Wonderland Seeker

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おつきみやまの涙

結論から言いますと

「おつきみやまのある場所で、脱出をすると野生のポケモンが出現しなくなり、トレーナー戦に入るとフリーズする」

という現象です

ここでいう脱出とは

《あなをほる、あなぬけのヒモによる帰還》《どく状態による強制帰還》の2点を指します

 

いったいどういうことなのか、順を追って説明していきます

 

まず、おつきみやまではイベントが発生します

そのイベントとは

かいのカセキ・こうらのカセキを巡ってどちらかひとつを分け合うという内容です

そしてそのカセキをもらうには、2つのカセキの目の前に立ちふさがっている
りかけいのおとこに勝利する必要があります

その後、どちらかを選んでもう一方は彼が入手して一件落着…というイベントです

 

ですが、ここで問題が発生しました

りかけいのおとこと戦ったことでパーティーが死屍累々!カセキの目の前ですが、やむなくポケモンセンターに戻るため《あなぬけのヒモ》でワープしちゃいましょう

無事回復を終えて、おつきみやまに再び登山。しかし違和感が発生します

なぜか野生のポケモンとエンカウントしないのです

いや、これはあくまで偶然でしょう。出会うかはランダムなんですから

…と、ここでまだ戦っていなかったトレーナーと遭遇

 いっちょやったるか!と思うとメッセージのあと

 

フィールド画面のまま操作を受け付けずフリーズします

 

はい。これが一連の流れでした

これ・・・普通にプレイしててもあり得ますよね?

致命的にも関わらず、なぜ20年もの年月発見されなかったのでしょうか

ありすは検証に移りました

 

実験したいこともあったので、タケシと戦うよう誘導してくる少年をFifth法の要領でスルーし、あなぬけのヒモを購入して例のりかけいのおとこの場所まで出向きました

スルーのやり方についてはスレチなのでカットします

 

そして彼をレベル80のリザードンでマッドネスグローブし、カセキをもらうシーンまで

もらわずにそのまま動かずにあなぬけのヒモでおつきみやまの入り口までワープします

それから3ばんどうろの草むらで約5分ほど歩き続けましたがエンカウントせず

これだけでも真実が証明されたため収穫でしたが、そこから逆走し

触れてもないのに自分から近づいてきて痴漢冤罪をしてくるミニスカートと激突しました

メッセージが終わった直後、バトルに入らずそのまま音楽だけが鳴り続け操作できず

実質的なフリーズをしました

ここから気になった点がいくつかあったためリセットしたあといくつか検証します

 

・スプレーを利用した場合、処理はどうなるのか

一切エンカウントしなくなった状態においてむしよけスプレーを使った場合、歩数が計算されてスプレーのこうかがきれたというメッセージが出るのか?

 

結論から言うと、出ませんでした

 

1000歩近くは歩きましたが、メッセージが出なかったのです

ということは実は歩いていないことになるのではないでしょうか?

もし本当に歩いていないなら、次の疑問が浮かんできます

 

・歩数カウントされない状態では、そだてやさんの処理はどうなるのか?

スプレーの効果が永続的に続くのであれば、この状態でそだてやさんにポケモンを預けた場合けいけんちは加算されるのでしょうか?

 

ハナダシティのポケモンセンターで回復をした(=あなぬけのヒモのワープ先をハナダシティにブックマーク)あとにグリーン様の壁抜けで例の場所まで戻ってあなぬけのヒモでエンカウントしない状態にしてから、そだてやさんに預けてみました

ピカチュウの取得けいけんち417の状態で2歩歩いてから引き取ったのですがしっかりと419に増えていたため、あくまでもスプレーだけが計算されないようです

では、フィールド上においてはいったいどういう状況なのでしょうか?

なぜエンカウントが起きず、スプレーの歩数が減らないのか? 

ひとつの仮説を思い浮かべました

 

「イベントによる連行中に置き換わっている」のではないか?と

 

イベントにおける連行中、というのはオーキドはかせなどに強制的に歩かされる状況を指します

そう、この状況であればエンカウントしないように設定されていてもおかしくはありませんよね

さて、このゲームはフィールドの状態がいくつか存在します

ある程度はこちらにもまとめていますが

 

 

こちらはあくまでもバトルに入る状態における状態#1~のことでした

そちらではなく、フィールドにおける状態にも#1~は存在します

 

まず、普通に歩いたり話しかけられる状態を状態#0と定義しましょう

人や看板に話しかけている最中で動けない状態を状態#1

メニューやメッセージは出ていませんが強制的に動いている状態を状態#2とします

つまり、エンカウントが発生しない状態は状態#2の可能性があります

そして、もし状態#2であれば別の方法で誘導されたりして元に戻れば解除されるのではないか?というのが仮説です

 

そうです、そのためのタケシ誘導員を残したのです

というわけで、トレーナーに見つからないように逆走して彼のもとへ行き、ニビジムまで連行されました

 

・・・が、その後トレーナーと会うと実質フリーズしてしまいました

ということは、あくまでも状態#0のままのようですね

 

ですが、ここで検証は終わりませんよ

 

・この状態を解除する方法はあるのか?

 

これこそが一番重要だと思います

レポート&リセットしても元に戻らないため、致命傷になりますよね。コレ

というわけで、解除する方法。実は検証の途中で見つけています

 

りかけいのおとこがいるマップへ再び入ることでエンカウントされない状態は解除されます

 

なぜこのような簡単な方法で解除されたのでしょうか?

まずはエンカウントしなくなった原因を解明してみましょう

 

そもそも、カセキの目の前であなぬけのヒモ(あなをほる)を使ったことがトリガーとなっていましたよね

実はあの場所、ポケモンと一切エンカウントしないエリアがあるんです

具体的には・・・

 

f:id:Alice_Wreath:20200320163821p:plain

 

この赤枠で覆った4*4の16マスとなります

(伝説のスターブロブ2様より借用)

 

では、なぜこのエリアではエンカウントしないようになっているのか?

推測ですが、どちらのカセキにするか選ぶために歩き回るときにエンカウントすることによる集中力が削がれないようにするためのユーザーフレンドリー要素だと考えました

 

しかしその要素が仇となって、このエリア内でワープした場合エンカウントの値もそのまま保存されてしまったゆえに引き起こったバグなのでしょう

 

さて、原因も分かったところでなぜ再びこの場所に来ると解除されるのでしょうか

理由は非常に単純です

 

この場所自体は赤枠のエリアを除いてエンカウントが発生する場所ですよね

つまり、エンカウントの値が再計算されるからです

 

そのため、このバグが起きても慌てることはありませんね

 

しかし、普通にプレイをしていてもこのバグは起こる可能性は高いですよね

りかけいのおとこに勝ったはいいけどHPがまずいから直後にあなぬけのヒモでワープして回復するなんてよくあるケースでしょう

なぜ、このバグがほとんど普及していなかったのか?

 

ですが、バグが解除される条件を見てすぐに納得しました

ほとんどのユーザーはこのバグが起きていることそのものに気づいてなかったのです

 

たとえば、ワープしたあとにもう一度おつきみやまに入ったとしましょう

普通のユーザーはそのままカセキの場所まで戻りますよね?

そして、おつきみやま内のトレーナーもみんな倒しているはずなので、まずトレーナーとエンカウントすることもありません

そしてエリアがある場所まで戻る道中、エンカウントしないわけですがたまたま運がよくてすんなり進めるなーと思うくらいで、その場所まで戻れば

条件を満たして解除されるためピッピなどとエンカウントするようになるので違和感もなくなるわけでした

 

だから、20年もの間見つからなかったバグだったのでしょう

 

さて、このおつきみやまにおけるエンカウントしなくなるバグ

故意に起こしたとして、メリットはあるのでしょうか?

 

デメリットとしては、トレーナーに見つかるとフリーズすることのみです

対する恩恵は、野生のポケモンと一切遭わなくなるためスプレーが不要になります

以上・・・ですね

うーん、解除するためにここまで戻る手間を考慮すると微妙ですねぇ

 

ここからさらに連鎖的な新たなバグのハケーンがあればワンチャンでしょうか

 

(2022年5月22日追記)
まへっち様より、情報を提供させてもらいました。

オツキミやま地下2階のマップスクリプトは、化石前のりかけいのおとこを倒しているとき、化石周辺の16マスにいるかいないかでD6ADのbit4を立てたり折ったりする。
海外の解析資料によると、このbitが立っている場合、バトルが無効になるらしい。 絶滅ポイントであなをほるをしたら、掘った瞬間にbitが折れて、マップ画面に戻ったらまた立って、立ったままの状態でワープした。
このbitが立ったままでトレーナーに見つかったり、fifth法で野生のポケモンと出会ったりして無理やりバトルを開始しようとすると、ゲームの進行が止まる。

ということで完全に解決しました!
本当にいつもいつもお世話になっております!

 

今回は以上となりますっ

ここまで読んでいただいてありがとうございました

 

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