Wonderland Seeker

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《Ride On The City》-硝子色の夕空- part7

 

モンスメグ「アサイラム×アーチェリー!」

リーちゃから制御命令を出されている以上、メグが得意とする電撃は使えない。
ううん、使わない。使っちゃったら、リーちゃとの約束を反故するだけじゃなくってアリスちゃんとの再会も叶わないから。
あーあ、煩わしいなあ。走ることは大好きだけど、そんなんじゃ満たされない。
何もかもが新しい世界に来ちゃってから、配信は出来ないしファッション誌も読めないしこっちの流行りはメグに似合わなくて着飾れないし!

「~~~~~~!」
モンスメグ「シグ☆ナルビーーーーム」

この島ヤブカ多すぎだし。そもそもこの島に来てからアンハッピーリフレイン。
なにがクルリ島よ、マンダリンの楼上までさよならさせてやろうかな。
やっぱり、ずっと手を離すんじゃなかった。冗談でお姫様が誘拐されないようにっておちゃらけたのに、なにホントに誘拐されちゃってるのよ。
物事、小事より大事は発するものなりって言うじゃない。ゆんゆんも、グレアたんも、ろっくんも、そしてメグ自身も心のどこか片隅で、アリスちゃんなら絶対だいじょうぶだよ。なんて思ってたかもしれない。
自分が許せない。
この後悔の螺旋は絶対にここでほどいてみせるから。
なんてセンチメンタルジャーニーに浸ってたら、メグの電流レーダーにへんてこりんな電波が受信されてきた。
モンスメグ「悪徳☆ロリータめー!」

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-クルリ城-
グレアットさんが灯してくださる目映い炎をライト代わりにさせてもらいながら、お城を捜索して回っているものの、あちこち老朽化していてもう現在は使われていないのでしょう、それ特有の不気味な薄暗い雰囲気が漂っています。
野生のむしポケモンさんもあちこちから群がってきて、その度につい声を押し殺した悲鳴を上げては前を歩いていらっしゃるグレアットさんの腰帯に掴まっちゃうような、へっぴりなわたくしでした。
リーリエ「怖くないのですか……?」
グレアット「誘拐されているアリスさんの方がいまよっぽど怖い思いをしてるはずですからっ」
リーリエ「それも、そうですね!わたくし弱音を吐いてはいられません!つよがリーリエ、です!」
両手グーに握りしめて、自分を鼓舞します!
グレアット「そろそろ最上階に着きますねっ……この上を見たいですけども私この翼がつっかえちゃいますから、リーリエさんおひとりで確認してくれますかっ?」
リーリエ「えーっ!ひひひひ、ひとりででしゅか……!」
両手から力が抜けていってしまいました。
グレアットさんが指差している天守裏は確かに子供のわたくしですらギリギリ通れそうな通気口のように狭い空間となっていて、大人な身体を持つグレアットさんでは翼がなくとも通るのは無理がありそうでした。

怖いですけども、こうして怖じ気ついてる間にもアリスさんのほうが恐怖体験をなさっているのです。わたくしは勇気を振り絞って、グレアットさんの肩車に乗るとそこへとよじ登ってみました。
グレアット「何かあればすぐに降りてきてくださいねっ」
リーリエ「この試練、調査してまいります!」
登り切ってどうにか座り込める空間の余裕ができたので、グレアットさんの方へと頭を見下げるといつの間にやら、翼の炎を点火なさった簡易的な松明を作ってくださっていてわたくしへと神通力でゆらゆらと渡してくださいました。お気遣い身に沁みます……。
明かりさえあれば怖くなんかないさ、お化けなんてないさです!
ガサゴソと調べていくと、わたくしはとんでもない盲点に気がついてしまいました!
リーリエ「グレアットさん!サトミさんの逃げ場所、分かったかもしれません!」

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サトミ「海は広いな大きいな月が昇るし陽が沈む」
ボクを拉致った犯人は、上機嫌に歌いながらなにか手作業をしていた。縛られている柱の位置からじゃ手元が死角になっていて何をしているのか分からないが、へそ出しセーラー服で露出された白い背中はカモメの羽根のように眩しく輝いていた。
見た目だけじゃなくてボディラインも、さしてエリカお姉様と大差ないくらいの年齢と思わしき若々しさだ。本当に長年にわたってウジヤスと交戦してきたのだろうか?
それに、やっぱり思い返してもあの言葉は嘘偽りに聞こえなかった。どこかでウジヤスと確執が起きて、今のような対立関係になったと推測できる。
にしても……
アリス「海どころか景色真っ黒じゃねえか」
丸みを帯びた分厚い窓からは、僅かな光すら零れてはいなかった。今照らしているのは無機質な蛍光灯だけだ。
サトミ「姫ちゃんにとっちゃ窮屈かしら?」
姫ちゃん。
敵だというのに馴れ馴れしい呼び方に脱力してしまう。
アリス「姫扱いしてくれるんだったらほどいてくれないか?」
サトミ「準備ヨーシ!」
まぁ聞いてくれるはずもなく。
しかし一体ここはどこだ?サイキッカーが持つ能力は感じられなかったから、おそらくまだ島の中なんだろうけど、アジトの隠し部屋という線は薄いだろう、もしそうだったらロックが爆破してるに違いない。
サトミ「居場所が気になって落ち着かないってツラしてるね」
思考を掻き巡らせて集中していると目の前に、自信に満ちあふれた端麗なツラが接近していた。よく見つめれば、青く澄んだ瞳はカラーコンタクトのようだった。ということはよっぽど海が大好きなのだろう、水軍の着用するセーラーを身に纏い、背中にはイカリの形を模した改造の槍を背負うレベルで。
窓の反射越しにホットパンツの隙間からビキニを下に履いてるのが目視できたし間違いない、筋金入りの海好きだ。
待てよ、そうなるともしかして今ボクとサトミが居るのは……?
目視八畳くらいの広さしかない空間、ドアは見えないがおそらく後ろにあるのだろう、そして死角になって見えないもののサトミが握って離していなかった正体は、ひょっとして操縦舵なんじゃないのか……?

アリス「スケジュールにないクルーズに付き合わされるのに落ち着かない訳がないだろ?」
サトミ「あら聡いわね!」
アリス「バレバレだっつーの」
ボクがついた悪態に、可愛らしくベロを出すクルリ頭領。
対峙したときから感じ取っていたが、きっとこいつは悪人なんかじゃない。ただ純粋に海が好きなだけ。荒れくれたやり方しか知らない不器用なんだろう。
サトミ「準備よーし!アタシ直々に出航するわよ!ふたりっきりのスウィートクルーズと洒落こもうじゃない!」
でも、だからこそ、権力者とは決して相容れない航路の波に立っているのだ。
やれやれ。報告しなくちゃな、海を奪わなければ一切危険性は無いって。
アリス「ボク船酔いするんだけど」
サトミ「陸で育つから揺れるのに慣れないのよ!ほら、口開けな」
アリス「あー…………んっ……ん、んぅ……こくんっ」
サトミ「ぷぁ……あいにく液体の酔い止めしか常備してなくてね」

・・・やあらかかった。
ぽけーっとしてる場合じゃない、脳内にシナリオのビジョンが浮かんだ!けれども上手くことを運ぶには、まずサトミを誘導してやらなきゃいけない。なんとなくだけど猶予は一刻を争う気がする。
アリス「ね、どうしてもこれほどいてくれない?」
サトミ「人質をみすみす自由にするようなキャプテンがどこにいるってのよ」
アリス「この体勢のまま船出したらリバースする」
サトミ「ってもねー……」
アリス「おねえちゃんにおんぶしてもらってたら元気でる」
サトミ「んなぁ!?」
アリス「それに背中からいっしょに航海の景色を眺めたいな」
サトミ「しょうがないわねー……交換条件を呑んでもらおうか、絶対にアタシの背中から離れないことね。破ったらサメハダーの餌にしてやるわ!」
アリス「イエッサー!」
よし、ロープを切り離してくれた。上手くいったみたいだ。これで保険はひとつ掛けられた。……あれ?なんかこっちに来てからずっと毎日誰かの後ろに乗ってる気が……?
文字通り”おんぶにだっこ”ってね、HAHAHA
サトミはボクの手足を自由に動かさせる暇も与えず、スピーディにボクの身体を片手ひとつで持ち上げるとそのまま抱き寄せてもう片方の手で操縦舵を握った。
アリス「あれ、片手じゃ舵切れなくない?」
サトミ「アタシのレバー捌きナメんじゃないわよ!そ、れ、にぃっ!」
乗っている船が大きく揺れだした。スクリューが回る音も大きく響きだす。
ボクは反射的に彼女の腰に両腕を回して、むぎゅーって抱きしめた。
頭がセーラーの襟元にくっつき、自然と胸元に顔を埋めるスタイルになる。
サトミ「行き先を教えるほどバカじゃないわよ、姫ちゃんはアタシにバブバブしてな!」
あっれーなんか思ってたのと違う。そうだけどそうじゃない。
意気揚々と、サトミは船を運転しだしたその直後のこと。
唐突に座礁して打ち上げられたかのような激しい衝撃が走ってきた!

サトミ「きょうは水難の相かしら!」

衝撃の振動を利用してどさくさに紛れてガラス窓を見回すと、そこには見慣れた銀髪電撃娘ががっしりと踏みつけて乗っかっていた。
モンスメグ「ピピー!犯人とストックホルムイチャラブしてり☆現行犯タイホしちゃうぞ!」
アリス「間に合ったようだのう」
お前が一番乗りだと確信していたよ、だからギリギリだった。お前は単独ならば最速最閃、ゆえにな。
サトミ「波ァァ!!!」
サトミはボクをむぎゅりと抱え込むと思いっきり面舵を切ってメグを振り払おうとする、視界は遮られたがまだ背後にメグの気配が残っている。こんな程度じゃその聖獣は振り切れないよ。
モンスメグ「シークレッツ☆デュアル!」
パリーンッ!!
音速で放たれた二連撃のばくれつパンチにより抵抗力をゼロと化し、外界との隔たりが破られた。冷たい水しぶきが背中にかかり、吹き込んだ波風がここは海の上なのだと肌で実感する。
モンスメグ「返却してもらい☆」
サトミ「海難事故なんでね、返す義務は消えたわよ!」
アリス「うわあぁっ!?」
真っ直ぐ漕がれていた航路が、途端に大自然の波に沿うようにしてジグザグに動き始めたではないか。どうやらサトミは舵から手を離したようだ、メグを振り切るためにあえてそう判断したのかそれとも

サトミ「ケガしないようしっかりハグしてんのよ」
金属の鈍い音が耳元を通った、やはり獲物の槍を取り出したみたいだ。
っていうかメグ相手に生身一つ、それも右腕の槍一本で立ち向かう気なのか!?
しかも思うように踏ん張りの効かない出航中の船の上。え、マジ?
サトミ「ファントムシップハーバー!!」

前周に対して獲物を振り回すと、仕込まれた何発もの弾が抜錨されていく!
メグはそれを素早く躱すも、弾一つ一つが大砲のように爆発していき煙がもくもくと立ち込めてくる。え、この匂いはもしや……毒か?
モンスメグは もうどくを あびた!
モンスメグ「ぺっ」
サトミ「安心しなさいな、姫ちゃんには薬を仕込んでる」
酔い止めのなかに免疫まで配合されてたんかい。いや、というよりもまさかこの事態を想定していた、のか?
水軍たるもの、海上に戦闘はセットなどという認識なのだろうか。
だがメグは毒素を浴びたくらいでスピードは緩めない、彼女にブレーキはついていない。
モンスメグ「じんつうりき!」
それの持ち技たるグレアットがこの場にいないのをいいことに、サイコパワーで残る弾を海中へとはじき返しひとつ残らず墜としていく。自身に念動力を同時に込めていたようで、暴走運航に逆らってとうとう操舵室に片足乗り込んできてくれた。
サトミ「あらいらっしゃい。でもこの子を傷つけずにアタシを焦がせるかしら?」
モンスメグ「その役目はメグじゃないのだ★」
サトミ「なんだって?」
見ればメグは指先から電撃波を発し、舵のコントロールを操っていたのだ。この船は向こう岸の砂浜へと前進して加速されていた!
人影がぼやけて映る、あいつらはあらかじめ配置されていたキャスティングか!

リーリエ「迎えに来ましたよー!」
アリス「みんな!」
うふふ、なーんてのう。ボクは最初から計算していたのだ、この島に着陸したときから不可解な場所に停泊用のボラードが刺さっていたのを見逃さなかった。
スズランがボクの靴の砂を指摘していたのは、ボクがマーキングのためにメグの電流が誘導されるようふだんからソックスに携帯していた旧式のポケギアを取り付けていたからであーる。
海賊相手の土俵に乗り込むのだ、相手の得意分野を警戒しておくのは当然であろう。
と、のんきにほくそ笑んでたら座礁した船から空中へと投げ出されていた。
待てーい!サトミが抱きかかえていると安心していたから安全を確保してたのに!
グレアット「アリスさんっ!」
海に沈むすんでのところでグレアットの背中に掴まって九死に一生を得た。
リーリエの隣に付き添っていると思ってたからおかげで助かった。
リーリエ「ご無事ですか!」
アリス「ばっちし」
リーリエ達が待つ海岸へと飛ぶと、ボクはグレアットに乗ったまま仲間と再会を果たし墜落した船の方へと視線を向ける。
スズラン「沈んじゃった……?」
6号「いえ、アリスさんは甘っちょろですから」
海中からまるでクジラが現れたかのような威圧と勢いで、金髪の水兵美女が全身をトビウオのごとく跳ねさせて舞い上がってきた。
さすがは海に魅入られた海賊、と称賛するべきか。
そのシルエットは人魚のように華麗であったが、その佇まいはサメのような凶暴さを纏っていた。
モンスメグ「第2ラウンド開幕?」
アリス「あやつは悪人でも罪人でもない。ただの海バカよ」

6号「———来ます!」
槍が海に流されたのか、それでもサトミは単身丸腰で突っ走して突進してきた!
まだ戦う理由があるのか?そもそも初めから戦う必要があったか?
しかし彼女のフィジカルはこれまで出会ってきた中でも一線を画していた、メグと6号の迎撃を体術ひとつで本人ごと投げ飛ばし一直線にボクとグレアットの真下へと猛襲してきたのだ。ボクが言うのもなんだけどあの身体のどこにそんな引き締まったパワーが凝縮されてんだ。
グレアット「……サトミさんっ」
サトミ「アタシを出し抜いて、その空から眺める景色は絶景かしら?」
ボクを見上げて据えるその目は、グレアットの炎に引けを取らないほど燃えて見えた。
アリス「ウジヤスには和睦を結べたと報告しておく、どの道あれじゃいっとき満足に船を出せないっしょ?」
おおかた仲間たちがサトミの水軍を壊滅させているというのは想像に容易い。気合だけじゃどうにもならないし、ウジヤスと再び協力して援助してもらう他ないだろう。
サトミ「アタシから……アタシから海を奪った男なんてまっぴらごめんよ!アタシはあいつを沈没させないと気が済まないわ!」
アリス「だってさ」
サトミ「!?」
後方から、ゆんがふわふわと飛んでくる。その背中にはウジヤスが乗っていた。
彼のその表情はどこか憂いていた。
ウジヤス「そこまで思い詰めておったのか」
サトミ「ッ!」
ウジヤス「儂は領主失格よな、ともにキガンを立ち上げたトキシゲに申し訳が立たんわ」
アリス「トキシゲ……そうか、サトミの親父か?」
ウジヤスから見せてもらった版図と誓約書に記されていた名前だ、ずっと気になっていたけれど、どうして年端もいかないサトミがクルリ島を占拠していたのかが腑に落ちた。
サトミ「パパの名前を口にするな!この裏切り者め!」
ウジヤス「恨まれるも道理か。仕方あるまい、まだお主は幼かったからの」
サトミ「言い訳か?」
レイモンド「リーダー!先代はリーダーを想って島を遺したんです!」
サトミ「レイ」
誘拐騒動の際にアジトから逃げ出していたレイモンドが現れる。
どうやら彼女に隠していた事実があるっぽいな。
ま、これ以上はボクには関係ない。巻き込まれただけのボクはさっさと踵を返そう。
ウジヤス「アリス、世話になったな」
アリス「褒美、期待してるから」
グレアットの翼でキガンまで帰還しようとUターンしたとき、
サトミ「姫ちゃん!」
アリス「ん?」
サトミ「騙すためのウソだったとしても、一緒に航海を見たいって言葉嬉しかったわよ。いつか会いに行くわ、その時はとっておきのクルーズに招待してやるんだから!」
気丈に振る舞う彼女のツラには、滲み切れないほどに悔しさが満ちていた。

アリス「今度こそ背中に乗せろよ」

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1週間後 キガン西門
あれからウジヤスの厚い待遇を受け、ちょっとした旅行気分を満喫してきたボクたちは、いよいよサイレントヒルを目指すべく出立を決めた。
異世界であるここにももう訪れる機会はないだろう、悔いがないようキガン全域のショップを網羅してやったぜ。とりあえずレシピはビアンカへのお土産にしてあげよう。
ウジヤス「今生の別れじゃな」
アリス「行き来のしかたが分かったらまた来るさ」
ウジヤス「ははは!お主なら有り得るかもしれんの!待っておるぞ、次こそはポケモン勝負で負けぬよう修行に励んでおくぞい」
モンスメグ「殿ちゃんのバトルセンスじゃむりぽ☆」
リーリエ「そのようなことありません!稽古付け、ありがとうございました!」
6号「メグさんがハイスペックすぎるだけです、落ち込む必要ないですよ」
スズラン「景気よくエクスプロってたのはどこの誰でしょうー?」
6号「またとないチャンスだったんですよ!」
グレアット「難攻不落の伝説は覆せませんでしたけどねっ」
ゆん「器量の違い、だったわね」
かるかるぱちょぱちょ
みかん「お世話になりましたの。では皆様……参りましょう……!」
アリス「あぁ、案内頼む」

義を守りての滅亡と、義を捨てての栄華とは、天地格別にて候。
この一件で詠まれた締めくくりの句だった。

サイレントヒル
はじまりをつげる かぜがふくまち


ゆん「何もない町ね」
6号「爆裂しても分からなさそうです」
リーリエ「言いすぎです!きっと開発中なんですよ」
モンスメグ「文武両道人望ゲキアツプリンセス☆」
スズラン「しずかなおか……なるほど?」
グレアット「入居者募集っ……?」
アリス「限界集落だから住民いないんじゃないか?」
みかん「あ、あの……」
到着するなり、まともな施設はおろか何もない田舎町をぼろくそにけなす一行。
タマムシの豪邸住まいなものでちょっと価値観が違って。
もうさっさとミコンを捜して次の場所に行こう、そろそろ帰るアテを捜しておかなきゃだし。

「遅いで嬢ちゃんら!」
およ?この聞き覚えのあるコガネ弁は……?

マサキ「プログラマーの帝王・マサキ、ここに参上や!」


Part8へつづく!