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《Ride On The City》救星の明るい夜 Part23

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悠久水都編Ⅱ

クオーレ「俺はいついかなる場合においてでも、常にアルトマーレの平和と繁栄、そして天災に襲われないように願い続けるよう作られた。言わば、無限の螺旋だ」
アリス「ビアンカは……?」
クオーレ「そんな重荷を背負い続けるのは俺だけでいい。だから、俺は妹の分まで魂と願いのエネルギーを放出した。しずくは本来赤と青が混じり紫色になるんだが、純粋な青色のままなのは俺がひとりで願い続けてるからだ」

そうか、クオーレがビアンカのことをずっと気にかけているのは単に心配性だからじゃない。その事実に気づかれないように監視をしていたのだ。

クオーレ「そして俺がポケモンにされた時に付けられた名前はラティオス。ありすが望んでいる伝説のポケモンは、俺のことだ」
アリス「ラティオス……」
クオーレ「ちなみに妹はラティアスだ。自分がポケモンだってことだけは自覚してるぜ」
アリス「そうなのか?」
クオーレ「そればっかしは誤魔化しようがないからな。こころのしずくのこともある程度のことは知っちゃいるが、今話した俺の魂と願いの話だけはこれから先も知らなくていいことだ。消費するエネルギーもコントロールするのも今のあいつには早すぎるしそんなことなんかに使わせてやりたくねぇ」
アリス「……クオーレ、お前の身体は持つのか?」
クオーレ「俺の持つ超能力はあのデオキシスにだって匹敵するくらいのものだ、そう簡単に尽きねえよ。体力のことなら心配するな、こころのしずくがある限り俺は死なねえ。そういう風に作られてるからよ」

まだまだ言ってやりたいことや、気になることはあるがぐっとこらえて抑えた。クオーレは自分が情けなくなるくらい、あまりにも立派すぎる兄貴だったから。
アリス「クオーレ、つらくなったらボクがどうにかしてやるさ」
クオーレ「どうにもなんねえよ。ま、その気持ちだけは純粋なモンだから受け取っておいてやる」
クオーレは立ち上がった。
アリス「どっか行くのか?」
クオーレ「妹のお守りだ。日課だからな」
最初に聞いた時は、重度のシスコンだと思ったボクを引っぱたいてやりたいね。ボクはクオーレの後をついていくと、ビアンカが働いている『姫屋』へ行った。

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アリス「でっけぇ……」
クオーレ「アルトマーレ最大にして最古のホテルだ。妹はそこのレストランでウェイトレスをやってる」
ボクはおそるおそる中へ入ろうとすると、クオーレが一緒に入ってくる気配がなかった。
アリス「入らないのか?」
クオーレ「あいつは俺が見守ると煙たがるからな、付かず離れずの場所で監視している。なに、距離圏内に入ってればテレパシーであいつの考えていることや置かれている状況はわかる。気にせずに行ってこい」
もしかして、シスコンというよりもストーカーの才能があるんじゃないのか?とは失礼なので彼の名誉のために言わないでおいた。

姫屋・フロント

外装に違わず、内装もきらびやかでお洒落だ。場違いなパーティー会場へ迷い込んでしまったような気分になる。

「いらっしゃいませ。当ホテルへご予約でしょうか?」
アリス「あぁいえ、レストランで食事を取りたくて」
「お食事でしたら、あちらへなります。ご案内させて頂きますね」
これはガイドを装った、防犯対策。ボクは洋服のシワや汚れを今更チェックしながらそわそわと付いていった。

姫屋・レストラン

窓からアルトマーレの街中を展望できる絶景のレストランだった。これ一食おいくら万円するんだろうか、などと庶民感覚で客層をちらっと眺めていると見知った顔ぶれが目に入った。
グレアット「あ、アリスさんっ」
おお、本物のグレアたん。それと、来てほしくない散財娘と似合わないネクラ娘と様になっている羽根娘と見た目だけなら一番似合っている電波娘。
「お連れのお客様でしょうか、でしたら相席へご招待しますが」
アリス「お願いします」
ランチはここがいいとかゆんが熱弁していた気がするな、いいセンスしてるわ。あ、待てよ。これ全員分ボクが出さないといけなくなるんじゃないか?しまった、他人を装っておけばよかった。最近抑えていたのにまた破産しちまう。

モンスメグ「ありすちゃんお姫様みたいなカッコだからイケてる~☆」
カルマ「外づらだけな~」
6号「ありすさんここの料理めっちゃおいしいですよ!」
ゆん「ついてますよ、ろくちゃん」
わーどうしよう、すっげえ帰りたい。
ビアンカ「お客様、ご注文は……お姉さん!」

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そこにはウェイトレス姿に着飾ったビアンカが注文票を片手に立っていた。
グレアット「ビアちゃん、すっごくキュートなんですよっ!はうぅ~っ」
アリス「ここで働いてるって言ってたから様子見に来た」
ビアンカ「ありがと~♪お姉さんのお友達、とっても賑やかで楽しそうだなって」
モンスメグ「ハッピー!ラッキー!スマイル!イェーイ☆」
カルマ「賑やかすぎるわ」
6号「あれ、これどうやって食べれば」
ゆん「それはフォークを裏にもって……」
アリス「…………ごめんな」
ビアンカ「なんで謝ってんの?そんなことより好きなメニュー頼んでいって!ここのお料理どれもすっごいおいしいから!」

うん。だろうね。だって普段頼んでる外食よりも桁の数多いもん。一番安そうなランチセットでも普段の外食で贅沢するくらいの値段だもん。
アリス「えっと……ドリンクだけで」
グレアット「アリスさんっ!?」
アリス「むりむり!むりだって!言っとくけどてめえら自分で払えよ!?足りないやつはそこのアイドルに出してもらえよ!ボクは自分のオレンジジュースしか払わないからな!」
カルマ「出たな保守人間」
6号「人間以下ですね、ゴミです。このクチバジムのゴミ未満」
ゆん「さすがに擁護しかねますわ」
モンスメグ「ありすちゃん。怒るよ?」
グレアット「皆さん、落ち着いてくださいっ……どうどう。ところで、材料ってここで現地調達してもいいですかっ?」
ビアンカ「あ、あはは。お金の心配だったら大丈夫だよ、ここはビアンカがお給りょ……お兄ちゃんから出しといてもらうから」

クオーレ「なにか寒気がするな……」

アリス「よし、じゃあ遠慮なく一番高いの頼むか」
グレアット「クズっ……」
いま隣から暴言が聞こえてきた気がするけど、ラブリーマイエンジェルグレアたんはそんなこと言わないのできっと幻聴だろう。
6号「私、改めてこの人は最低だということを思い知りました」
カルマ「いまさらじゃね」
ゆん「平然と財団を申請先にしてご予約や発注をするお方ですもの」
モンスメグ「あーたん、後でボタニカルコスメ買ってあげるね☆」
ビアンカ「ほんと~?ありがと!」

ボクたちは、食事を取り終えるとビアンカがもうすぐ上がる時間だということでホテル内のショッピングフロアで待つことにした。ここで各々がバラバラに行動したので、昨日渡し損ねたしんぴのしずくを、メグへとプレゼントしてあげることにした。

アリス「おーいメグメグー
モンスメグ「んぅ、やっぱこーいうとこはデパコスかオーガニックばっか……」
品選びに集中しているご様子だったので、つんつんと髪飾りを小突いてやった。
モンスメグ「だれ!コロス!……あ、ありすちゃんかー。やほー☆」
アリス「危うく死ぬとこだったわ。うい、これ昨日の」
ボクはラッピングしたしんぴのしずくを手渡してやった。

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モンスメグ「やだぁチョーかわいいんですけど☆」
アリス「なんでもここがルーツで、ここのは天然らしいぞ」
モンスメグ「ふぅん……トクベツってこと?♪」
アリス「なんか意味深に聞こえたがまあいい。喜んでくれたならなにより」
モンスメグ「ありすちゃん。これ、付けて☆」
メグはしずくを取ると、ボクに手渡してくる。

アリス「ボクが付けてやるのか?」
モンスメグ「だめ?」
アリス「わかったわかった」
ボクは紐を持つと、背伸びしてメグの首へと結びつけてやった。
アリス「これでいいか?」
モンスメグ「うーん。及第点★」
及第点ってなんだ。100点満点中2点ってか?
アリス「何が足りないんだよ」
モンスメグ「んもー。キンセツのときは珍しくロマンティックだったくせに、いつもはぽんこつサイテーメルヘンロリータなんだからー」
なんだそれ。

ビアンカ「おまたせー!」
モンスメグ「あーたんおつおつ~☆」
あ、行っちゃった。
いやまぁ……彼女が望んでたこと分かるんだけどさ。ここじゃさすがにムリだろ。

~~~

ビアンカ「それでねー、ってお兄ちゃん!」
クオーレ「おっと。見つかってしまったか、精進したな妹よ」
まったく気配もエネルギーも感じられなかったというのに、あっさりと見つけてしまったビアンカ。これが兄妹特有のシンパシーというものだろうか?
グレアット「お兄さんっ?」
モンスメグ「こんちゃーす☆」
6号「……!か、かっこいい……」
おい散財面食い爆裂娘、顔を赤らめるな。

ビアンカ「もう、付いてこないでって言ってるでしょ。ビアンカもう子供じゃないんだから!」
クオーレ「俺にとってはいつまでも子供だ」
ビアンカ「お兄ちゃんってば過保護すぎ!」
あぁ、実情を知ってるから何も言えないけど思春期の女の子からしてみればいつまでも子ども扱いする兄貴は鬱陶しがられるわな。
ゆん「まあまあビアンカ様、お兄様だってビアンカ様のためを思っているのですし」
ビアンカ「それはわかってるけどー……」
カルマ「名前なんてーの?」
クオーレ「クオーレだ」
モンスメグ「じゃあオレくんだね☆」
それはいろんな意味でやめとけー。
6号「クオーレさま……」
グレアット「6号ちゃん、お顔がいつもよりもバカっぽいですよっ?」
6号「いつもより!?」
なんだかグレアット、前以上に毒舌オープンになったなー。まぁその兆候はカントーにいた頃から片鱗を見せてはいたけど。

ビアンカ「お兄ちゃんに付いて回られると調子くるっちゃうから、グループで行動しよ!」
かわいそうに。
モンスメグ「たのしそー☆」
6号「でしたら私はクオーレさまと」
ゆん「ここは公平を期すべくじゃんけんをしましょう」
グレアット「レクリエーションみたいで良いですねっ」
カルマ「どっちでもいいじゃんよ」
クオーレ「4:4ということか……よかろう」
ビアンカ「じゃあいくよ!グッとパッ!!」

ビアンカチームー

モンスメグ「あーたんいっぱいお買い物しようねー」
ビアンカ「うんっ☆」
6号「……」
ゆん「お気を落とさずに」

ークオーレチームー

グレアット「よしっ」
アリス「あ、そうだ。これビアンカから」
クオーレ「何だと。どれどれ……218472円?」
カルマ「ご愁傷さまじゃん」

かくして、二手に分かれてアルトマーレ旅行が始まった。

クオーレ「では早速妹を」
グレアット「お兄さん、二の舞ですからっ」
カルマ「重症じゃんね」
両腕をグレアットとカルマに引かれて、ビアンカたちと逆方向へ連れていかれるクオーレ。もしかして、実は相当頭悪いんじゃないのかこいつ?
アリス「一応メグが連絡取れるからなにかあってもいけるって」
クオーレ「仕方ない……」
カルマ「自分の財布の心配したほうがよくね?」
クオーレ「ぬかりはない。俺はこの街1の富豪だからな」
グレアット「す、すごいですっ」
うん、まあそういった絡みがあれば経済のサポートは受けてそうだもんね。なんかもう色々と複雑な心情ですけど。

グレアット「そういえば、大聖堂へ行こうと思っていたんですっ」
彼女らしい提案だ。普段であれば、なんとも思わないのだがクオーレの話を聞いてしまうと胸が痛む。
クオーレ「なら連れて行ってやろう」
彼は好意的にその提案を受け入れた。内心どう思っているのかはわからないが、確かに変にくすぶるよりも素直に案内してやるほうが怪しまれないだろう。

 

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グレアット「うわぁっ……素敵ですっ!」

アルトマーレ大聖堂。先ほどクオーレが話していたように、表向きはこの街の平和と繁栄を祈る加護の神様が信仰されていた。普通と異なる点があるとすれば、その神様はドラゴンの姿をしていたことだった。

カルマ「……」
アリス「どしたん」
じっと像を見つめて沈黙しているカルマに声をかけると、こそっと囁くように返してくる。
カルマ「あそこに奉られてる竜と、あのアニキなんとなく似てね?」

察しがいい。
というか、そこまで似てる訳でも同じパーツがある訳でもないのに、いったいどこからそんな着想まで辿り着けるのか。ただ、不必要なトラブルを避けるべくボクは誤魔化しておいた。
アリス「言われてみりゃそうかもな」
カルマ「おまえなんか隠してね?」
アリス「いやなにも?」
カルマ「おまえはホントにしらないときゃ興味なさそーなつまんねぇカオすんだよ」

なんかめっちゃ見られてた。かるるん、なんだかんだ言って回りをよく見てんのよな。端で腕組みして待っているクオーレに視線を送ると、ボクが困っていることをなんとなく察してくれたのか首を横に振って返事がきた。
アリス「あー、とりま気にしないでくれ。財団の機密事項だ」
カルマ「チッ……ここでも任務絡みじゃんよ」
アリス「そーいうこと

時が来れば打ち明けようと思う。今はクオーレがひとりで全て背負っている以上、ビアンカへ秘密が漏れないように徹底しておくべきだ。こういう時は財団の名前が役に立つ。

グレアット「きゃっ、すみませんっ」
???「……」
赤いフードを被った女性とぶつかったみたいで、彼女の謝罪が聞こえてきた。夢中になるのもしゃあないけどちゃんと周り見ないといかんぞグレアたん。
???「…………キミ」
グレアット「は、はいっ?」
???「……気をつけて…………」
グレアット「はいっ!本当にすみませんでしたっ」

カルマ「なんか感じ悪いじゃんね」
アリス「言うな。さっきのはグレアットが悪いんだし」
フードの女性は、キッと一蹴するとすたすたと足早に去っていった。
グレアット「なんだったんでしょうっ……」

その様子を傍から見つめていると、突然警報の鐘が鳴り響いてきた。
『火だ!火が起きているぞー!』
『燃えてるわあぁ!』
『きゃあああああああ!』『わああー!』
アリス「な、なんだ?」
『聖堂内で火災が発生いたしました。至急避難をお願いします、繰り返します』

クオーレ「なんだと……?」
逃げまどう集団たちとは逆に、大聖堂の奥へと走っていくクオーレ。
アリス「おい!なにやって……」
クオーレ「俺がいるのにどうやって!」
アリス「ッ!」
そうじゃないか。この街の安全は彼がずっと願い続けて守られている。それなのに、どうして大規模な災害のひとつである火災が起こったんだ?
ボクも彼の後を追いかけて真相を確かめに行く。
グレアット「アリスさんっ!」
羽ばたいて、ボクの腕を掴むグレアット。ボクは、彼女へ告げる。
アリス「ビアンカ達に連絡して合流しといてくれ!ボクは中へ行く!」
グレアット「どうしてあなたが行く必要があるんですかっ!」
ボクは、ぐっと振りほどいて駆け抜けながら叫んだ。
アリス「任務だからだ!」

大聖堂・礼拝室

???「…………ラティオス……」
クオーレ「俺がどうしたって?」
???「……ターゲット…………ロック……!」
クオーレ「何人たりとも邪魔はさせんぞ」
???「…………エンゲイジ…………!」

だんだん火の回りが早くなっていっている、このままじゃ焦げちまいそうだ。大聖堂ってこんなに広くて迷いやすい構造なのか?間に合ってくれよ、クオーレ……!
??「疾ッ!」
あたりの炎が氷点下の冷風によって消火されていく。この声と技は……!
アリス「ゆん!」
ゆん「心配で見に来ましたわよ、このおバカさん」
ばさばさと羽根を舞いながら、燃え広がる炎を少しでも鎮めながら寄り添うゆん。
アリス「あいつらは?」
ゆん「外です、街の方々を避難させていますわ」
アリス「GJ。ここのどこかでクオーレが戦ってるはずだ、探してくれるか?」
ゆん「乗ってください」
ゆんの背中に乗ると、彼女は羽ばたきひとつでドアや窓を開けていきながら捜索していく。崩れ落ちていく木材やガラスを巧みに避けながら、彼がいるであろう場所を目指して。

モンスメグ「みんなはあっちー☆レスキューはこっちー☆」
ビアンカ「もうお兄ちゃんったら……いったいなにやってるの!」
カルマ「正義として出処を制裁しようとしてんじゃんよ」
6号「きっとご無事に帰ってきますよ、私たちも出来る限りのことはやりましょう」
グレアット「っ!あの赤ずくめの集団たちはっ!?」

クオーレ「くあああっ!」
ゆん「クオーレ様のお声がします!」
アリス「急げ!」
ボクたちは急いで駆けつけると、そこには倒れているクオーレの姿があった。クオーレほどの実力者が倒されているなんて、ただごとじゃない。
アリス「おい、大丈夫か!」
クオーレ「俺は平気だ、だが逃がしてしまった」
アリス「犯人か!?」
クオーレ「俺のチカラの増幅器であるエニグマという石を奪われた……アレを辿られるとしずくの隠している場所が見つけられてしまう。頼む、追いかけてくれ」
アリス「わかった!」
ゆん「クオーレ様もお乗りください」
ゆんはクオーレの手を取り肩へ抱くとボクの後ろへと担いで、窓から大聖堂を脱出した。クオーレのエニグマを奪還するぞ!

クオーレ「……かたじけない……俺と相手していたのは、さっきの女だ」
アリス「あのフードか!ゆん、赤いフードの女を見つけてくれ!」
ゆん「分かりましたわ!」
アリス「それとクオーレ、そのままじゃしんどいだろ。ボクのボールの中で休め」
クオーレ「フッ……お前の手持ちになるということか……悪くない」
ボクは、ぐったりとしている彼にそっとマスターボールをかざすとクオーレは自ら望むようにして中へ収まっていった。こんな形での保護なんてな……。

グレアット「あなたはっ!」
ホムラ「うひょひょ、また会ったな」

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6号「三頭火のホムラ!」
カルマ「おー、見るからに悪人面」
ホムラ「チャイルドは不在か?」
モンスメグ「眷属に教える義理はなーい☆」
ホムラ「ウヒョヒョ、そいつは都合がいいな」
ビアンカ「ちょっと!あんたが仕組んだの!?」

ホムラ「ほほう、狙いが向こうからやってくるとはな。カモネギじゃないか、総員取り押さえろ!」
モンスメグ「レール☆ガン!」
カルマ「やどりぎじゃんよ」
グレアット「じんつうりきっ!」

ホムラ「ちっ、そう簡単にはいかないよな。俺の目的はそこのラティアスだけだ、大人しくしてればお前らは見逃してやる」
ビアンカ「!!!!!!」

6号「ラティ……アス?」
ホムラ「噂通り隠してたか。そのガールは人間を媒体にして作り上げられた伝説のポケモンラティアス。我がマグマ団のターゲットはそいつだ」
カルマ「……」
モンスメグ「うそうそ……人間★」
6号「そ、そんなの禁忌です」
グレアット「ビア……ちゃんっ」
ホムラ「出てこいゴルバット。こいつらが妙な真似をしたら生命力を吸い取れ」
ビアンカ「ーーーの」
ホムラ「あ?」

ビアンカ「黙れっていうの!」

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~~~♪~~~

チャーミングな翼を引き下げて登場
無敵で素敵な衝撃 刺激的な少女
誰もが自然と回りだす神様だって踊りだす
揺れる会場燃える会場ほら案の定
Peace Enjoy!

僕ら時々日々の隙間に彷徨うことだってあるだろう
そんなときパッと目の前そっと照らしてくれるある光
つまらないネタばっかり寄付してちゃつまらない
そんなにハマって抜け出せなかった昨日までの僕ら

爪なんてなくてもいいのさ
空なんか飛べなくていいのさ
僕らこのパーティがあればそう何にでもなれるのさ!

Come On!

Magic 君の紡ぐ魔法は
Burning 僕を熱くする
Playing それはちっぽけなんだ
だけども世界に花を咲かすさ

Ride On 闇を駆け抜けてく
Supreme 愛と空すべて
受け取るすべてがまるでメッセージ
照らしていてよ最後まで

握った手のひらから伝わるのさ君が好き

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