Wonderland Seeker

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《Ride On The City》救星の明るい夜 Part9

競技巡回編Ⅷ

 

もう伏し目がちな昨日なんて、いらない。
今日、これから始まるモンスメグの伝説。

モンスメグ「メグの歌を聴けーっ☆」

スポットライトがメグに当てられる。
ルチアへの熱が冷め切らない中、彼女からはプレッシャーが感じられなかった。
その堂々たる姿勢と、自信に満ちた表情、溌剌とした発声に観客たちは息を呑んだ。

モンスメグ「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト♪」

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↑メグメグのPVトレースをお借りしました。

モンスメグ「君のその想いは楽園への片道切符♪
強く握って離さないで♪
ねえ感じさせてよ君のすべてをココロごと♪
手加減はイヤイヤ~♪」

グレアット「ファイヤーっ!!(≧∇≦)」

モンスメグ「
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
そしてもっともっと熱くなれFever!
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
感じる《今》が真実♪
永久に解けない魔法で誰より深く君を~♪

アイシテアゲル☆」

瞬く間にヒートアップしていた。
ものの2分で、鼓動は共鳴したのだ。

モンスメグ「触れた指先から溢れ出したリアリティ♪
重なるハート♡シンクするビート♪
ねえ見つめていてよわたしのことをココロまで♪

よそ見しちゃイヤイヤ~♪」

グレアット「ファイヤーっ!!」

モンスメグ「
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
だからずっとずっと離さないForever!
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
信じる《君》が現実♪
奇跡溢れるチカラでモラルも常識も~♪

コワシテアゲル☆」

~間奏~

モンスメグ「
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
それはきっときっと終わらないPleasure!
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト

全てを捨てて飛び込め!」

『ファイヤー!!』

モンスメグ「
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
そしてもっともっと熱くなれFever!
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
感じる《今》が真実♪

永久に解けない魔法で誰より深く君を♪
アイシテアゲル☆

私のことを愛してくれる……?

『ファイヤー!!!!!!!!!!!』

メグは、その日名実ともに伝説を刻んだ。

~~~

ルチア「マスターランクコンテスト2連覇!ありがとー☆」

結局、ルチアの優勝は阻止できず。
ボクとメグは僅差で2位、惜しくも届かなかった。
やはり彼女のカリスマと人気、そして実力を超えることは叶わなかったのだ。

《継続的な努力に勝る才能など、あり得ないのだから》

ナツメ様は、ボクたちにそう言い残すとカントー地方へと帰って行った。
モンスメグ「…………悔しいな」
その時にぼそりと呟いた、誰にも聞こえない掠めた声を、
ボクだけは聞き逃さなかった。
コンテストが終わり、一息ついたところにグレアット達が駆け寄せる。
ゆん「お疲れさまですわ」
グレアット「立派でしたよっ」
6号「No.1にはなれませんでしたけど、一躍有名人になれましたね!」
優しく励ましてくれる一行。
メグだけが、メグだけがそこに居ない。さっきまでそばにいてボクを見ていたのに。
アリス「ごめん、ちょっと待っててくれ!」
ルチア「あ、アリスちゃんおつおつー。って、ありゃりゃ」
6号「あ、ルチアさん!」
ゆん「お世話になりました」
グレアット「……メグちゃんっ」

遥か彼方、水平線も見えないほど広がる海が一望できる陸の果ての灯台にひとりメグは膝をかかえて座っていた。
アリス「こんなとこにいたのか」
彼女は振り向くことなく、海の向こう側を眺めていた。
顔を見られたくないんだろう、ボクは背中合わせになって座った。
お互いの後ろ髪は絡まらず、ふんわりと表面だけをくすぐった。
アリス「惜しかったな」
青い空へとこだまさせるように言の葉を投げる。
アリス「でもはじめてで2位なんて大したもんだよ、メグが頑張ってきたから」
モンスメグ「2位なんてどうでもいい」
2位、という数字に即座に反応したメグ。その声は失意に飲まれていた。
アリス「どうでもなんて」

モンスメグ「一番じゃなきゃダメなのよ!」

荒げた声で叫んだ本音。
モンスメグ「エンともスイとも競い合って一番を勝ち取ってきた。うずまきじまでルギアを圧倒してきた。スズのとうでホウオウと力比べして認めさせてきた。かるるんもわたしの事を高く買ってる。ジョウトで一番の伝説はわたしなの!」

モンスメグ「ここでも一番になろうと奮闘してきた。世界中継が繋がるコンテストで一番になれば、わたしが世界一だって証明できるからトウカのときからずーっとひとりでレッスンをしてきたのに。でも結局わたしは……ルチアの引き立て役に過ぎなかったんだ」
アリス「メグ……」
モンスメグ「わたしはね……引き立て役なの。ありすちゃんにとってもそうなんでしょう?だって、わたしみたいな子がいればグレアたんのチャーミングさが引き立つもんね」
アリス「そんなことっ」
柔らかくもすぐに壊れそうなほど儚い抱擁の温かみを感じた。
それと同時に、背中に一筋の濡れた感触。メグは涙を隠すようにして抱きついた。

モンスメグ「メグの、いちばんになって?」

ボクは背中で泣きすすりながら、お願いをする彼女の手を取る。
その手は、普段と違ってとても小さく感じた。
アリス「メグ」
呼吸を整えて、想いを彼女に伝える。
アリス「ボクにとっては、お前もグレアも、うゅみらもまとめて一番だぜ」
そう口に出すと、背中に感じたぬくもりはそっと離れ、代わりに勢いよくボクの眼前へと飛び込んできた。
モンスメグ「もうっ……ずるいな、ありすちゃん。そう言われちゃったらなんにも返せないや……ずるいよ」
涙を拭った彼女の表情は、まぶしく輝いていた。

~~~

ミナモポケモンセンター
6号「なるほどなるほど!ルチアさんの話、とってもためになります!」
アリス「よーっす、未来のコーディネイター
ボクとメグは、2人並んでポケモンセンターに戻るとルチアと、その話を熱心に聞いていたらしき6号に挨拶をかました。グレアットとゆんはソファーに腰かけておしゃべりに弾んでいたようだった。
ルチア「やっほーアリスちゃん。この子ってば面白いね、爆裂?とかエクスプロージョンとか!」
口を開けば爆裂魔法のことしか言えないのかこいつは。
ルチアが聞き上手で助かったよ。メグは、ルチアを一瞥すると6号をぎゅっと抱きしめた。
6号「わわ、なんですか」
モンスメグ「ろっくんはかわいいね~☆」
アリス「よかったな愛されしバカよ」
6号「誰がバカじゃい!」
ルチア「ふふ、仲良きことは美しきかな☆メグちゃん、よかったらまたステージに上がってきてね!」
悪びれもせずに、さらりと言い放つルチア。これがアイドル……!
モンスメグ「もち☆次こそ負けないからね!」
バチバチと視線を重ねあうふたり。すっかりいつもの調子を取り戻してくれていてなにより。
ルチア「そいえば、アリスちゃんはジムバッジ集めしてるんだよね?」
アリス「そうそう。次のジムはどこにあるのかなって」
陸地はこのミナモを最後に繋がっていない。残るバッジ2つはいったいどこにあるのか見当もつかない。
ミクリ「それならネクストステージは、トクサネにあるさ」
モンスメグ「ミクミク!」
グロリアスだかなんだかキザなセリフが印象的だったミクリがやってきた。
彼はいちいちかっこをつけながら話に参戦してくる。
ミクリ「ミナモの海を東にずっと渡ると、トクサネという島がある。そこのジムはコンビネーションピッタリの双子がジムリーダーでね、ダブルバトルで勝負するんだ」
アリス「ダブルバトル?」
ルチア「ダブルバトルっていうのは、お互いに2匹ポケモンを繰り出してバトルするルールで、お互いの息をピッタリ合わせて戦うのがコツだよ☆」
なるほど、地方が違えばバトル形式も違うと。
あとでダブルバトルの仕組みを勉強しておかなきゃな。
ミクリ「そしてラストジムは、海底へダイビングした場所にあるアトランティス・ルネシティにある。そこのジムリーダーは私の師匠・アダン様が務めてらっしゃるのさ」
ルネシティ!確かそこでアオギリはあいいろのたまを見つけたと言っていた。
6号「ダイビングって……どうやって行けばいいんですか」
そりゃアレだよ、光満ちる白いアイランドでずっと人魚になって夏にDivingだよ。私マーメイすりゃ誰だって出来る。
ミクリ「見たところ、君に水タイプのポケモンはいないようだね。嘆かわしい……」
モンスメグ「グロリアス……」
かましいわ。
ルチア「もう、茶化さないの。だったらわたしのウォルルちゃん貸してあげる!」
アリス「ウォルルちゃん?」

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ルチアは、モンスターボールからウォルルちゃんと名付けているポケモンをくりだした。この見た目は確か、トドゼルガか?
トドゼルガはセイウチのポケモン……セイウチの学名はウォルラスだったか、なるほどだからウォルルね。
なんか「はじめまして、私はウォルル」とか言ってきそうな見た目してんね。
ルチア「アイスボールみたいに転がったり、玉遊びとか水遊びが好きな子なんだけどね。この子はダイビングが得意なの。海底に行くときに使ってあげて♪」
アリスは ウォルルをあずかった!
萬田・マサキ・銀次郎のパソコンへ転送された。

グレアット「なにからなにまでありがとうございますっ!」
かくしてボクたちは次の目的地・トクサネシティへと旅立った。

~~~

124ばんすいどう
ウシオ「碇を上げろぉ!出航だあ!ガッハッハ!」
アクア団の船に乗船し、VIP待遇のボクたちはゆるやかに船旅。
6号「見てくださいグレア!あっちに家が見えますよ!」
グレアット「あんな場所にお住みになって、逞しいですねっ」
全然見えないんですけど。キミたち視力いいね。
ポケナビに搭載されたホウエンマップを見ると、キナギタウンという珊瑚礁の町があるらしいのでそこのことだろうか。いや数十キロくらい離れてないかこっから!?
伝説のポケモンは身体能力も伝説級なんだなぁ、しみじみ。
メグは、アクア団員たちに歌や踊りを披露していた、プチステージだ。
読書をして佇んでいるゆんの邪魔もしにくいし、ボクはひとりで休んどこう。

そういえば、ダブルバトルは範囲や効果も違う技があるらしく6号の爆裂魔法なんて放った日には味方ともども共倒れになるのでこいつは封印。
範囲攻撃もそうだが、片方が《まもる》を使えば相方も一緒に見切れるみたいなのでこれは重要かなと思ったがこいつらがそんな気の利いたわざを覚えてくれるわけもなく。
うゅみが健在ならさぞかし楽しかっただろうに。まだ元気でいてくれてるといいが。
こういう戦いでこそ、カルマは一層映えるだろうな。まぁあいつはあいつで財団の実験に忙しいから今回の任務に途中参戦してくれるか怪しいんだけど。
などと耽っていると、もう辿り着いたみたいだ。
なんて恐ろしい速さ、メグじゃなきゃ見逃しちゃうね。
ウシオ「健闘を祈ってるぜ!」

トクサネシティ
ポケモンを大切に」が合言葉。

こじんまりとした島国だが、大きなロケットが目を引く。
ここは宇宙開発でもしてるのか?財団が絡んでそうだな。
上陸したボクたちは、ジムを目指すべく散策しようと歩を進めると銀髪の青年に呼び止められた。
???「おや、キミがありすかい?」

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モンスメグ「おにいさん、だれ~?」
ダイゴ「失礼、ボクの名前はダイゴ。珍しい石を見つけることが生きがいのストーン・ゲッターさ」
石マニアのイケメンとはキャラが濃い。
それにしても、ダイゴってどこかで聞いたような……。
ゆん「ツワブキ社長のご子息ですか?」
それだ!ナイス記憶力!
ダイゴは、驚きもせずに髪をかき上げるとボクらを見据える。
ダイゴ「その通り。キミはカントーポケモンリーグの覇者だろう?こんなところで会えるだなんて奇遇だね、ボクもホウエンポケモンリーグの王なのさ。」
誇らしげに語るダイゴ。あぁ、こういう類の方ですか。
キサラギとは違った意味でナルシストだな。
グレアット「ダイゴさんは、どうしてここにっ?」
ダイゴ「あぁ、ここはボクの実家があるのさ。忘れ物を取りにね」
忘れ物といえば、渡すものがあったのを思い出した。
ガサゴソとリュックの中を漁って、ツワブキから預かった手紙を渡す。
アリス「これ、デボンで預かってたものです」

ダイゴ「親父からか。なになに……古代ポケモンへの最後のピース……?」
6号「アイスとスチルですか!?」
聞き捨てならない単語に、真っ先に6号が食いついた。
ダイゴ「ん……?もしかしてキミは……」
6号をじぃっと見つめるダイゴ。ちょっともじもじする6号。
さわやかなイケメンからマジマジ見られるのって嬉しいのか?
ダイゴ「着飾っても、ボクの目は誤魔化せないよ。その特徴的な石模様……キミ、レジロックだね」
6号「はい!私は6号、爆裂魔法が大好きで……えへへ」
おい自己紹介が違うぞもっとしっかりやれ。
ダイゴ「そうか、AZOTHの持つHはレジロックの……だとすればあの∞エネルギーは」
ぶつぶつと独り言をしだすダイゴ。専門外の知識はさっぱりなのでよく分からないが、真剣そうな顔つきからしてなにか大きな問題がありそうなのは確かだった。
グレアット「あの、ダイゴさんっ?」
ダイゴ「おっとすまない。気になっていた謎があってね、この島にはロケットを擁する宇宙センターがあるんだけどその燃料は生体エネルギーが使われていると耳にして」
モンスメグ「もしかして: ポケモン
ダイゴ「ザッツライト。もしそうだとすれば、黒い影があるぞ……故郷の民としては放っておけないな」
ゆん「まさか、マグマ団の仕業でしょうか?」

燃料は確かにマグマと冠するあいつらにとっては炎そのもの、さらにロケットを使ってテラフォーミングして別の星に大地を増やすなどと企てているとすれば……突拍子もない夢物語だが、それを実現できる生体エネルギーがうゅみやマナレベルのポケモンから発せられるとすればあながち間違いじゃない。
アリス「ダイゴさん、ボクにも協力させてください」
ダイゴ「手伝ってくれるのかい?それはやまやまだけどまだ分からないことも多くてね。動きがあれば教えるよ」
ダイゴと ポケナビを 交換した。
ダイゴ「さて、ボクは出立するよ。ホウエンの最東端・サイユウのポケモンリーグで待っているからそのときにやり合おう!」
ダイゴはエアームドに乗って、颯爽と飛び去って行った。
うゅみの体調不良の謎に繋がりそうな手がかりが手に入っただけでも大きいぞ。
まずは、一刻も早くバッジを揃えて準備の足取りを固めよう。

トクサネジム
モンスメグ「たのもー☆」
中に入ると、機械仕掛けのロジックが広がっていた。
矢印の床スイッチに、歯車の数々。まともに謎解きしてると時間がかかりそうだ。
そう、まともに謎解きをするならね。
グレアット「さあっ、飛びますよっ!」

ノ ル マ 達 成

あっという間に、ジムリーダーらしき双子のフロアへと到着よ。
青いチャイナドレスを着用しているふたりに勝負を申し込む。
男の子「おやおや」
女の子「挑戦者かな?」
男の子「ぼくはフウ!」
女の子「私はラン!」
フウ&ラン「二人揃って、ジムリーダー!」
おお、息ぴったり。
モンスメグ「メグ!」
6号「ナンバーシックス!」
メグ・6号「◎△$♪×¥●&%#!」
なんて?
無理に合わせようとするなおまえら。
フウ「そんな調子で」
ラン「だいじょうぶ?」
だいじょばなーい。
グレアット「ゆんちゃん、ここは私たちがっ」
ゆん「ええ、ウィングコンビで挑みましょう」
アリス「よし、だったら行ってきな!」
フウ&ラン「以心伝心!テレパシーのチカラ、見せてあげる!」

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フウは ソルロックを くりだした!
ランは ルナトーンを くりだした!

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グレアット「いわタイプ、ですかっ……!」
ゆん「相手にとって不足はありませんね」
苦手とする隕石ポケモン2匹に対してどう立ち回ってくれるのか、ボクは固唾をのんで見守る。

フウ「ラン、やるよ!」
ラン「まかせて、フウ」
ソルロックに 宇宙の力が 溢れ出す!
ルナトーンは 守りの体制に 入った!
ソルロックの とくこうが あがった!

グレアット「Ave Maria, gratia plena,
Dominus tecum,
benedicta tu in mulieribus,
et benedictus fructus ventris tui Jesus.
Sancta Maria mater Dei,
ora pro nobis peccatoribus,
nunc, et in hora mortis nostrae.
Amen.
グレアットを はげしいひかりが つつむ!
ゆん「疾ッ!」
ゆんは そらたかく とびあがった!

お互いに溜め技から始まるダブルバトル初陣。
ルナトーンの目論見を外しただけでも上出来だ。
ソルロックの メテオビーム!
しかし こうげきは はずれた
よし!ゆんに撃つつもりだったのか!
ルナトーンの じしん!
ソルロックは ふゆうで あたらなかった
グレアットには こうかはばつぐんだ!
ゆんには あたらなかった

6号「なんですって!羽休めしていないのに!」
モンスメグ「ずるっこだー!」
フウ「ダブルバトルははじめて?」
ラン「地震はひこうタイプにも当たる仕様だよ!」
マジかよ、それは失念していた。
特性ふゆうはあくまでも地面にいる扱い、そして一匹でも地面に居れば全体に必ず当たるという仕組みらしい。これは一本取られた。
幸い、ルナトーンの打点が低いおかげで致命傷には至らなかったがこのままだと先にやられてしまう。
グレアット「祝福のお知らせに参りました!」
グレアットの ゴッドバード
こうかは いまひとつのようだ
ソルロックは ひるんだ!
モンスメグ「ナイスおうじゃのしるし☆」
ゆんの そらをとぶ
こうかは いまひとつのようだ

フウ「そんな攻撃じゃ」
ラン「ちっとも痛くないよ」
しかし、どうしてソルとルナの方が先制を取れているんだ?
明らかに素早さはグレアットとゆんが速いはず……これも何かカラクリがあるのか?
ソルロックに 宇宙の力が溢れ出す!
ソルロックの とくこうがあがった!
6号「またメテオですか!」
ルナトーンの さいみんじゅつ!
グレアットは ねむってしまった
グレアット「うぅん……っZZZ」
モンスメグ「メグの歌じゃ寝ないのにぃ!?」
命中率の差じゃないでしょうか、あと声のトーン。
だが寝ている間は無抵抗、この隙を突かれるとやばい。
いったんグレアットを引き下げるか?
しかし6号の爆裂魔法は軽減されちまうし、メグの耐久に不安がある。
そう思った矢先に、ゆんは周囲の風を急速冷凍させた。
ゆん「好都合でしてよ」
ゆんの ふぶき!
こうかは ばつぐんだ!
あいての ソルロックは たおれた!
あいての ルナトーンは かわした!

6号「ぃよし!各個撃破ですね!」
残すはルナトーンのみとなった。ん、待てよふぶきって確か……。
きゅうしょに あたった!
グレアットは めをさました!
グレアット「さ、寒いですぅっ……それになんだかふらふらっ」
あぁ、かわいそうに。好都合と言ったのはグレアットの持つ炎に吹雪の風を邪魔されないで済むからか。ひょっとして仲悪い?
不仲説浮上疑惑はさておき、一気に優勢となった。
どうやら一匹ずつしか手持ちにいないようだ。
フウ「ああ!太陽の光が」
ラン「月が静かに暗くなる……」
ルナトーンを照らしていたサンパワーが消え、怪しい紫色を纏った姿に戻った。
ははーんなるほど、月と太陽の相互作用によって能力を引き出していたのか。
どうして先手を取れていたのか、合点がいったぜ。
グレアット「闇よ!去りなさい!」
グレアットの はなびらのまい
こうかは ばつぐんだ!
あいての ルナトーンは たおれた!
モンスメグ「やーりぃ♪」

フウ「あーあ、負けちゃったねお姉ちゃん」
ラン「しょうがないねお兄ちゃん」
ややこしいから、どっちが上か決めておいてくれ。
どうにかウィングコンビの力が上回り、勝利を掴めた。

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マインドバッジを てにいれた!

フウ「それがあれば海の上で」
ラン「ダイビングを使えるようになるよ」
フウ&ラン「それとこれ!」
潜水服を もらった!
モンスメグ「なんか宇宙服みたーい☆」
6号「そういうデザインなんでしょう」
フウ「そうそう、ナツメお姉様にも」
ラン「よろしくね、お姉ちゃん!」

~~~

アリス「グレアット、いけるか?」
グレアット「氷であれば、溶かせますからっ」
ふぶきを直撃した彼女の身を案じたが、然程でもなかったみたいだ。
ゆん「ごめんあそばせグレアさん。吹雪を作り出すのにその炎が煩わしい太陽でしたもので」
6号「だったら私とコンビを組めばよかったのでは……」
モンスメグ「まーまー☆早くルネに行こうよ!みずタイプのジムみたいだからメグちゃん超大活躍だぜ☆」
アリス「ミクリの師匠ならそれが順当だろうな。とりあえずウシオの船に戻ろう」
ホウエンの権力組織・アクア団を待たせるという大御所対応は財団上層部の関係者であるボクの特権だが、ここであまり気を遣わせちまうと気を損ねてしまう。
然るべき場面でこそ十二分に発揮させたいからな。

126ばんすいどう

船に常設させられている回復装置で、グレアットとゆんを休ませている間にルネシティの真上まで差しかかったらしい。
よく見れば、ほかの海と違って深く揺蕩っていた。
ウシオ「こっから先は俺らの管轄外だ、気持ちよくダイビングしてくれ!ガッハッハ」
アリス「運んでくれてありがとうございます。よし、出てこいウォルル」
プレミアボールから、ウォルルを召喚。
ウォルル「トットッ♪」
さすがに海底にこいつらは出せないので、4人ともボールに格納するとボクは潜水服に着替えてウォルルに乗り海へと飛び込んだ。

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ルネシティ
歴史が眠る 神秘の街

ボクは、ウォルルから降りて町に降り立つとひと撫でしてやってボールに戻す。
アリス「ここがルネか」
白を基調とした古典建築様式の施設が立ち並び、彫刻作品の中へと入ったような感覚だった。
ひとしきり街を回ると、4つのボールから雰囲気にそぐわないかしまし娘たちを呼び戻した。
モンスメグ「やーん♡ロマンティック~☆」
6号「くくく、我が備忘録の表紙に相応しいですね」
ゆん「文学的な恋物語の予感がします」
グレアット「ここを総本山としましょうっ!」
アリス「風情って言葉知ってるか?」

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