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《Ride On The City》五人娘編 Part24

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ポケモンリーグー竜の間ー
ワタル「よくぞここまで!おれは四天王の大将ワタル!」
カイリューの背中に乗りながら、腕を組んで見据えてくる。
ひとことで言えば、オーラが違う。
これまでの3人とは比べ物にならない威圧感と気品さが醸し出ていた。
思わず足がすくみそうになったが、グレアットと6号の手を握って今この大地に立っていること、両手に感じる愛と信頼と勇気を感じ取って震えを止める。
ワタル「久しいな、アリス。またここに挑戦しに来てくれたこと、感謝するぞ」
カイリューが『マントォッ!』と雄叫びを上げる。
愛嬌がありながらも、その顔付きは威厳と歴戦を潜り抜けてきた覚悟に満ちていた。
アリス「はい。また手合わせお願いできますか」
ワタル「無論」
ワタルが手を差し出す、これは戦闘開幕の合図だろうか。ボクは2人の手を離し前へ歩みだすと彼と手を握る。その瞬間、刹那ではあるが頭に霞みか痛みか奇妙な感覚に陥った。
ワタル「……なるほど!アリス、きみはエリカと手を組んでここまでやって来たということか」
記憶を、読まれた?
ああ、そういえばワタルは10年に1度だけ生まれるという特異体質の持ち主。
触れれば種族を問わず、その生物の記憶を辿ることができ、傷も癒すことができるという。なるほどさっきのはボクの記憶を見たということか……。
ワタル「なぜか曇って見えない箇所もあったが……まあいい。おれと戦うに相応しいポケモンタクティカルの兵-つわもの-よ!来い、アリス!
それとも尻尾を巻いて逃げるかい!」


14戦目・ワタル

手持ちポケモン 特性 LV:性別 技構成 
ギャラドス いかく Lv.56 はかいこうせん りゅうのいかり たつまき かみつく
ハクリュー だっぴ Lv.54 はかいこうせん しんぴのまもり りゅうのいかり げきりん
ハクリュー だっぴ Lv.54 はかいこうせん しんぴのまもり でんじは げきりん
プテラ いしあたま Lv.58 はかいこうせん げんしのちから つばさでうつ こわいかお
カイリュー マルチスケイル Lv.60 はかいこうせん しんぴのまもり げきりん つばさでうつ

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ワタル「水龍の力、とくと味わえ」
ワタルは ギャラドスを くりだした!
うゅみ「あたしが見定めてあげるわぁ」
ワタル「ミュウか。どんな技を見せてくれるかお手並み拝見といこう」
幻のポケモンであるミュウを前にしても微動だにせず、冷静に戦況をみるワタル。
さすがは四天王のトップ、肝が据わってやがる。
グレアット「アリスさんっ、ワタルさんの情報知ってるんですよね、教えてくれませんかっ?」
おお。残るは2戦だけだというのに、ようやく自分から敵を知ろうとしてくれたか。
アリス「あいつはドラゴンタイプを扱うエキスパートだ。ただ、ドラゴンタイプといってもハクリューカイリューだけで、ほかは水龍・古代龍と称してギャラドスプテラを使うんだがな。だがなんといっても種族値が違う、つっても伝説ポケモンのお前らにとっては些細なことだけどな。そしてあいつの使う得意技は《はかいこうせん》、すべてを焼き尽くす最強の物理技だ」
グレアット「はかいこうせん……っ!」
カルマ「でも反動で1ターン動けなくなるし諸刃の剣じゃんね」
モンスメグ「おー!ロマーン☆彡」
アリス「ただのはかいこうせんと思うな。洗練されてる上にワタルが扱うはかいこうせんは自由自在に曲がるうえに追尾機能までついている」
6号「必中じゃないですか」
アリス「そうだ。それも破壊力の桁が違う、いわタイプやはがねタイプ……噂じゃゴーストタイプ相手にも抜群の威力を誇るらしいぜ」
カルマ「チートじゃんよ」
モンスメグ「すっごーい☆」
グレアット「……そんなお方を相手にするのですねっ」
アリス「ま、なんとかなーるどうにかなーる。ボクたちはここまで来たんだから」
ギャラドスの いかくで
うゅみの こうげきりょくがさがった!
ワタル「行くぞ!」
うゅみの リフクレター!
みかたは リフレクターで
だげきこうげきに つよくなった!
ギャラドスの りゅうのいかり!

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アリス「ぃよし!」
カルマ「いつものうゅみじゃんね」
マナ「そうでなくては困る」
命中100であってもひらりと回避するのがうゅみよ!
ワタル「やるな」
うゅみ「んじゃ、あとよろしくぅ」
モンスメグ「メグちゃんにおまかせーっ☆」
ワタル「おっと、交代は有効な戦略だが隙が生じる!その隙に付け入らせてもらう」
ギャラドスの りゅうのいかり!
モンスメグ「あちゃちゃ!」
6号「それにしても竜の名を冠する技ばかり使ってきますね、よっぽどプライドがあるのでしょうか」
カルマ「得意技なんじゃね?」
それは気になっていたが、ハイドロポンプはパワーこそあれど命中に不安が残るし、たつまきやかみつくでは致命傷になり得ない。はかいこうせんは諸刃の刃ゆえにとっておきなのだろう。消去法で最も確実で効果的な40ダメージを選んだと予想できる。
だが、メグはロマンにすべてを懸けている女。
そんな逃げ腰じゃ、攻略できないぜ?
モンスメグ「いっくよー!レールガン☆」

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6号「あ」
はいはい名物名物。
なかば諦めてましたとも、レールガンは威力こそ絶大だが一直線にしか飛ばすことが出来ないわざ、そうそう簡単に当てられる代物じゃないからな。
ワタル「どんなに強くとも、当たらなければ意味がない」
ギャラドスの りゅうのいかり!
少しずつだが、確実にメグを追い詰めていく。
このままではギャラドスに他の技を使わせぬまま、りゅうのいかり1本で締められてしまう。
モンスメグ「まっけないよー!メグの歌をきけー☆」
モンスメグの うたう!
心地のいい風色のメロディが響く。
ギャラドスは ねむってしまった!
ワタル「ちっ!」
眠っている相手は攻撃をかわすことが出来ない!いいコンボだ、メグ!
グレアット「やっちゃってくださいっ!」
モンスメグ「これがメグの全力、だあー!☆」
モンスメグの でんじほう

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こうかはばつぐんだ!
水龍・ギャラドス、戦闘不能
モンスメグ「いぇい!ぴーすぴーす☆」
ワタル「なるほど、これがきみたちの結束か。だが神秘たるドラゴンに通用するかな?」
ワタルは ハクリューをくりだした!
グレアット「かわいいーっ♡」
可愛がりたくなるのも無理はない、あの美しいフォルムは見るものすべてを虜にしてしまう魔性を持っている。
6号「グレア、敵ですよ」
うゅみ「気ぃ引き締めなぁ」
グレアット「わ、わかってますよっ」
気を引き締めろって一番言われたくない相手No1に言われちゃったね。
ワタル「さあ、誰が相手だい?」
ドラゴンタイプはほとんどの特殊攻撃への耐性を備えている。
弱点があるとすれば、同胞。もしくは……。
マナ「私はキサラギとやらに力を誇示するために同行しているだけに過ぎん。それに、先ほど貸してやったろう。2度目はない」
ですよねえ。
ドラゴンの弱点であるこおりタイプのオーロラビームを習得しているマナがこの調子じゃどうしようもない。
マナ「相性や小手先などを超越せし圧倒的な力こそが伝説たる所以なのだ、貴様らは並のポケモンなのか?」
モンスメグ「むむー!メグちゃん続投しまーす!」
ワタル「フッ、耐えられるか?」
モンスメグ「攻撃こそ最大の防御おぉ!☆」
自慢の脚力と膂力の要となっていた前足部分、もといヒトの姿に変わった今では両手部分を使って思いっきり地面めがけて拳で砕くと、その衝撃とともに駆け抜けて充填されたエネルギーをハクリューのボディを狙って穿つ!
ゴッドハンドスマッシャー!

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カルマ「くく、完全に入ったじゃんよ」
ハクリューは こんらんした!
ゴッドハンドスマッシャーこと、ばくれつパンチも一直線上にかけて、それも莫大なエネルギーで放つ技ゆえに当たるかどうかは1/2だが当たれば必ず混乱させるメグ自慢の物理ロマンわざだ!
グレアット「あれ、なんだか私の台詞が取られているようなっ……?」
ハクリューは こんらんしている。

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モンスメグ「ふっふー、哀れだねー」
ワタル「驚いたな。うたうだけではなく、ばくれつパンチまで使えるとは」
さすがの大将も、感嘆している模様だった。
そりゃそうだ。ボクだって最初にみたときは?マークが浮かんだのだ、理解されるはずがあるまいて。
ワタル「ハクリュー
ワタルはハクリューのもとへ寄ると、手をかざす。すると手から白くまばゆい聖なる輝きがハクリューに届いた。
なるほど、あれが10年に1度生まれると言われる特異能力……。
ハクリューは たいりょくが かいふくした!
ハクリューの こんらんが とけた!
モンスメグ「ずっるいずっるい、ずっるーい!」
じたんだを踏んでワタルを指さすメグ。
そんなこと言ったってしょうがないじゃないか、あれだってルール違反じゃないし。
ワタル「おっと、戦いの最中だぞ」
ハクリューの はかいこうせん
モンスメグ 戦闘不能
モンスメグ「ぎにゃああああっ☆」
おめめをくるくるして倒れこむメグ。
あーあ、言わんこっちゃない。
アリス「しゃーない、グレアットいけるか?」
ぶんぶんぶんぶん!と首を振って拒否するグレアット。
グレアット「私にあんなかわいい子を攻撃しろと仰るんですか!この悪魔っ!」
アリス「えぇー……」
敵だぞ、敵。
まあ彼女なりの情けと解釈しておこう。
6号は最後まで取っておきたいし、マナに戦う気配はない。
となると……。
カルマ「あんな能力相手にぼくの手は通じないぞ」
万事休す。
アリス軍、戦意喪失。
ワタル「どうした、臆したか?」
マントを翻し、再びカイリューの背中に乗る大将。
余裕綽々自信満々って素振りだな、気に入らねえ。
うゅみ「あたしがどうにかしてあげるわよぉ」
ふわふわと、シャボン玉のような球体に包まれたまま戦場に再出陣するうゅみ。
ここはもう彼女に頼るしかない。
ワタル「いいだろう、かかってこい」
うゅみの シャドーボール
ハクリューは こうげきのはんどうでうごけない!
うゅみは そらたかくとびあがった!
ハクリューの しんぴのまもり!
あいては しんぴのヴェールに まもられた!
リフクレターの こうかが きれた!
うゅみの そらをとぶ
ハクリューは たおれた!
ワタル「ハクリューは2対で1匹だ、行け双龍のハクリュー!」

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うゅみ「結果は変わらないわよぉ」
うゅみの シャドーボール
ハクリューの でんじは!
うゅみは まひして わざが でにくくなった!
あいてのハクリュー

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ハクリューは だっぴで まひがなおった!
ワタル「ふ、残念だったな。ハクリューはかいこうせん!」
ハクリューの はかいこうせん
こうかは ばつぐんだ!
うゅみ「残念かどうかは、まだ分からないわよぉ」

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うゅみ「その自信が仇になったわねぇ」
ハクリューは たおれた!
ワタル「ははは!それがいい、翔べ!古龍プテラ!」
ワタルは プテラを くりだした!
ワタル「プテラは130族の異名を持つ、スピードに秀でたポケモン。こいつに先手を取れるなどと思うな!」
プテラの げんしのちから!
うゅみの リフレクター!
味方は リフレクターで
だげきこうげきに つよくなった!
カルマ「……速い」
その目にもとまらぬ速さから繰り出される岩石に身を打ちひしがれ、傷を負ったうゅみはグレアットに向けて覚悟を決めた声色で告げる。
うゅみ「グレアット。あたしは玉砕して、あんたを無償降臨させてあげるわぁ。しっかり頑張りなさいよぉ」
グレアット「! わかりましたっ、うゅみさんの思い。私が受け継ぎますっ!」
ワタル「とどめだ!」
プテラの げんしのちから!
うゅみは たおれた!
プテラ
こうげきりょくがあがった!
ぼうぎょりょくがあがった!
すばやさがあがった!
とくこうがあがった!
とくぼうがあがった!
ワタル「原始の時代に呼び覚ますことで、かつての力を増幅させるわざ、それがげんしのちからの真骨頂だ。さあグレアットとやら!見せてもらおうか、きみの力を!」
グレアット「うゅみさんが私のために、いえ。私たちのために作ってくれた見せ場。決して無駄にはしませんっ!」
グレアットは、その場にしゃがみ込むと祈祷を始めた。
後光とが射すともにみるみるうちに翼の炎が燃え盛り神秘的な赤色へ染まっていく。
あの祈りは……。
プテラの げんしのちから!
こうかは ばつぐんだ!
6号「耐えました!」
ワタル「なんだと!」

グレアット「
愛の源である神よ、
限りなく愛すべきあなたを、
心を尽くし、力を尽くして愛します。
また、あなたへの愛のために人をも自分のように
愛することができますように、
神よ、私の愛を燃え立たせてください。
Amen.


グレアットの せいなるほのお!

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プテラは やけどをおった!
グレアット「如何にあなたが素晴らしい腕前の持ち主であったとしても、治癒を行える能力の持ち主であっても、火傷による攻撃力の低下は避けられません。これ以上の抵抗は無力です。引き下がりなさいっ」
精悍とした表情と声で降伏を訴えかける。
ワタル「どうやら見くびっていたのはおれのほうだったらしい」
ワタルは プテラを ひっこめた。
トレーナーの意思により 戦闘不能と 見なしました。
アリス「!」
ワタルがカイリューから降りる。そして、そのカイリューを戦場へ駆り出す。

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ワタル「聖龍・カイリュー
グレアット「なんてお美しく、神聖なっ……!」
ワタル「カイリュー はかいこうせん
え、待て!まだこっちはなにも……!
一瞬の猶予も与えずに、カイリューは口から巨大な光線を撃ち放った。
グレアットが焦って避けようとするも、角度を変えて光線が追いかける。
思わず翼を広げ、フィールド中を飛び回って躱そうとするも、その極太のビームは決して衰えることなく、グレアットに狙いを定めてトラッキングを続ける。
その破壊光線は事もあろうことか、分裂をし油断していたカルマへと直撃した!
カルマ「ぐあぁっ!」
アリス「カルマ!」
一撃。一瞬の出来事だった。カルマは完全に気を失っている、とてつもないダメージが襲ったことを痛々しく思い知らせてくる。
ワタル「逃げ切れると思うな!」

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間髪入れずに、続けさまに破壊光線が乱射される!
おいおいおいおい、これはさすがにルール違反じゃないのか!?
反則だっての!
ボクは、瀕死のモンスメグ・カルマ・うゅみを急いでボールに戻すと、グレアットと共に逃げようと動くと袖を掴まれて制止がかかる。
アリス「6号!」
6号「ありすさん。私が止めるしかありません」
アリス「いくらお前でもあれは無理だ!レベルが違う!」

6号「友達を救うのに理由がいりますか!」

爆裂魔法の詠唱を始める6号。
そうだ。今のワタルはもはや暴走状態、トレーナーの風上にも置けない存在だ。
そんな悪人から、大切な仲間……友達を救ってやることに力の差なんて……ましてや理由なんて関係ない!
アリス「マナ、手伝ってくれ!」

マナは、飛び回るグレアットと唱え続ける6号を交互に目配せすると、
マナ「やむを得ん。私の魔力で、その娘に手助けをしてやろう」
マナが一緒になって爆裂魔法の魔法陣を巨大な形へとブーストさせていく。
グレアット「きゃああぁっ!」
後ろからグレアットの悲鳴が聞こえる。その絶え間ない追撃にやられてしまったのか。
アリス「グレアット!」
ワタル「残るはきみたちだけだ。失せろ」
6号「マナさん、感謝します!準備できました、行きますよ!」
アリス「やってやれ!」
ワタル「はかいこうせん
こちらの方向にめがけて、カイリューが破壊光線を放射する。
ボクはマナに誘導され、逆方向へと投げ出された。
投げ出され落ちた先には、倒れたグレアットの儚い姿があった。
彼女を抱きしめながら、6号とカイリューの攻防を見守る。
アリス「信じてるぞ……!」

6号「爆走…爆走…爆走……最高最強にして最大の魔法、爆裂魔法の使い手!
我が名は6号。我に許されし一撃は同胞の愛にも似た盲目を奏で、塑性を脆性へと葬り去る。強き鼓動を享受する!
ワタル「強靭!無敵!最強!滅びの爆裂疾風弾-バーストストリーム-!
6号「哀れな獣よ、紅き黒炎と同調し、血潮となりて償いたまえ!穿て!エクスプロージョン!

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最初に目に映った光景は、ボロボロとなった竜の間。
最初に肌で感じた感覚は、吹き通る涼しい自然の風。
6号とカイリューはともに同じ場所に倒れこんでいた。
周りを見渡すと、腕を組むマナと膝を落とすワタル。
……引き分け……か?
ワタル「気がついたかい」
アリス「……どうなったんですか」
ワタル「見ての通りさ。おれのカイリューはきみの6号に負けた。ただそれだけだ」
アリス「お互いに手持ち0匹で、引き分け。ですかね」
ワタル「そこのミュウツーは仲間じゃないのか?」
そう言われ、マナの方へ視線を移す。
マナ「ふん、私が出なくて良かっただろう」
ったく、素直じゃねえなあ。

ミッション14/15達成!

彼女たちをげんきのかたまり、かいふくのくすり、ピーピーマックスなど使える限りの支給された回復薬を用いて介抱してやる。
気は取り戻したようだが、まだ本調子とはいかなさそうだ。
目が合った6号が、ボクに向かって親指を突き立てる。
アリス「100点満点だぜ」
そう返すとその親指は、喜びに満ち溢れていた。
ワタル「良いバトルをさせてもらった。本気を出したのはいつぶりかな。さて!知っているとは思うがおれたち四天王はあくまで前座でしかない。チャンピオンがきみを待っている。素晴らしい出来を見せてくれ、アリス」
差し出された手を握り返す。情熱ほとばしる大きい手だった。
アリス「お前ら。ここまでありがとうな。この戦いを終わらせて……」
うゅみ、メグ、カルマ、6号。
マナ。
そしてグレアットを見つめて一言を〆る。

アリス「帰ろう」

次回に続く!
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