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《Ride On The City》 五人娘編 Part2

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ニビシティにて

アリス「あ。そーいや装備まだ見てなかったな。5人とも見せて」
グレアット「私はおうじゃのしるしですっ」

・おうじゃのしるし
装備ポケモンがダメージを与えると確率でひるませる。

アリス「まぁそんなイメージはあったよ。」
うゅみ「あたしは何もしないからねぇ、ラムのみ食べてるわよぉ」

・ラムのみ
装備ポケモンの状態異常をターン終了時に治療する。

モンスメグ「メグちゃんは、ピントレンズがラッキーアイテムだぜぃ」
アリス「それ持ってるならきあいだめ忘れてくれないか?」
モンスメグ「なに言ってんのー、重複するからランク+3だよー♪」
アリス「それで100%急所になるのは第六世代からなんだよ!ここじゃ33%なの!」
モンスメグ「3割バッターは名選手だよー?」

・ピントレンズ
装備ポケモンの急所ランク(最大4)を+1する。

カルマ「…………」
アリス「カルマはたべのこしか。まぁ役割的には適任だな」
カルマ「必死でわるあがきしても宿り木と併用してあっさりと回復……ふふ、絶望する顔が浮かぶ」

・たべのこし
ターン終了時、装備ポケモンのHPを最大HPの1/16回復。

6号「私は聞いておどろ」
アリス「ハチマキ巻いてんだろ」

・こだわりハチマキ
装備ポケモンのこうげきが1.5倍になるが、最初に選んだわざしか使えなくなる。

6号「最後まで言わせてくださいよぉ」
アリス「あとタケシの手持ちはイシツブテイワークだからお前の出番はないぞ」
6号「がーんっ!」
モンスメグ「おー、よしよし」
アリス「さて1戦目はしょっぱなからジムリーダーな訳だがどうしたものか」
グレアット「わ、私は岩タイプを受けるとひとたまりもありませんからっ……」
うゅみ「Zzz」
モンスメグ「メグのレールガン入らないからつまんなーい」
6号「岩と鋼は爆裂魔法の敵です……」
アリス「詰んでるんだよねぇ!」

エリカ様の規定で、わざマシンは使えないしそもそもこいつらは何が何でも新しい技を覚えようとしない。レベルアップの自力技拒否はもちろん、店員に裏から出してもらった「めざめるパワー」のわざマシンすら覚えない始末だ。
だったら新たなパワーに目覚めてくれよ。

アリス「とは言ってもあいつら特防低いから、強引にほのおのうず……いやいやさすがに威力が無さすぎる。渦巻く間にがんせきふうじで落とされるのがオチだ。一応、一応パーティ内に唯一弱点を取れる技を持ってる奴はいるけど」チラッ
グレアット「命中50、さすがにフィフティフィフティをそれも2匹連続というのはっ」
6号「信頼するには心もとない数値だと思います」
アリス「だよなぁ……」
カルマ「ぼくがやってやんよ」

アリス「分かった。ただし危なくなったら壁に変えるからな」
6号「いま私の方ちら見しませんでしたか」
カルマ「その前にぼくが吸いつくしてやる」
モンスメグ「それにしてもー、ありすちゃんってば本当にすり抜け出来るんだねー。速さに自慢のメグちゃんでもビックリだよー」
アリス「あー。まぁな、ちょっと世界の認識をずらしただけだよ」
6号「認識をずらすなんて、かっこいいですね!」
グレアット「ですが、酔いつぶれたおじいさんの上を通るなんてあんまりですよっ」
アリス「あんなとこで寝てる方が悪い。それに図鑑もいまさら不要だしな」
カルマ「……ふん」
アリス「あ、待て待て先に行くなって!」

タケシ「おや。これはまた可愛い挑戦者だ」
カルマ「ぼくが相手してやんよ。不足はないだろ」
アリス「ポケモンが仕切るな、あーどもタケシさん。エリカ様から話は通ってあります?」
タケシ「きみがこの子達のトレーナーか。なるほどエリカさんの言う通り面白いな」
グレアット「あ、あの。お手柔らかにお願いしますっ」
モンスメグ「よろよろー」
タケシ「ははは!いいだろう、かかってこい!」

 

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1戦目・タケシ

手持ち  特性 性別・LV 習得わざ 
イシツブテ いしあたま Lv.12 たいあたり まるくなる
イワーク いしあたま Lv.14 たいあたり しめつける がんせきふうじ

 

カルマ「まずはタネを植え付けてやんよ」
タケシ「ほう、頭脳プレーか。丸くなれイシツブテ!」
カルマ「残念、アンコールだ。バフに拍手喝采
タケシ「しまった!硬くはなるが攻撃の手が!」
アリス「ナイスカルマ!こっちも攻撃の手を強めるぞ、グレアットに代われ!」
カルマ「オーケー。後でまた呼べよ」
グレアット「うふふ。まるくなるだけでしたら私でも怖くありませんっ」
タケシ「くっ、絶好のほのおタイプ相手だと言うのに」
グレアット「紅蓮の炎で包み込んでくれますっ!」
アリス「(炎の中でも燃えないやどりぎ生命力高すぎだろ常考)」

はげしいひかりがグレアットを包む!

タケシ「これは……!選ばれた鳥にしか打てないと伝わるあの!」
グレアット「イシツブテさんでも、炎と宿り木にエネルギーを失われては防ぎきれないでしょうっ!ゴッドバーーーーーードっ!!」

あいてのイシツブテはたおれた!

タケシ「珍しい物を見させてもらったよ。だが、おれの相棒にそいつは通用しない。いけ、イワーク!」
グレアット「お、おっきいですねっ」
カルマ「ぼくが相手だよデカブツ」

あいてのイワークはタネをかわした!

カルマ「んなっ」
イワークのがんせきふうじ!
カルマのすばやさがさがった!

アリス「大丈夫か!」
カルマ「ちっ、すばしっこいな。それにスピードで負けちまった、うらみを先手で打って確実にがんせきふうじを削ることもできない。おいやめろそんなわざばっか打つんじゃねえよ芸無しかー?」

あいてのイワークは いちゃもんをつけられた!

6号「良いですね。少なくとも連続で受けることはなくなりました!」
カルマ「集中力を欠いた今ならどうよっ」

 

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モンスメグ「わわー、また躱されちゃったー!メグくらい速いよあの岩ー!」
タケシ「おれの自慢の相棒だからな!そのまましめつけろ!」
カルマ「ぐうぅ……」
アリス「せめて傷のひとつくらい付けないと面子が立たないな……」

イワークは タネをかわした!

 

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カルマ「さっすがに……締め付けられてると、手元が狂う、な……」
タケシ「どうして直接ダメージを与えるわざを使わないのかは不思議だが、諦めろ。力の差は歴然としている。それにキミの手持ちではおれのイワークを倒すことはできないだろう」
6号「かっちーん!人のわざにケチつけましたよあの糸目!」
グレアット「動かないの6号ちゃんっ、私も腹が立ちますけどその通りなんですからっ」

アリス「技構成……?」

確かイワークイワークで、全部攻撃技なんだよな……それもうち2つは大してダメージのない技で、がんせきふうじだって一致技だけどイワークのA35では致命傷になり得ない……。

アリス「カルマ!アンコール!アンコールだ!」
カルマ「先手を取れないんだぞ。それにしめつけられて交代も出来ないからすばやさもリセットできない……いちゃもんしてるとはいえもし外したら……」
アリス「いいから頼む!重複させてやれ!」
カルマ「分かった……がんせきふうじされたら怨むからな」
タケシ「まずい!イワークは次にたいあたりを……!」
アリス「だろうな。今イワークはカルマを締め付けている。がんせきふうじを打つには岩を弾く必要があるからその体勢を崩さないといけない。更にいちゃもんを付けられている都合上、しめつける以外に今その組み合った体勢から打てるのはたいあたりしか無いってことだ!」
グレアット「アリスさん、そこまで考えてっ」

カルマは しめつけるからかいほうされた!
アリス「行けー!メグ!」
モンスメグ「あいあいっ♪」

タケシ「アンコールといちゃもんが重なってしまうと、おれのイワークは!」

 

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モンスメグ「きゃは♪あーわれぇだねーっ」
アリス「残念だったなタケシ!ウチのメグは変わり者でな、そのイワークへの対抗策を持ってんだよ」
モンスメグ「いっくよー、ばっくれつパーンチ☆」

 

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モンスメグ「てへぺろ☆」
アリス「うおぉぉぉぉぉぉい!?メグさん!メグさん肝心な時に何やってんすかもう!だから不安だったんだよ戦略に取り入れるのー!」
6号「とは言え、あのイワークはほとんど身動きが取れません。チャンスはまだあります、数打ちゃ当たる。ですよ」

 

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モンスメグ「そーい!あ、当たったよありすちゃーん♪」
アリス「3回目ぇ!3回やってやっと当たったんだよメグちゃぁん」
グレアット「ですが、これで形勢逆転ですっ」
タケシ「いいや。おれの負けだ」
アリス「えっ」
タケシ「ここまでされてはおれも打つ手がない。ただ自傷していくこいつを見ていくのは痛ましいからな。それにそのライコウ。メグと言ったか。ばくれつパンチなんて放つライコウなんておれは見たことがない」

アリスも無いです。ナイナイ

タケシ「そんな面白い期待の新星を、おれが止めて自信喪失させたとなれば非常に惜しい人材だ。これからの時代に期待してここは負けを認めよう」
アリス「タケシ。ありがとう」
カルマ「はふ……なんだか不本意だけど、まあ。ぼくの勝ちってことだね」
タケシ「よし、戻れイワー……ク……」

振り向くと、そこには混乱したイワークにしがみつきながら詠唱を始めている6号が居た。


6号「ねえねえ打っていいですよね!?爆裂魔法!だって試合は終わってもルール上しっかりと倒さないと認定されませんし!それにイワークもフラフラしててかわいそうですから、ここはいっそドカーンと景気よく打ち上げて楽にしてあげましょうよ!」
アリス「アホー!待て待て待てもう勝敗は付いてんだよ!それにお前レベルのパワー、それもハチマキ巻いただいばくはつなんて打ったらここら一帯がクレーターになっちゃうからー!」
カルマ「ま、困った奴らを見るの好きだから止めはしないよ」
タケシ「ポケモン達のやりたいようにやらせてあげるのが一流のトレーナーだ。その後の責任はしっかりと取ればいい」
アリス「いやいや何言ってんですかあんたジムリーダーでしょぉ!?まさか普通のだいばくはつと思ってません!?ボクも見たことはありませんけど、いやもう見なくても分かりますエリカ様が直々に実験するほどなんだからなぁ!!」
グレアット「まぁまぁ良いじゃないですか。活躍の場を作ってあげましょうよっ」
アリス「グレアットはいつの間に6号のお姉ちゃんみたいなポジションになってるん!?え、なんなのみんなあいつの味方なの!?起きろうゅみー!」
うゅみ「すー……すー……」

 

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6号「

黒より黒く闇より暗き漆黒に、
我が深紅の混淆を望みたもう。
覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。
無行の歪みとなりて現出せよ!

踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。
並ぶ者なき崩壊なり。
万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!
これがポケモン最大の威力の攻撃手段、
これこそが究極の攻撃魔法、

エクスプロージョン!



 

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6号「ふっ……やりましたよ……(親指立てながらバタリ)」

アリス(えぇぇ。なに今の。もう大爆発ってレベルじゃないよ。完全にジムごと木っ端みじんに爆破しちゃったんだけど。これが爆裂魔法かぁ……笑うしかないなあ)
タケシ「エリカさんから聞いてはいたがこれほどとはな。あらかじめ貰っておいたバリアーを貼っておいてよかったよかった」
アリス「え、ジム割れてないん?その財団仕様バリアーおかしくない?どんな文明の利器なのそれ」

~~~

タケシ「きみをみくびっていたようだ。ポケモンリーグ公認グレーバッジをきみに授けよう」
アリス「はい。ありがとうございます!」6号を背負いながら

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グレアット「やりましたね、アリスさんっ」
アリス「ま、お前たちのおかげだよ」
うゅみ「んあ?あたしが寝てるあいだに終わったぁ?」
モンスメグ「お。ねぼすけさんおっはよー♪」
うゅみ「撫でるなぁ。おまえ作ったのあたしなんだぞぉ、むにゃ」
6号「いったん休みませんか。私今日はもう動けませんから、ポケモンセンターのふかふかベッドで眠りたいです」
アリス「お前なぁ……勝手に打ちたくて打った癖に」
カルマ「ぼくも6号に賛成だね、さっさと寝たい」
グレアット「みたいですから。私も傷が残ってますし、今日はこのままお休みしましょうっ」
アリス「しょうがねぇなあ」


ミッション1/15達成!

 

ーお疲れ様です。経験値が加算されますー

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アリス「いやー、これでこいつらもLV15に……って悪行ってなんですか!?」

ー伝説のポケモンだけで戦うばかりか、図鑑も貰わずに酔って寝ているおじいさんをすり抜けてトキワの森も入らずにニビに侵入したうえでジムの中で派手に爆裂してくれたんです。あなたは立派な悪人ですよ♪ー

アリス「え。や、すり抜けろって言ったのはエリカ様ですしそれにジムのアレは6号が勝手に……つーかもしかして経験値が割り当てられてるのって」

ーあなたの犯した罪の数だけ悪行ポイントから与えていますよー

アリス「やってやれるかぁ!」

 

次回に続く

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