Wonderland Seeker

スマホの子はTOPを見てね

《Ride On The City》 五人娘編 Part19

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ヤマブキシティジム
マナ「いいか。教えた通り、念動力とはただエネルギーを使って動かそうとすることではなく、なにをどこへどうやってどの程度の速さで送り込むかという物理演算だ。お前は幼い頃から無意識のうちに使っていたから感覚に頼りすぎている。そもそもにしてエスパーとはな……」

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マナ「悪態をつく余裕があるなら、脳を動かせ。決してフィーリングを混ぜては洗練されないのだからな」
ナツメ「もー!マナってば口数が多いのよ!集中できないじゃない!」
マナ「わざと雑音を増やしていることになぜ気づかん。どんな状況に面しても動じない精神力と瞑想なくして念動力はマスターできん!」
ナツメ「あーもうダメ、私とあなたじゃ根本的に異なるのよ。あなたは恐怖を知らない境遇で生きてきたからそこまで徹底できるのだろうけど、私はまだ十数年しか生きていない可憐な少女なのよ!」
マナ「なんだって……!てっきり二十は超えているレディーと感知していたが」
ナツメ「大人っぽく見えるですって?おほほ、マナってば言葉が上手いんだから」
バシュウウウウン
『うわー!祈祷師さんが人形に!祟りだぁ!』
マナ「……今のは私の失言だった」
ナツメ「はーあ。ありすちゃんはまだ来ないし、もうやってやれないわ。またお茶会をしたいのだけれど……そうだわ!マナ、一瞬で会得できる方法を思いついたわ!私にあることをやってちょうだい」
マナ「ーーーーーー正気か?」
ナツメ「ええ。未来予知もできたわ、間違いない。必ず成功する」
マナ「予知能力であれば、私よりナツメのほうが優秀であることは保証する。そのお前が言い切る程ならば、あるいは……」
ナツメ「この大都市を束ねる者として、私はもっと高みを目指さなければならないの。お願い、私に力を委ねて」

うゅみ「やっぱ街は上空もバリアーで通れないわねぇ。タマムシあたりで降りて、ゲートくぐるしかないわよぉ」
アリス「うーん。マジでセキュリティぱねえな、サンキュうゅみ」
さすがはファイヤー・サンダー・フリーザーの3匹がかりであっても壊せないと言われるだけはある、ナツメ様のガード固すぎんだろ。
シャボン玉のような球体から降りると、ヤマブキへのゲートを通ってシティへと入る。
相も変わらずセルリアンブルーを主体とした近未来を思わせる光景が広がっていた。
さて、まずはナツメ様を見つけに探索でもするか。
だがこんなばかでかい街中を歩いて探してたら日が暮れちまう。
いったんエリカ様に連絡でも……。
と思っているとカフェテリアの方から手を振るショートカットの女性の姿が目に入る。
ナツメ「こっちよー!」
聞き慣れたアルトの声がこちらを指して呼んでいた。
本人降臨シリーズ。探す手間が省けました。

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だれ?
ナツメ様によく似た声だったので勘違いしちゃいました、ごめんなさい。
さーて、気を取り直して……。
ナツメ「ちょっと!シカトするなんていい度胸してるじゃないの」
超能力で引っ張られ、目の前に連れていかれる。
アリス「あ、本人でしたか。あまりに変わっていらしたので分かりませんでした」
グレアット「失礼ですよっ!」
ナツメ「そんなにわからないものかしら……」
モンスメグ「なっちんかわいいー!くるんヘアーがキュート☆」
6号「なんですかそのサイバーなバングルは!」
カルマ「ナイスイメチェンじゃんよ」
なんかおしゃれトーク始まってる、っていうかカルマも意外とそっち方向だったのね。あとうゅみ疲れてるからって堂々と寝ないで。
ナツメ「あらあなた達けっこうイケるのね。よかったら美容室へ来ないかしら、私行きつけのサロンがあるのよ」
モンスメグ「いくいくー!」
6号「素晴らしい申し出ですね」
カルマ「ちょっと気になるな」
グレアット「!……うずうずっ」
グレアたんお前もか。
アリス「それは勝手ですけど、ボクの目的忘れてませんか?」
ナツメ「マナのことね。あの子なら今ジムの掃除をしてもらってるわ」
ミュウツーをパシリに使ってる!?
アリス「そ、そうですか」
ナツメ「それで、いま時間が空いてるからせっかくだし遊んでいかないかしら?美容院の代金は私が出してあげるから。ね?」
ナツメ様はお茶目な方だなあ、あはは。

ヤマブキロケットブティック

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グレアット「わーっ、ファッション誌がたくさんありますっ」
モンスメグ「あ。これジョウトでイチオシのコーデ☆」
6号「ふふ、私に似合う漆黒のヴェールが」
カルマ「……これいいじゃん」
アリス「うわあ。キラキラしてんなあ」
うゅみ「アンタ興味なさすぎぃ」
ナツメ「私はここで待っているから、好きにしてもらうといいわ。任せておいて、私が映画に出るときのメイク師さんがオーナーをしている美容院だから不可能はないわよ」
アリス「じゃあボクもナツメ様と待ってまあす」
ナツメ「だーめ。あなたもワンダーランドから別の世界へ旅立ってきなさい」
アリス「ぐえー」

マーシュ「ウチ、ここでメイクやってるマーシュいいますぅ。よろしゅうなあ」
グレアット「は、はいっ。とってもお綺麗ですねっ、特にそのアイシャドウすごく煌めいていて素敵ですっ!」
マーシュ「おおきになぁ。これお気に入りなんよ、ウチ自分で仕上げたんやで」
グレアット「え、おすごいっ……!あのっ、今日はよろしくお願いしますっ」
マーシュ「かしこまらんといてええんよ。ナツメはんのお願いやし、それにすごい別嬪やさかい腕が鳴るわぁ。あんたポケモンなんやって?びっくりしたわぁ」
グレアット「わわっ、知ってたんですねっ。はい、私ファイヤーのグレアットって言いますっ」
マーシュ「グレアットちゃんなぁ。グレアットちゃん、好きなものとかある?せっかくやさかいそのイメージに合わせたるで」
グレアット「えっと。私、皆さんから信仰してもらっていてそのお祈りが原動力になってるんですっ。あ、あと……」
マーシュ「うんうん。ウチ、エンジュの生まれやさかい信仰心いうんはわかるよ。それとなんやろかあ」
グレアット「私のっ……大切な人に見せてあげたくって」
マーシュ「あらまぁ。好きな人おるん?ええねぇ、恋は女の子をかわいくする一番のメイクやで」

アリス「うーん。アリス衣装にしか興味なかったから全然わからん……あと、グレアットの美容師さんどっかで見たことあるような……」

マーシュ「でーきた。どうや、鏡見てみなはれ」
グレアット「わ、わわわっ……!すっごく、良いですっ!」
マーシュ「お披露目は皆はん終わってから、一人ずつやろかぁ。あっちでおっときぃ」
グレアット「はいっ、ありがとうございましたっ!」
マーシュ「かわいらしなぁ。ほな次は、そこの元気なお団子ちゃんおいで」
モンスメグ「めっぐちゃん参上っ☆メグっ♪メグっ♪」
マーシュ「落ち着きない子やなぁ、そこ座りぃ」
モンスメグ「いえっさ!あれ、お姉さん久しぶりー☆」
マーシュ「あら。ポケモンやったときどこかで見たかしらぁ」
モンスメグ「メグちゃんはライコウだよー!しゅたた☆」
マーシュ「まあ~。こない可愛らしゅうなって。すごいおしゃれさんなんやね、見れば分かるわ」
モンスメグ「でしょー☆お姉さんいまはなにしてるの?」
マーシュ「モデルにメイクアップアーティストやでぇ、カロスを中心にやってるんやけど、たまにこうやって地元のジョウトとかナツメはんがおるカントーでもお仕事してるんよ」
モンスメグ「そーなんだ!ねえねえメグちゃんこーゆーカッコしたいんだけどー」
マーシュ「今話題のやつやねぇ。せやなあ、素材がええから似合うやろうけれども流行は一周やさかいな。せっかくやからウチとっておきのコーデにしたるわ」
モンスメグ「やーりぃ!メグちゃんてば幸せ者~☆彡」
マーシュ「はいはい。動かんといてなー」

アリス「エリカ様に合わせて着物……いやこれまで以上にお誘いが増えるな、それは困る」

マーシュ「お次はシャイな緑の子やね、おいで」
カルマ「ぼく、こういうとこ来ないから緊張するじゃんね」
マーシュ「はじめてなんやね。ぼくは何のポケモンなんやろか」
カルマ「事情知ってるんね、ぼくはセレビィだよ」
マーシュ「まぁ~。こんなところで会えるなんてツイてるなぁ、ウバメのほこらさんには何度もお参り行かせてもらったわぁ」
カルマ「べつにお願い叶えたりはしないんよ」
マーシュ「あらそうなん?ほなウチの夢はまだまだほど遠いわ」
カルマ「なにが願いなのさ」
マーシュ「ウチなぁ、ポケモンになりたいんよぉ。キラキラで美しいポケモンにぃ」
カルマ「…………」
マーシュ「本気やで。ウチ、ちっちゃいときからポケモンになりとうてこの不思議なファッションも独学で極めたんよ」
カルマ「ま、まぁがんばって」
マーシュ「セレビィはんに応援されちゃったら頑張れるわ~、じゃあはじめて言うことやし思い切って一気にイメチェンしてまおか~」

アリス「ガラルのミニスカートめっちゃ垢抜けてるな!こっちとかホウエンなんて地味目なのに……あ、ジョウトは結構マブいな」

マーシュ「よーし。こないにいっぺんにしたのは久しぶりやわ、次そこのそわそわしてる子入ってきー」
6号「はい!お願いしまぁす!」
マーシュ「そないたくさん雑誌持ち込んできてもろうても、邪魔になるだけやさかいひとつだけに絞り込んでおいで」
6号「あれもこれもと考えていたら束になっちゃいました。そうですね、強いて言うならかっこよくしてください!」
マーシュ「ボーイッシュな感じがええんやろか、まあ座って。お名前なんていいはるん?」
6号「ナンバーシックス……人はそう呼びます」
マーシュ「おかしな名前やねえ。で、ほんまのお名前は?」
6号「お、おかし……えっと、6号です。レジの一族にして爆裂魔法をこよなく愛し、いずれは世界にこの名を」
マーシュ「あー。あのジムとか洞窟とか爆発して回ったって噂の?あなたがその子なんやねぇ」
6号「なんでそんな悪評ばかり立つんですか!」
マーシュ「まぁまぁ落ち着いて、理解されへん考えはそういうものなんよ。ウチもよう分かるさかい、気持ちは共有できるわ」
6号「お姉さんは同志ということですね!」
マーシュ「それでかっこよくってどうなりたいん?ボンバーヘアーとかアフロもかっこええのジャンルに入るけど」
6号「爆発から離れてください!そうですね、言うなれば覚醒……生まれ変わりたいのです。真の姿へと」
マーシュ「いちいち変な決めポーズ取るんやねぇ。生まれ変わるってどないに?」
6号「魔法が似合う姿がいいです!」
マーシュ「魔女さんかぁ。それもばくれつ?の魔法使い……せやねえ」
6号「覚醒というキーワードも大事ですよ、もはや原型も残さないレベルでの大変身にチャーミングです」
マーシュ「うーん。ウチ整形も出来るさかいできへんことはないけれど、それやったら準備せなあかんから待っててもらってええ?」
6号「もちろんです!日が暮れても朝になっても待ちましょうとも」
マーシュ「そこまで本気なんやね……やる気出てきたわ、先にあの寝てる子をやってあげるさかいにあそこで雑誌読んでるトレーナーの子のところに行ってあげなはれ」

アリス「は!いっそのことポケモンごっこくらいロリロリになれば世の人間たちから愛されるのでは!?」
6号「これ以上ロリになってどうするんですか、赤ちゃんにでもなるおつもりで?」
アリス「お、どうした?やってもらわなかったのか」
6号「準備があるからって、先にうゅみさんからするそうです。あなたもここでやってもらうんですか」
アリス「そのつもりはないんだけど、ナツメ様から命令されたからな」
6号「別にあなたは自前でコーディネイトできますもんね。それで、決まりました?」
アリス「んにゃ全く。まあ適当にやってもらうさ」

マーシュ「眠り子ちゃん起きてえ」
うゅみ「んあぁ、あたしもやるのぉ?」
マーシュ「乗りかかった船やからねえ。お名前教えてちょうだい」
うゅみ「うゅみ」
マーシュ「うゆ……どう発音なさるん?」
うゅみ「ミュウでいいわよぉ」
マーシュ「ふぅん、ミュウねぇ。…………ミュウ!?」
うゅみ「そんな珍しいものじゃないわよぉ」
マーシュ「珍しいもなにも、幻も幻、会えるだけで奇跡言われるポケモンやないの」
うゅみ「じゃあ奇跡見れたねぇ」
マーシュ「奇跡って身近にあるんやねぇ」
うゅみ「ロケット団が世界を牛耳ってるこの世界のほうが奇跡よぉ。で、あんたジムリーダーほっぽって油売ってていいわけぇ?」
マーシュ「ウチのことよう知ってくれるんやねぇ、ほんに嬉しいわ~。クノエはジムやけれどそれと同時にエリカはんの所と同じで副業がメインやからええんよ」
うゅみ「あー……みずタイプってことねぇ、くすくすっ」
マーシュ「からかい上手やねぇ」
うゅみ「まぁ後がつかえてるんだしぃ、適当にやっちゃってぇ」

アリス「なあ、オレンジ諸島のこの人の恰好とかどうよ」

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6号「うわ、痴女じゃないですか!」
アリス「南国だからな。あ、あとイッシュ地方のフキヨセジムリーダーとか」

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6号「これも大概ですね。っていうかほかの地方ってこんな服装ばかりなんですか」
アリス「イブキのセンスには誰も勝てん。おい呼ばれてんぞ」
6号「は!今行きます!じゃあ、またあとで!」

マーシュ「ふー、さすがに疲れたわあ」
アリス「おつかれさまでーす」
マーシュ「ごめんなあ、何時間も待たせてもうて。くたびれたやろ」
アリス「あいつらを待つのは慣れてるんで」
マーシュ「うふふ。仲ええんやねぇ」
アリス「任務の一環ですよ。あ、ボクはアリスって言います」
マーシュ「ウチはマーシュ。よろしゅうね」
アリス「マーシュ……マーシュ……あ!あの可愛い可愛いふりそでのカレンちゃんが居るあのクノエジムの!」

説明しよう。ふりそでのカレンちゃんとはボクがこの世界で最も好きな推しである!

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マーシュ「あらぁ、あの子のこと知ってるんやね。ご贔屓にどうも」
アリス「マーシュさんのご紹介で今度デートさせてください。
だってクノエジムは風[---ピー---]ですものね」
マーシュ「やあねぇ、ありすちゃんはご冗談がお上手で」
アリス「カレンちゃんへの愛は本物ですよ」

グレアット「あれ、なんだか胸騒ぎがっ……!」

マーシュ「それでどういうコーデにしなはるの?」
アリス「ぜんっぜん決めてません」
あの後、色んなトレーナー達の地方ごとの恰好やジムリーダー達の衣装の変遷に読みふけっていて何も決めずに時間が来てしまったのである。
マーシュ「せやったら、ウチのおまかせでええかしら」
アリス「うーん。それも魅力的なんですけど、もしもボクの感性に合わなかったら失礼にあたりますし」
マーシュ「あらぁ、自分のことボクって言うんや。不思議な子やねぇ」
アリス「不思議なもの、お好きでしょう?」
マーシュ「そうかもしれへんわ。ボクちゃんは好きな衣装とかある?」
ボクちゃんて。完全に子供扱いやないかい。
子供扱い……子ども向け……閃いた!
アリス「白銀ヘアカラー魔法使い風でお願いします」
マーシュ「驚いたわぁ。不思議を通り越して変やね、変。へんこちゃんやわぁ」
アリス「次々と呼び名を作らないでください」
そして、ボクの要望通りに鏡で逐一確認しながらマーシュさんの天才的な腕前でみるみるうちに進んでいくのであった。

マーシュ「もう堪忍やわぁ」
ナツメ「ありがとね、マーシュ。この借りは必ず返すわ」
マーシュ「そない畏まらんで、ナツメはんとの縁やもの」
ナツメ「ふふ。じゃあ、お楽しみのショータイムね」
マーシュ「せやね、みんな出ておいで~」

グレアット「ど、どうですかっ?」

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うゅみ「ねむぅ」

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モンスメグ「じゃじゃーん☆」

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カルマ「恥ずかしいな……」

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6号「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!」

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グレアット・うゅみ・モンスメグ・カルマ『誰?』
6号「くっくっく、ナンバーシックス新天地です」
ナツメ「あの子ダイタンに変えたのね」
マーシュ「がんばったわぁ」

アリス「おー。お前ら見違えたな……あれ、ムウマージとか仲間にいたかな」
6号「憧れのフォルムを手にしました!……って、あなたも見違えましたね」
これからこいつをレジロックって言い張らないといけないのか。
手間と苦労がまた増えるな……。
とりあえず、なんかボクのお披露目フェイズに移ったらしいので
念願の身体を手に入れることのできた喜びのポーズを取ってみせる。
アリス「ボク、カワイイ!」

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マーシュ「注文がうるさくてかなわんかったわ~」
アリス「え、ひどくない?」

グレアット「か、かわいい~っ……♡」

アリス「おわっぷ!炎ちょっと当たってるから!焦げちゃう、セーター焦げちゃうから離れて巫女さん!」
グレアット「もう一生離しません~っ……ああ神様。私はこの方と会うために生まれて来たんですねえぇ~っ!」
アリス「だれかグレアットの暴走を止めて!このままだとほんとに燃えちゃうから!アリスちゃん一足先に御神様の元へ辿り着いちゃうよ!」
グレアット「あれれ世界がくるり回ってますっ、ふわふわ夢心地風任せに……ずっと待ってた恋は止まりません、だからずっと離しませんっ♪」
後光差しちゃってる!なんか天使まで見えてきたんだけど!
一向に止めてくれない一行と一向に止まらない一人。

そうこうしていると、鐘の音ともに美容院の扉が開く。
マナ「何の騒ぎだ」
ナツメ「あらマナ、ジムは綺麗にしてくれたかしら」
マナ「塵一つ残さず光らせてやったぞ、全くこの私に掃除をさせるとは……時になんだこの空間は」
アリス「おおいいところに、助けてく……」
グレアット「はう……あ、マナさんっ!ご無沙汰してます!」
マナ「その声、ファイヤーか。他は……ふん、人間の生活を謳歌しているようだな」
うゅみ「そーいうあんたも、すっかり板についたみたいねぇ」
マナ「ぬかせ。私はあくまで協力してやっているだけだ。悪行に手を染められんようにな」
アリス「けほけほ。あーもう、ちょっと穴空いたじゃん」
なんにせよ、本命の登場だ。
姿勢を正すとマナに敬礼をして、事の顛末を話してお願いをする。
アリス「……というわけなんだ。力を貸してくれ」
マナ「くだらん。力比べなどよそでやっておけ……だが、この地方のチャンピオンに私の力を見せてやっておくのも面白い。私こそが最強だということを思い知らせてやろう」
ナツメ「交渉成立ね、行ってきなさいマナ」
グレアット「マナさんがお仲間になってもらえたらとても心強いですっ、お願いしますねっ!」

かくして、6人目の仲間を連れボク達はポケモンリーグへと飛び立った。
さぁ、最終決戦。王者の祭典の幕開けだ!

次回に続く!

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