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《Ride On The City》 五人娘編 Part8

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アリス「グレアット」
グレアット「はい、答えは出ましたかっ?」
いつになく真剣な表情の彼女の、華奢な両肩を掴んだ。
途端に、その強張った顔つきは柔らかくなり「えっ」という声が陽だまりのように漏れる。
睨みの瞳は消え去り、代わりに戸惑いの瞳となって視線をこちらへ向ける。

アリス「お前はボクにとって大切な仲間だよ。いや、家族といっても過言では無し」
グレアット「な、かま……っ」
アリス「もちろん、うゅみやメグ、カルマに6号も大切な仲間だけどな。でも、グレアットは特別なんだ」
グレアット「と、ととと特別っ!?」

よく臆面もなく、こんなノベライズな言葉を発してるな……マジやばくね?
などと思いながらも炎の如く赤らむ彼女の肌を両手で感じると意を決する。

アリス「気づいてないフリしてたけど、いつもボクと旅をしてるとき隣に並んで歩こうとして結局一歩後ろを歩いてる姿も見てたし、ボクの後に発言をしようと深呼吸してるあいだにメグ達に先を越されてちょっとだけ拗ねた顔をしてるのも知ってる」
グレアット「わっ、わわわわっ……」
アリス「こうやってちゃんとボクの温もりも感じるだろ?」
グレアット「ひゃ、はいぃっ」
アリス「ただやる気がないっていうのは嘘じゃない」
グレアット「……そう、ですかっ」
アリス「バトルすることに対してだけ、やる気がないって意味だ」
グレアット「それってどういうっ」
アリス「お前達とこうやって旅すんのは大歓迎ってことだよ、言わせんな恥ずかしい」
グレアット「ほ。本当ですかっ!」

太陽のように、パアァッっと笑顔が輝く。その輝きはホウオウと聖なる炎に負けない美しさだ。うん、やっぱこいつらはそうやって明るいのが一番だよな。

アリス「だからさ、ま。これからもよろしくっつーことで」
グレアット「はいっ♪」
アリス「よし、んじゃポケセンに……ん」
グレアット「ーーーーーーよろしくお願いしますね、アリスさんっ!」

 

セキチクポケモンセンター

モンスメグ「あ、やほやほー☆彡」
カルマ「遅いぞ」
6号「む、なんですかなにやらよい雰囲気ですね」
うゅみ「Zzz」
アリス「やほー。遅れてごめんごめん、あと良い雰囲気ってなんだ」
グレアット「~♪」
6号「え、そりゃアレですよ。絶好の爆焔日和だなーって事です!」
アリス「そうか。よーしミーティングするぞ、打倒キョウだ」
モンスメグ「はいはーい!あたしのレールガンとゴッドハンドスマッシャーは通用しますか!」
カルマ「毒に格闘は効かないじゃんよ。あとレールガンの狙い定めてる間にじわじわ体を蝕んじまうだろね」
モンスメグ「ががんとす!」チーン
グレアット「あの、それでしたらっ……」
アリス「どーした?へびにらみで麻痺らせるくらいには考えてるが」
グレアット「いえ。そうではなく、私って人々からの信仰心の想いでマナを使っているのですがっ」
初耳情報が出ちゃったよ。ああ、だからゴッドバードにほのおのうずなのか納得したかもしれん。
グレアット「蛇神様のお力が私に新しい悟りの境地を与えてくださりましてっ」
6号「はっ!なにやら私の第六感レーダーが反応しています!

うん、確かに今のはなかなかに中二っぽいからな。

グレアット「神通力に目覚めちゃいましたっ!」

アリス「は?」
モンスメグ「じんつーりき?」
カルマ「神が使えるってされる人智を超えたパワーのことじゃんね」
アリス「待て待て、ちょっとステータス見せてくれ」

 

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あの、エリカ様。これってアリなんでしょうか?
あ。自分の意思で覚えてるからオールオッケーなのか。
ありがとう異世界転生特有のご都合展開。

グレアット「えっと。お役に立てるでしょうかっ?」
アリス「やったねグレアちゃん、出番が増えるよ!」
うゅみ「おいやめろ……むにゃ」
カルマ「良かったな初出番だぞ」
モンスメグ「グレアたん出番おめでとー☆」
6号「悔しいですけど、友達の出番です。門出を祝いましょう」
グレアット「みなさんっ!?」

セキチクジム~

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アリス「財団職員ってジムを魔改造しないといけない決まりでもあるのか?」
カルマ「財団とかかわりあるお前がそれ言うんか」
モンスメグ「わー!いっぱい走り回れそー☆」
6号「ふふふ。私の爆裂魔法の見せ場としてうってつけの舞台ですね」
グレアット「ほら、メグちゃん6号ちゃん落ち着いてっ。よしよしっ」
モンスメグ・6号「ふにゃあ」
アリス「戦いの前に和気あいあいじゃれあうな、今度という今度は騒ぎを起こすなよ」
キョウ「先程から気配を消してこそこそとしておるのはお主らか」

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うゅみ「この人にはぁ、人抜けの術効いてないみたいだねぇ」
アリス「みたいだな。さすがは、財団幹部のキョウさん。感服致しました。ボクはアリス、エリカ様より任務を受けてこちらへ推参した所存です

キョウ「フン、エリカ嬢から聞いてはおったがこんな小童とはな。よほどの力量があると見たわ」
アリス「恐縮です。立ち話もなんですし、早速お相手して頂けませんか。相手はこの娘たちです」
珍しくピリっとした空気が立ち込めていたようだ。うゅみは除く。
やはり伝説と言ってもこうして改めて正式な場に、それも紹介付きともなれば緊迫するのだろう。

キョウ「毒を食らわば自滅、眠ってしまえば無抵抗……忍びの極意にとって不足なし!どこまで通用するか、この目でしかと見届けようぞ。いざ参る!」

6戦目・キョウ

使用ポケモン 特性 LV:性別 習得技 
ドガース ふゆう Lv.37 じばく  ヘドロこうげき えんまく どくどく
ベトベトン ねんちゃく Lv.39 ヘドロこうげき ちいさくなる とける どくどく
ドガース ふゆう Lv.37 じばく ヘドロこうげき えんまく どくどく
マタドガス ふゆう Lv.43 たいあたり ヘドロこうげき えんまく どくどく

キョウは ドガースを くりだした!

グレアット「こほこほっ、すごい煙幕ですねっ」
キョウ「これは見せかけよ。空気に飲まれたか?」
グレアット「いえ、いつも以上に力が漲ってきましたっ」
モンスメグ「はじめての出番でドキドキだねー☆」
グレアット「メグちゃん!もう……行きますよっ」
言い終えた途端にギラギラとした精悍な目つきに変わる。剣気にも似た心地良い睨みだ。
キョウ「ドガース!伝説の火の鳥と言えども所詮はポケモンよ、一族に伝わる極意を見せてやれ!」
グレアット「天にまします我らの父よ。
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、
地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を、
今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、
我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、
悪より救いいだしたまえ。
国と力と栄えとは、
限りなく汝のものなればなりっ」

グレアットの じんつうりき!
こうかはばつぐんだ!ドガースはたおれた!

グレアット「Amen」

6号「一撃!」
カルマ「信仰なんて知らんしぃ、でもグレアットの特攻を以てすれば当然じゃんねぇ」

こ、これはいける……いけるぞ!
だ、ダメだ。まだ笑うな、こらえるんだ。
し、しかし……。

キョウ「ほう。神の使いか、面白い。それに刃向かうオレはさしずめ反逆者であろう」キョウは ベトベトンをくりだした!

グレアット「アーメンっ!」

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モンスメグ「あれあれー効いてないよー?」
キョウ「くわ、甘いわ!超能力ひとつで勝敗を決するようであれば我が一族は途絶えておる、ベトベトンちいさくなれ!」
ベトベトンの かいひりつがあがった

グレアット「なるほど。ならば私も本領発揮と行きましょうっ!」
激しい光が グレアットを包む!
キョウ「好機!ヘドロを喰らえい!」
カルマ「思ってるよりダメージが入ってるねぇ」
グレアット「天翼への祈りよ、私に力を与えたまえっ
ゴッドバードっ!」
6号「ですけど、ゴッドバードもいいダメージです!スライムみたいな見た目の割に、物理攻撃には弱いみたいですね」
キョウ「足元がお留守のようじゃの、甲賀忍法術・どくどく!」
グレアットはもうどくをあびた!
モンスメグ「わ、やばやばー」
身体全体が紫がかって見えるほどのえげつない猛毒だ。立っているのもやっとか?とグレアットの顔に目配せすると、もはや戦場に身に置く覚悟を決めた兵士の顔をしていた。既に精神が肉体を凌駕している、痛みすら感じていないのだろう。

グレアット「これくらい痛くありませんっ、この聖なる翼でおしまいですっ!」
グレアットを激しい光が包む!

キョウは ベトベトンに すごいキズぐすりをつかった

モンスメグ「むむー!」
6号「振り出しに戻されてしまいましたか」
キョウ「自分の部下を気遣うのは司令官として当然の務め。汚いなどと口罵られようとも、オレは勝利に手段を選ばん。ゆえに財団幹部なのだ!」
グレアット「上等です」
グレアットのゴッドバード
あいてのベトベトンはひるんでわざがだせなかった!
アリス「王者の印か、いいぞグレアット!」

グレアットを もうどくが おそう!

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グレアット「つっ……」
キョウ「いかに強がろうとも効いてない訳ではあるまい。持って一撃、緊張の糸が解ければその一撃も持たんであろう。ヘドロの嵐で散るがよい!」
グレアット「信ずる者に助けを。正しさを。救済をっ!Amen!」
きゅうしょにあたった! こうかはばつぐんだ!
あいてのベトベトンは たおれた!
キョウ「中々やりおる。この溶ける肉体の中に隠した急所をよくぞ見出した、賞賛に値する。だが試合は終わっておらん。行け、ドガースよ!」

キョウは ドガースを くりだした!
グレアットを もうどくが おそう!

モンスメグ「だいじょぶグレアたーん?」
カルマ「あんだけ毒が回ってんだ、無事じゃないだろねぇ」
キョウ「すまんドガース捨て駒のように扱うことを許せ……来いファイヤーよ。信仰が正しきことを導いてみせよ!」
グレアットの じんつうりき!
こうかはばつぐんだ! ドガースは たおれた!
グレアット「はぁ、はぁっ……」

痛覚を上回る剣幕で乗り越えてはいても、既に燦燦とした目は虚ろな紫色に濁っている。ダメだ、最後のマタドガスは一度の神通力で落とせる相手じゃない。

アリス「もういい戻れグレアット!よく頑張ってくれた。後はなんとかする!」
キョウは マタドガスを くりだした!

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グレアット「イヤですっ!いくらあなたの願いと言っても聞けませんっ!私以外にこの悪へ鉄火で報いることが出来る子はそこには居ません。退くわけにはいかないんですっ!」
それは、ボクに見せたはじめてのわがままだった。低い物腰で柔らかく優しいいつものグレアットではなく、人々から祀られる伝説の神鳥としてのグレアットがそこに居たのだ。
キョウ「戦士として立派な意地だ。団員どもにも爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいにな。だがそのマスターが言う通りだ、既に身体はボロボロに蝕まれておろう。オレのマタドガスベトベトンのヘドロとは格が違うぞ、ここで引き下がるのも立派な勇気よな」
キョウさんが財団幹部である事実がその言葉にあった。忍者とは極端な現実主義者だ、夢や理想など一切切り捨て鍛錬を積み、可能性が100%であることしか遂行しない真の仕事人なのである。なるほど、エリカ様が幹部に置くわけだ。
グレアット「お二人の仰ることは身に染みて理解できます……ですが私は私の可能性を信じたいのです……そして、少しでも大切な方への助けに、必要とされたい事にどうして理由がいるのでしょうかっ!」

グレアットを はげしいひかりが つつむ!

キョウ「アリスよ、貴様は良きパートナーを持ったな。そして認めよう、グレアット。お主の信念をな!マタドガス、わざと外せ!」
マタドガスの たいあたり!しかしこうげきははずれた!
グレアットを もうどくがおそう!
グレアットは たおれた!
アリス「グレアットよくやったな。ゆっくり休め」
翼は届かず、先に身体が持たずに倒れこんだ彼女を介抱する。
グレアット「アリスさん……私、輝いてましたかっ?」
途中から目が見えていないようだった。もしかすると、彼女は。グレアットは、ゴッドバードが当たっていると思って信じていたのかもしれない。
その安心感で力が抜けてしまったのだと感じるほどに安らかな笑みを浮かべていた。
アリス「あぁ。誰よりもな、お前ひとりのチカラで勝てたよ」
グレアット「……よかった……良かったですっ……」

声にならない微かな唇の動きは
『う』『そ』『つ』『き』と呟いているようにも見えた。

6号「本当に立派でした、グレアット。私が相手ですよ、キョウ!」
アリス「……いけるか?」
6号「ばっちりです。それに私も負けていられませんからね、友達がこんなにも傷ついてるのに、自分だけが立ち尽くしているなんて許せません!」
6号は憤っていた。グレアットにでも、キョウにでもなく。非力な自分自身に対してだろうか。
キョウ「まだ間に合うであろう、特別に許す。グレアットをポケモンセンターに連れて行ってやれ、戦いが終わるまで放っておけば本当に失明するやもしれんゆえ」
アリス「キョウさん」
6号「助言ありがとうございます。私一人で十分ですので、メグとカルマさんお願いしていいですか」
モンスメグ「もっちろーん☆ニンジャさんいいひとだねー」
カルマ「いいやつな訳あるか。価値あるモノだけ選別してんよ」
相対する態度を見せ合いながら、二人はグレアットを背中で担ぐとジムを後にする。
その幼さの残る2人の小さな背中は、ボクたちへの信頼を物語っていた。
キョウ「さて……遥かホウエン地方の封印者だったか、レジロック。6号と呼ばれていたな、6号よ。お主の信念も見せてもらおうか、ただの友情ではあるまいて」
6号「我が名は6号!伝説のレジ一族にして、爆裂魔法を極めし者!そしてグレアットとは唯一無二の親友です!」
意気揚々と自己PRを掲げる。てか知らない間にそんな仲良くなってんのな。
キョウ「ほう!爆裂と申したか、面白い。オレのマタドガスも一番の特技はその身を爆散することよ!どちらがウワテか試そうではないか」
6号「望むところです。それでしたらこのジムも爆裂魔法対策のバリアーが貼っているという訳ですね。あのエリカのジムすらも壊したこの自慢のエクスプロージョンを魅せて差し上げましょう!」
…………あれ?なんか暗雲立ち込めてきたなー?
ヤな予感しかしないなー。さっきまであれだけシリアスなムードだったのになー?
うゅみ寝てないでどうにかしてもらえませんかねー?

6号「紅き黒炎、万界の王。
天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。
崩壊破壊の別名なり。
永劫の鉄槌は我がもとに下れ!」

キョウ「瓦・斯・爆・散!」
6号「エクスプロージョンっ!」

 

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《悪行ポイントが加算されます》

 

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うゅみ「

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アリス「気が付いたらピンクバッジもらってた。キョウさんにっこにこだった」

ミッション5/15達成!

アリス「ん……?5……?」
おかしいな。キョウさんとのバトルで6戦目のはず、数え間違いか?
6号「んへへ、最高の試合でしたぁ……あのマタドガスは私の足元には及ぶくらいの素晴らしい爆裂魔法使いでしたね」
アリス「そうか良かったな。おかげでジム全壊して、いっとき挑戦者も入れないわ中にいたジャグラー達が大火傷負うわの大惨事になったんだわ」
6号「いいじゃないですか、全責任キョウが取ってくれるみたいですし私も久しぶりに満足できて一爆三鳥ですよ」
アリス「毎回謎の造語を作るな。確かに今日は謝らなくて済むが、いちいち背負ってポケセンまで運ぶのもひと苦労なんだからな」
6号「とは言え、今日のMVPはグレアットですね。早く様子を見に行きましょう」
アリス「そうだな。今日はグレアットすやすやだろうし、ウパーイーツでも頼むか」
6号「やったあ!私、リストランテ・ニ・リューの《80年熟成アルティメットハードチーズ噛むと鼻がへし曲がる異臭を放つブルーチーズ雌アーボックのどくどくを使ったウォッシュチーズ》がいいです!」
アリス「カロス地方からここまで宅配させるつもりかよ!」
うゅみ「ヤドンのしっぽが良ぃ……むにゃ」

セキチクポケモンセンター・夜~

宿泊ルームでエリカ様に報告を済ませた頃にノックが鳴り渡る。
うやむやになっていたらしく、レインボーバッジはシルフとの戦争が終わった後に郵送して貰えるらしい。ジムバッジが郵送されるなんて前代未聞だわ。
アリス「はーい、入っていいですよー」
パジャマ姿のグレアットが静かに部屋に入ってきた。
アリス「もう大丈夫なのか?」
グレアット「はい、一応っ。ここのお薬は秘伝の秘薬らしくてっ」
アリス「そういや忍者って薬学の心得もあったなあ」
グレアット「おかげ様で、明日にでも旅を続けられそうですっ」
アリス「あんま無理はすんなよー」
グレアット「ね、ねっ、アリスさんっ」
アリス「どうしたのぴょんぴょん跳ねて」
グレアット「褒めてほしいなーって……ダメですかっ?結局あのあと力尽きて目が覚めたら、ここのベッドで寝ていたのでっ……」
アリス「グレアットのあまえる。こうかはばつぐんだー」
グレアット「もう!茶化さないでくださいっ」
アリス「まぁ実際お前が神通力に目覚めてくれてなかったらどうしようもなかったからな。えらいえらい。エラーイ博士だよ」
グレアット「誰ですかっ!?」
アリス「次元の太陽を司ってどんな化石でも色んな生物に復元できるすごいお方だぞ、後世に化石変換という論文を発表した現人神だ。覚えておけ」
グレアット「知りませんそんなの!もー、拗ねちゃいますよーっ」
アリス「よーし、今夜は寝かさないぜ」
グレアット「きゃっ。アリスさんっ……」

 

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グレアット「え、えっなんですかあっ!?」
アリス「財団からの警報だ。ちょっと待ってな」
グレアット「警報って……ヤマブキの事でしょうかっ」
アリス「かもな。負けることは有り得ないだろうが……」
《アリス。エリカです、出られますか》
アリス「はい、何でしょうエリカ様」
《たった今、戦争は終結致しました。無事シルフカンパニーの殲滅に成功したところですわ》
アリス「それは何よりです。でしたらどうしてまた警報発令を?」
シルフカンパニーが想定以上に抵抗をしてきまして、こちらも甚大な被害を被りましたの。尽きましては、治安の為に敢えてロケット団側の黒ずくめを地方一体に派遣をしてわざと一般人達を避難させる予定です》
アリス「なるほど陽動をして、わざと危険意識を助長してその間に回復を図るおつもりですか」
《大まかに間違ってはいませんわね。あなたは正式な財団職員ではありませんので詳細はお教え致しませんが、少なくともヤマブキはまだロックダウンを持続しますの。街が壊滅的な状況ですので修復が終わるまではお見せできませんわ》
アリス「となると、ナツメ様とお会いすることは出来ないと」
《そうなりますわね。ナツメは極めて多忙の身、しばらくは潜んでいてもらいますわ。それとゲートの件はお伺いしておりますわ、修復完了の暁にはどうぞお越しになって》
アリス「分かりました、だったら先にグレンに向かいます」
《お願い致します。カツラには話を通してありますので》
アリス「……先に聞いていいですか?カツラも財団絡み……、って切るなあ!
カツラもどうせ財団職員なんだろーっ!?」

グレアット「な、なんだか怖いですし明日も忙しそうなのでもう寝ますねっ!」
ありす*「ん?おー、おやすみ。ってそこボクのベッドなんだけど!
起きろ!降りろ!奪うな!」

 

次回に続く!

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