ、場所は……」

ツー……ツー……

切れてしまった。まだ場所も伝えていないし質問も終わっていないというのに。とりあえず、メールに居場所だけでも送っておこう。読むか知らんけど。
アリス「というわけだそうだ」
カルマ「マンガのかくがくしかじかじゃねえんだから分かんないじゃんよ」
アリス「たぶんもう少ししたら、メグが来るだろうからそこで話す」
電話が切れてから、しばらくして。野生のトロピウスからバナナを分け与えてもらっておやつタイムを和んでいると、草木を刈るいあいぎりのような勢いで足音が近づいてきた。
アリス・カルマ「あれだな」

モンスメグ「かー☆る~~★るううう☆んぅぅぅぅ★」

こうそくいどうでカルマに抱きつこうとするも瞬時に避けるカルマ。
さすがはライコウ、恐ろしいスピードのおかげで長い叢は短く切られ近くにいたポケモンたちもこぞって逃げ出してしまった。
モンスメグ「あーん、シャイなんだから☆」
カルマ「その助走で抱きつかれたら身体ちぎれるっつーの」
おお、久しぶりにみた2人のかけ合い。やっぱメグとカルマなんだよなぁ……。
などとしみじみしてると、メグがこちらの隣に駆け寄ってきた。

モンスメグ「きのうぶりだねーありすちゃん!元気にしてたかね♪」
きのうぶり…………。
あぁ、そうか。こいつにとっちゃ昨日なのか。
天変地異が起きて、惨状を目の当たりにして、グレアットに焼かれて、古代まで時渡りをしてきて帰ってきたボクからすれば、実際には2、3日くらいと思うけどそれ以上の悠久の時を経て戻ってきたようなものだ。
カルマ「あーあー」
モンスメグ「ありす、ちゃん……?しくしくしてるの?」

アリス「え……」
ボクは、涙を流していたみたいだった。頬から零れ落ちるシズクの感覚でそれに気づいた。
モンスメグ「よーしよし☆」
艶やかな銀髪にくすぐられ、メグの豊満な肉付きのいい体に包まれて濡れた頬を撫でられていた。髪から香るアロマのフレグランスが気持ちを落ち着かせる。あぁ、いつも元気で電波なおてんば娘だけれど、こんなにも甘やかし上手だったんだな。

それから気を持ち直したボクは話を切り出そうと立ち上がろうとする。
モンスメグ「だーめ♪まだ不安定なんだからこのままでトークね☆」
後ろから抱きかかえられる体勢で、メグに自由を支配されてしまった。彼女なりに献身してくれるのだろう、しょうがないのでボクは足を伸ばしてスカートを整えメグの太ももに座った状態で本題に入ることにした。
カルマ「完全に姉妹じゃんね、それも厄介姉妹」
アリス「やかまし。そーいやグレアと6号とゆんは?」
モンスメグ「みんなミナモで待ってると思うよー」
なるほど、時間軸だけで言えば本当にお見送りパーティの翌朝なのか。

アリス「じゃああいつらには改めて話すか、ひとまずメグに話をしてボクもちょっと整理付けたいしな」
モンスメグ「かるるんは知ってるの~?」
アリス「だいたいはな」
モンスメグ「ふぅん……とりま気になるからレッツトークターイムっ☆」
大声を出されるたびに頭と耳に響くのと、首筋に生暖かい息を感じるからやめてくれ。心臓に悪い。と言って聞くような子じゃないから慣れるしかない。
なにはともあれ、まずはカイオーガの存在とその後の結末、カルマの時渡りに至るまでの経緯を話すことにした。

~~~

モンスメグ「ほえー」
話を終え、見上げて彼女の顔を下から覗き込むと、目を丸くしてきょとんとしているメグの珍しい表情が見えた。
感情移入をするくらいに熱心に聞いてくれていたようで、笑い声や泣きすする声、驚く声に怒る声まで呼吸の仕方ひとつ違えてコロコロと目まぐるしく反応してくれる彼女はとても面白いリスナーだった。

アリス「んで、ボクがいまここにいるってわけ」
モンスメグ「……ありすちゃん☆」
アリス「ん?」
ふんわりと抱きしめながら、笑顔でたったひとことだけ。

モンスメグ「おかえり」
その言葉は、ボクの脳髄から神経、全身にまで電流を流した。

アリス「ただいま」
そっと微笑み返すことしか、出来なかった。
モンスメグ「んー、ってゆーことは今のありすちゃんはありすちゃんであってありすちゃんじゃないってこと?」
カルマ「まあそうとも取れるじゃんね」
モンスメグ「つまりー、ミナモに来るまでのありすちゃんはメグちゃんが知ってるありすちゃんだけどそれからのありすちゃんは別人?あれ、でもトクサネとかルネにいったときのありすちゃんの記憶は一致してるし~……おめめくるくる@@」
アリス「もっとシンプルに考えりゃいい、カイオーガに関する事柄だけが食い違ってるだけだ」
モンスメグ「なーる☆そのポケモンのことを今からさぐりさぐりしていけばヨシ!ってことだね☆」
アリス「そうだな。あいいろのたまの行方も気になるし……ただとりあえず今はグレアットたちに会いたいかな」
自然の二神についてはまた後回しだ。今は何よりも仲間の無事を確認したい。

モンスメグ「よーし、じゃあメグがおんぶしたげる!ミナモまでレッツゴー☆彡」
そう言うとボクの身体をひょいと持ち上げて背中に乗せて立ち上がる。
アリス「ちょ、ま」
モンスメグ「メグちゃんタクシー、はっしーん☆彡」
アリス「風!風やべえって!んみゃああああっ!」

ミナモシティ

モンスメグ「とうちゃ~くっ♪」
カルマ「おー、いい町じゃん」
アリス「しぬかとおもった……」
さすがは目を離した隙に一瞬で別のどうろまでテレポートする幻獣だけはある、車だったら速攻でスピード違反で切符切られるぞ……。
そうこうしているうちに、ファンクラブの方が貸してくれた豪邸へと帰還。何回見ても慣れないシャンデリアが目に飛び込んできた。

ゆん「あら、おかえりなさいませ」
6号「おや、カルマさんじゃないですか!」
リビングで向かい合って談笑していたらしき2人が出迎えてくれた。6号は今回はハクリューの格好のようだ、よっぽど気に入ってるんだな。
アリス「よぉ、とりあえず下ろしてくれ」
モンスメグ「ほいさっさ」
とすん、と足を地につけるとぶら下がってしびれた膝が少し痛んだ。中腰になりながらボクはチェアに座って一息つく。
アリス「あー、やっと落ち着いた」
6号は再会を喜んで、カルマといろいろと喋っているみたいだ。それを横目にゆんがミックスオレをボクに手渡してくれた。
ゆん「お疲れ様です。それで、どうでした?」
アリス「どうって……あ」
そういえば、結局この世界線のボクがパーティのあとになんで飛び出していったのかを聞きそびれていた。メグへ視線をうつすと彼女もカルマと6号に交じって会話をしており全然気づいていなかった。

アリス「あー、とだな。カルマと再会できた喜びで忘れちまった」
ゆん「あらあら、そうなんですわね。カルちゃんがご無事でなによりです」
よし、上手くごまかせたようだな!
アリス「グレアットは?」
ゆん「デパートへ買いだすついでにお祈りをしてらっしゃいますわ。そろそろお帰りになられるかと」
帰ってきたら、どういう顔をすればいいか。それが今の課題だな。こっちのグレアットにとっては平和なままの火の鳥だがボクにとってはあの時のグレアットが焼き付いて、忘れられないからだ。
待っている間に、ビミョーに気になっていることをチェックしておこう。ボクは席を離すと、ポケナビの電源を起動した。ポパピプぺー。

アリス「あ、どもども」
イズミ「どうしたんだい?」
アクア団の挙動は把握しておきたかったので、唯一連絡を繋げられるイズミへコンタクトを図った。
アリス「単刀直入に聞きますが、カイオーガというポケモンはご存知ですか?」
早速、本題へ切り出す。この後の返答によってボクの行動が大きく変わるからである。
イズミ「ああ、名前だけは知ってるさ。なんでも大昔にいたらしい水の神らしいね、とはいっても化石が見つかってるオムナイトとかと違ってほとんど資料がないから詳しくは知らないけどね」
お、さすがは水あるところにアクア団アリだ。
だがこの様子を見るに、神話も伝承も残らなかったことによって存在だけは一応確認が取れている程度のポケモンらしいな。ということはある意味では伝説の括りとして数えることはできるだろうか?
アリス「流石はイズミ姐さん、博識ですね」
イズミ「そいつがどうかしたのかい?」
アリス「えっと、ちょっと前にその名前を耳にしたので気になっただけです」
イズミ「そうかい。残念だけど情報がない以上は助太刀してやれないね」
アリス「いえいえ。では失礼します」
イズミ「そういえば思い出したよ、なんでもカイオーガと対をなすグラードンってポケモンもいるみたくてね。どうもマグマ団の奴らはそいつを嗅ぎまわってるって噂だ」
ほう。一応整合性は取れてるんだな。
べにいろのたま、あいいろのたまに値する代物がない以上手がかりこそは掴めないが存在自体は把握していてその謎を迫るために秘密裏に活動していると捉えるのが自然か。
アリス「わかりました、またなにかあれば」
イズミ「あいよ」
ツー……ツー……
うーん、こっからどう歴史を修正していくのか想像もつかない。呼び覚ますためのアイテムが無いのであれば出会うことも叶わないだろうし……そうだとすればあと残るキッカケはレジギガスの取った行動か。もしあいつが試練のために用意したなにかがあるのであれば、それに取って代わるなんらかのアクションをキッサキ神殿へ戻る前に起こしてるはず。さすがにもう遭遇したくないから直接は無理難題だが、近いうちに何か大きな前触れは起きると思って覚悟していたほうが良さそう。

ガタガタガチャガチャ!

下から物音があわただしい、ひょっとしてグレアットか?まずい、まだ心の準備ができてないっての。とりあえず平穏を装ってデスクにある椅子に座っておこう。
グレアット「アリスさんっ!」
巫女衣装を揺らしながら勢いよく入室してきた。
アリス「よ、ただいま」
グレアット「おかえりなさいっ、帰っていたんですねっ」
アリス「ついさっきな」
グレアット「びっくりしちゃいました、カルマちゃんが来ててっ」
アリス「エリカ様からの指令だとよ」
グレアット「……なるほどっ!」
アリス「とりあえず座ったら?」
ボクが促すと、グレアットは向かい合うように椅子へ腰かけた。翼が邪魔にならないように背もたれのないタイプである。
グレアット「どうして目を合わせないんですかっ?」
アリス「え?き、気のせいじゃね?」
無意識のうちに目をそらしていたみたいだ、やばい怪訝そうに見られてる。グレアットは身体ごと傾けてボクと目を合わせようとするがボクもついずらしてしまう。
グレアット「もうっ!なんなんですかっ?」
アリス「あー、あれだ!くろいまなざし対策の練習!」
グレアット「あなたは対戦しないでしょうっ!」
我ながら言い訳が苦しすぎる。
グレアット「わ、私なにかイケないことしたでしょうかっ……?」
アリス「してないしてない、今日もイケイケだぞ」
グレアット「ふーんっ…………」
ジトー、とした視線を感じる。さすがはファイヤー、眼光に睨みと威圧があるね。
グレアット「まぁ、いいですけどっ」
アリス「お、おうふ」

 

グレアット「次は逃げないでくださいねっ?」


……………………え?
その予想をはるかに外した、重みのある言葉に息が詰まった。
頭が急にこんがらがって、熱暴走を起こしそうになった。
気がつくと彼女はボクの隣へと歩み寄っている。

グレアット「カルちゃんには生涯をかけて感謝しましょうねっ」
そう耳元で囁かされた瞬間、ぜったいれいどを味わったように背筋が凍りついた。
ボクは、ハッとして顔を上げる。
目の前に、ちょこんと椅子に座って微笑んでいるグレアットの姿があった。

グレアット「あ、やっとこっち見てくれましたね。どうされましたっ?」
ーーー今のは、後悔と自責の念が創り上げた幻覚か……?
アリス「な、なんでもない。みんなのとこに戻ろうか」
グレアット「そうですねっ」
立ち上がるグレアットから鈴の音が聴こえた。ボクとお揃いのペアルック。意識してそのやすらぎのすずを見る。

その鈴は、ススがついたようにところどころ黒く焦げていた。

 

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