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【ポケモン赤緑】β版・どうぐ一覧と没になったどうぐ一覧【ベータ】

ポケットモンスター

発売された製品版こそ1995年ですが、当時からゲームというものは製品版をリリースする前に、一度ベータ版を出してテストプレイを行います

ユーザーの公に出すかどうかは開発元と販売会社の匙加減ですが、このタイトルは公ではなく内々だけで行っていたものと思われます

推測ですがEDのスタッフロールで登場するデバッカー、スペシャルサンクスの方と思われます

この記事に引き続いて、流出されたベータ版データを本物と仮定して推測していきます
※引き続き、表は《細々と》様よりお借りしています。

 

今回はどうぐコーナー

 

ベータ版データからItem.txtというファイルを参照していきます

このファイルには内部番号が記されていませんでしたので、製品版と一致する内部番号と一致する箇所を対応性があるものとして勝手にナンバリングしたうえで扱います

また、このどうぐ表が制作された時期はロケット団アジトが制作された時点でのものと推測されます。それについては後述

それと読み取れる傾向として、アイデアされたどうぐは開発した順に詰め込んでいることが分かります

以下、掲載する表から個々に着目して推測と解説を述べていきしょう

 

 

 

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01パワーえさ → マスターボール
02ねむりこな → ハイパーボール

元々はトレーナーもバトルに参加するシステムだったと任天堂オンラインマガジンでのインタビューで明らかになっており、そのサポートアイテムだったと思われます

サファリゾーンの開発に伴ってその構想は消滅し、構想自体はサファリゾーンでの専用コマンドに継承されたと推測されます

サファリの直後にシルフカンパニーが開発されたことからこの枠にマスターボールを追加し、理由はわかりませんが最上位の市販ボールが追加されました

その市販ボールが詐欺であることはこの記事で明らかですが、こういう形で挿入されたことからああいった捕獲効果となったのかもしれませんね

05 タウンマップ

オマージュ元であるMOTHER1のアイテム・マップを参考にしたのでしょう

名称はMOTHER2のアイテム・まちのちずから取ったものと考えられます

06 じてんしゃ

こちらもMOTHER2の同名アイテムから参考したものでしょう

1992年12月のスーパーファミコンマガジンで公開されたことが根拠です

07 ラプラス → ?????

本来は水上移動のためのアイテムであったが、なみのりのひでんわざ化に伴いサファリゾーンの製作頃には削除されたものとみられます

削除された前後にシルフカンパニーの製作時期がありポケモンとしてのラプラスの入手イベントに変更されたと思われます

製品版では正規のアイテムではないものの、なみのりの効果が残っています

08 ??? → サファリボール

サファリゾーンの製作に伴い追加されたと推測されます

スーパーボールと同じ性能であることは周知の事実ですが、この時代のスーパーボールは体力を削っていない条件下であるならばハイパーボールよりも上の性能ですね

これはサファリゾーンの捕獲方法が特殊なために設定されていると考えられます

元アイテムはじてんしゃ、ラプラスに続いていることから何らかの移動用アイテムだった可能性があります。《そらをとぶ》か《かいりき》あたりですかねぇ

09 ポケモンファイル → ポケモンずかん

製品版で名称が変更されたと思われます

正規のアイテムではありませんが、開発時はアイテム扱いだったもよう

10 つきのいし

特定のポケモンを進化させるアイテムですがこのアイテムの追加された頃はピッピ系列、プリン系列が完成しておらず、ニドリーノニドリーナも同様に存在しません

このことから進化アイテムではなかったことが考えられます

11 どくけし

MOTHER1に同名のアイテムが存在することからオマージュと考えられます

しかし一方でこの直後に並ぶ状態回復アイテムの由来は不明

またなんでもなおしのみが離れておりそれとは別に追加されたとみられます

16 かいふくドリンク → かいふくのくすり

製品版では名称が変更されただけと思われます

MOTHER1にはスポーツドリンク、2にはおとなのドリンクが存在するので由来はそこから来ているのかもしれませんね

製品版では更にかいふくのくすりに変更されるが、これは飲み物に関連したイベント(タマムシデパート・ヤマブキゲート)のためとみられます

17 まんたんのくすり
18 すごいきずぐすり
19 いいきずぐすり
20 きずぐすり

きずぐすりはMOTHER1に登場した同名のアイテムが由来と思われます

「いい」という言葉はMOTHERシリーズの武器のランクとしてしばしばみられ
「すごい」はMOTHER2の武器であるヨーヨーの強化版としてすっごいヨーヨーあたりからでしょうか
同様に「まんたん」はPKライフアップγなどで体力が全開するときの表現です

MOTHERシリーズの雰囲気を意識していることが伺えますね
21~28 ??? → 各種ジムバッジ

追加された時期はハナダバッジおじさんが追加された頃と思われます

項目用に格納してあるだけであってアイテムとしての入手は想定していなかったと考えれます

なお「バッジ」表記なのはMOTHER2のフランクリン「バッジ」を意識していると思われます

29 あなぬけのヒモ

ダンジョンから脱出する効果を持ち、由来はほぼ同じ効果を持つMOTHER2のあなぬけネズミを参考にしたのだと思われます

アイテムだけにとどまらずポケモン、わざなどと連鎖的に事象を繋げられました

まさにポケモン界のばよえ~ん

30 むしよけスプレー

MOTHERシリーズでは、さっちゅうスプレーとその強化版のスーパースプレーという攻撃アイテムが登場します

効果の違いこそあれどオマージュでしょう。他にもシリーズにはディフェンススプレーやMOTHER1限定でぜんそくスプレーなども登場します

31 ひみつのコハク

製品版ではプテラを復元するためのアイテムですが、このアイテムが作られた頃にはプテラは存在していません

そればかりか後の他のカセキ系アイテムを追加した際につばさのカセキという見慣れないアイテムがあるため用途が違っていたイベント用アイテムだった可能性があります

32 ほのおのいし
33 みずのいし
34 かみなりのいし

特定のポケモンを進化させるアイテムです。しかしリーフのいしはまだ存在してません。これらのアイテムを追加した頃にファイヤー、フリーザー、サンダー、少し時期を置いてイーブイ系列のポケモンが追加されています
さらに既に存在するエレブー、ブーバーを補完するかのようにルージュラも追加されています。この3つの属性を対の関係として意識しているのが見えてきます。
MOTGERシリーズではPKファイヤー、フリーズ、サンダーの3種の攻撃PSIが存在しています
PKファイヤー系の攻撃を軽減するアイテムは、しずくのペンダントというように水と氷の境界が曖昧な点も共通していますね

ロコン系やピカチュウ系が連番で追加されるなど進化の石を前提としたような追加が見られ始めるのもこの頃からです

35 マックスアップ
36 タウリン
37 ブロムヘキシン
38 インドメタシン
39 リゾチウム

いわゆるドーピングアイテム
MOTHERシリーズにおいても近い概念のアイテムは存在しますが(パラメータ名)+カプセルという安易な名称になっています

これを踏襲しなかった理由として、初期の構想ではカプセルモンスターというタイトルであったためカプセルという名前は避けたものとみられています

ところで対応する能力とアイテムの名称がかけ離れており、ただの鎮痛剤に過ぎないアイテムもあります。カプセルモンスターは現在とパラメータ名が異なっていることが明かされており、この時点でも現在のパラメータとは異なる名称だった可能性があります

マックスアップのみ実在成分ではないがHPという概念は存在していたことが理由でしょうか。単純にHPアップとしない点は回復アイテムとの誤解を避けるためと推測されます

40 ふしぎなアメ

レベルを上げるアイテム。先ほどの能力アップアイテムとは違いMOTERシリーズのふしぎなキャンディがモデルだろうと推測されます

非売品ですが買値が設定されており金額を支払うことによりレベルアップできるというシステムがあったと思われます。がくしゅうそうちは遥か後に存在しています

同じ非売品でも後のポイントアップやピーピーシリーズには買値が設定されていない事からその頃には金額でレベルアップするシステムが廃止されたのでしょう
 
41 こうらのカセキ
42 かいのカセキ
43 つばさのカセキ → ひみつのカギ

特定のポケモンを復活させるアイテムです
こうらのカセキとかいのカセキはカブト系・オムナイト系の入手に必要であり、ポケモンの内部コードとアイテムの内部コードを一致させることができます
そればかりか同様に2体の初期わざである《かたくなる》《からにこもる》のわざの内部コードにも時期的な一致がみられるのでこの2匹の為に作られたわざだったのでしょう

一方つばさのカセキは謎が多いアイテムです
プテラ?と考えたくなりますがこれは時系列が一致しません。何らかの没ポケモンプテラの没案だったのでしょうか?
製品版ではひみつのカギに置き換わっていますが、本来のプテラのイベント用アイテムであるひみつのコハクにも、ひみつという名称が使われており関連性がありそうです

44 ?????

item.textの時点でも没アイテムらしいので正体不明です

45 ダミーボンバー → ひきかえけん

ダミーボムで実弾という意味にはなります

やはりMOTHERシリーズのボムのように敵にダメージを与える効果なのでしょうか
パワーエサやねむりこなのような主人公が戦うためのアイテムとすればサファリゾーンの直前で変更されたことになります

ひきかえけんの入手イベントではギャロップの自慢話を聞かされますがポケモンの内部コードからギャロップの追加された時期との矛盾は起こらないという点も一応は根拠としています

46 100Pパワー → ヨクアタール

由来は第二次世界大戦直前に開発された、空を飛んだことのない飛行機と揶揄されることもあるレース用飛行機ブガッティ100Pからだと思われます
前項のダミーボンバーと並んで何となく軍事関連を意識させる言葉ですね
パワーという言葉には2通りの捉え方があり、ブガッティ100Pを彷彿させるようなパワーを発揮して何かを起こす戦闘用アイテムなのか、単純にブガッティ100Pのエンジンでイベント用アイテムだったかのどちらかと思われます
製品版ではヨクアタールに変更されていますがヨクアタールと同じ効果のわざは存在しません

後に金・銀で《こころのめ》で実現しました
この時期は積極的に補助わざを製作していた時期と思われるため、ヨクアタールの製作時期には既に新たなわざを追加する余裕がなかったとみられます
ダミーボンバーやパワーエサ、ねむりこな辺りと同様にサファリゾーンの頃に変更されたと思います

47 リーフのいし

特定のポケモンを進化させるアイテムですが、同系統のほのおのいしら3種とは離れています。このアイテムが追加される前の時期にイーブイ系が追加されていたため彼女の進化形態にくさタイプが出るのはリーフィアを待つことになります
しかしこの時期ではタマタマ系のみしか対象がおらず、本来の対称であるマダツボミ系、ナゾノクサ系は内部コード的に最後の最後に追加されてます
この時期に上書きされた痕跡が無く、この直後の複数のイベントアイテムとの時期の兼ね合いから、対称としたくさタイプの没ポケモンがいたかもしれません

モンジャラとか・・・ね

48 カードキー

シルフカンパニーの扉を開けるアイテムですが、この時期のシルフカンパニーは1階までしか存在しないので別用途のアイテムだった可能性が高いです

50 ????? → ポイントアップ(ダミー)

区別のために(ダミー)と記していますがゲーム中ではポイントアップとのみ表記されます。ポイントアップはこの時期には存在してませんが元アイテムはこの時点でも既に没アイテムだったようですね

つまり正体不明のアイテムです

51 ピッピにんぎょう

ピッピはかなり初期から存在していたポケモンなのでこの時期にはピッピが存在しています
しかしこの時期はピカチュウも考案され西野弘二氏のお気に入りだった事がインタビューで明かされています。しかしピカチュウにんぎょうではなかったのは、それに反発する別の勢力がかわいいポケモンの代表格としての地位を維持するためにこのアイテムを製作したのかもしれません(ぇ

52 なんでもなおし

全ての状態異常を回復する効果があるアイテムです。個別の状態異常用のアイテムはこれよりも前に製作されています
この時期は補助わざを豊富に製作しており、近い効果を持つくろいきりはこの時期に相当することと一致します

53 げんきのかけら
54 げんきのもと → げんきのかたまり
戦闘不能の解除用アイテムです。MOTHER2ではいんせきのかけら・さびのもとなどのアイテムがありますが、これを由来と考えるには用途がかけ離れすぎてる気もします
名称だけをオマージュした形なのでしょう

製品版ではかけらに対応する言葉としてかたまりが選ばれたのでしょう

55 エフェクトガード

戦闘中の補助技を無効化する効果で、《しろいきり》と同じ効果です
しかし《しろいきり》はこれよりも遥か前に作られたとみられているため同時期に考えられていた可能性は低いです
タマムシシティ内の看板では間違った効果が記されていたので、アイテムの効果を変更された可能性が高いです
しかしそれでも看板と同じ効果の《ひかりのかべ》とも考案時期は離れているので独立されて考案されたことにはさほど変化が無さそうです

56 ゴーリキーハンド → シルバースプレー
57 ひでんのしょ → ゴールドスプレー

前後のアイテム群からイベント用アイテムというよりは戦闘用のアイテムでしょう
時系列的にゴーリキーは既に考案されています。一方で進化前のワンリキーはこのアイテムと同時期に相当するため、アイテム化に伴って系列を補完されたとみられます。
製品版ではゴールドスプレー、シルバースプレーに変更されています。由来は不明ですが、珍しくMOTHERシリーズを意識しているわけではなさそうです
ひでんのしょはひでんわざとは無関係と思います(ひでんわざは後期の発案のため)

58 クリチカッター → クリティカッター

攻撃を急所に当たりやすくする効果の「ない」アイテムです(詳細はこの記事を)
同じ効果を持つわざとしてはきあいだめが存在し、これも同時期の製作とみられます

59 パチンコだま → コイン

ベータ版のデータでは名称はパチンコだまですが、現実的な表現であるために変更されたと思われます
またコインケースは少し後の時期に追加されています。景品交換のコインの必要枚数は何千枚単位での数量となるため管理を一括で行えるコインケースが追加されたのでしょう
この時期はロケットだんアジトの製作時期に相当し、ゲームコーナーもこの頃に追加されたと考えられます。景品として有名なポリゴンもこの時期には存在せず、それはシルフカンパニーの製作時期とほぼ同時であると思われます。ポリゴン関係のイベントらしき没セリフも製品版に残されていることから、その削除後に景品にされたと考えられます

60 おいしいみず
61 あついおしるこ → サイコソーダ
62 フルーツオレ → ミックスオレ
ベータ版ではおいしいみずこそ共通しているもののサイコソーダはあついおしるこ、フルーツオレはミックスオレとなっています
これらのアイテムはわざマシンの入手イベントにも関連しており
おいしいみず→れいとうビーム、ミックスオレ→トライアタックというようにわざのコンセプトに合わせたものになっていますがこの時点ではイベントが存在していなかったと思われます
またシルフカンパニーが作られる前の時期であるため警備員のゲートもありません
由来としてはMOTHER2のみずとたかいはみずこそ偶然の可能性があるものの、サイコという言葉はMOTHERシリーズではサイコキャラメルやサイコシールドなどなじみ深い表現ですね。またこれまでの回復アイテムは食品のような名称は基本的に避けていますがここは例外のようです
ところで変更後の名称のサイコソーダいわなだれも関連性が無いように思えますが(ただ技エフェクトが妙にエスパーっぽいという点があるにはある)
いわなだれの収録されているわざマシン47の近くにわざマシン44のサイコウェーブがあるため元々はこちらを入手できる予定だったのかもしれません
ナツメ専用のわざにしたため整合性が崩れたのでしょう

63.フジのてがみ → ふねのチケット

これはイベント用アイテムと思われます。ロケットだんアジトの製作時期に相当しており、ミュウツーの考案時期とも一致しています
その一方で本来のフジろうじんから貰えるアイテムのポケモンのふえ、もといポケモンタワー製作関連の時系列はこれよりも若干離れています
つまりフジろうじんの没イベントがあったはずなんですよね
劇場版などではミュウツーを生み出した存在とされていますがゲーム製作時の没設定の一部を受け継いでいるのかもしれません。というより、ゲーム内の若干分かりづらい場所にフジはかせという表記があり変更される前の設定なのではないかと思います
フジのてがみの用途は不明ですが製品版ではふねのチケットに変更されたことから推察すると
本来はみさきのこやがクチバの施設でありイベントにも関連していた
が、ミュウツーの設定が変更されハナダのどうくつに住まわせることになり
元イベント関連の施設を隠すためにみさきのこやをクチバから引越しさせ
フジのてがみを受け取るイベントを
ふねのチケットを貰うイベントに変更したということになります

根拠としては、まずみさきのこやの後ろにはダンジョンの名残らしき地形があること、そもそもマップの内部コード的にみさきのこやはクチバ近辺の施設だったと思われること、ミュウツーの日記が存在するポケモン屋敷が追加された時期とハナダのどうくつが追加された時期がきれいに前後してることなどがあります
またゲーム外の話題としても1994年7月発売のパルスマンというゲームソフトでは生き物のデータ転送とサントアンヌという単語が存在します。この設定から転送システムの考案者のキャラクターとしてマサキが生まれたように見えます。サントアンヌごうにも何らかの形として関与していたが、クチバにいたのでわざわざふねのチケットのようなアイテムを必要としなかったことが根拠です

64.きんのいれば 

本来はサファリゾーンに落ちているイベント用のアイテムです。しかしサファリゾーンがまだ存在していないころに製作されたアイテムになります。ここで思い出されるのがイベントのえんちょうのセリフであり、ロケットだんに盗まれるイベントがあったことが分かりますね
つまりロケットだんアジトできんのいればが手に入るイベントがあったと思われます
えんちょうのいえには珍しいカセキがあるというメッセージがありますが、正体不明のつばさのカセキを入手するイベントが存在していたのかもしれません
ちなみにMOTHER1のいればをモチーフにしていると思われます

65 プラスパワー → スピーダー
66 ディフェンダー → プラスパワー
67 スピーダー → ディフェンダー
68 スペシャルアップ

戦闘中のバフアイテムです
いわゆるドーピングアイテムと異なり上昇するパラメータが分かりやすい名称となっていますね
つまりこのアイテムが追加される頃にはこうげき、ぼうぎょ、すばやさ、とくしゅのパラメータが正式に決定された可能性があります

 

ここから先はitem.textのファイルの時期以降のアイテムとなります
よって製品版のデータのみからアイテムの開発時系列への影響を考察していきます
また開発時系列の考察からitem.txt内で変更されたアイテムは83番までのアイテムが考案されたと思われる時期よりも後と考えることができ時系列的な矛盾が存在しません

 

69 コインケース

コインもといパチンコだまが何千枚単位という数で必要になるためその収録アイテムを登場させたと思われます
もしこのアイテムの追加時にパチンコだまのままであったならばコインケースは別の名称だったでしょう。もしドルばこなどといった名称だったら問題が起こりそうなので変更された可能性も

70 おとどけもの

オーキドはかせのイベント用アイテム。中身はとくせいのモンスターボールと明かされています
開発時系列的にもロケットだんアジト頃なので、マスターボールはまだ存在しません

71 ダウジングマシン
75 がくしゅうそうち

これらはオーキドはかせのじょしゅからもらえるアイテム
直前におとどけものが追加されていることからもこの頃にはオーキドはかせ関連のイベントが作られたのでしょう
ただし助手からもらえるひでんマシン05は開発時系列的に存在しません

72 シルフスコープ
73 ポケモンのふえ
74 エレベータのカギ

ロケットだんアジト関連、ポケモンタワー関連の一連のイベントアイテムが立て続けに追加されています
ポケモンのふえはカビゴンを起こす道具として知られており、スタッフインタビューでは道を塞ぐ役割のために開発されたポケモンがいたことが明言されています
つまりこの時期はカビゴンが開発された時期となり、ガラガラやゴーストが追加された時期とも連鎖的に繋がっていき開発時系列の考察での大きな手がかりとなりました

76 ボロのつりざお
77 いいつりざお
78 すごいつりざお

ボロのつりざおはコイキングが釣れ、いいつりざおはトサキントニョロモが釣れるアイテムです
開発時系列的にポケモンタワー直後のトサキントが追加された頃と一致し、コイキングもその少し前の時期に追加されています
その一方でつりおやじのいえのマップコードは遥か前にあり、何故か12ばんどうろのものだけが独立していることから元々は別施設であった可能性が高いです
ボロ、いい、すごいという名称はMOTHERシリーズのバットのグレードとして説明されがちではあるものの、すごいバットは存在しません
おそらく、すごいキズぐすりと合わせたのでしょう

79 ポイントアップ
80 ピーピーエイド
81 ピーピーリカバー
82 ピーピーエイダー
83 ピーピーマックス

ポイントアップはPPの最大値の上昇、それ以外はPP回復を行うアイテムです
ポイントアップは全てがマップ上では目に見えない隠しアイテムであり、それ以外のピーピーアイテムも隠しアイテムの場合が多いです
ダウジングマシンの追加により隠しアイテムとして設定されていたものと思われます
しかしPPの回復自体はゲームバランスの観点から隠しアイテム以外の入手方法も用意したのでしょう
いずれも非売品なので売値が設定されていませんが、同じ非売品でもふしぎなアメは売値が設定されているので忘れていた可能性もあります
没アイテムの100Pパワーは名称が紛らわしいので削除された可能性もあります
由来はMOTHERシリーズのPP(Psycho Point)からでしょう
そのためか作中ではわざポイントとパワーポイントという表現が混同してます
エイドの由来もMOTHER2のハンドエイドからかな?

84 ちか2かい
85 ちか1かい
86 1かい
87 2かい
88 3かい
89 4かい
90 5かい
91 6かい
92 7かい
93 8かい
94 9かい
95 10かい
96 11かい
97 ちか4かい

アイテムではなくエレベータ時に表示される項目名です
少なくともロケットだんアジトの製作終了後までにこの領域だけ独立した項目として飛び地のように設定されたと思われます
最初は83番にちか4かいが先頭として存在し、続いてシルフカンパニー用に11かいまでが追加されています

項目表示用の格納庫と考えたほうが自然でしょう

98  かみなりバッヂ
99  かいがらバッヂ
100 おじぞうバッヂ
101 はやぶさバッヂ
102 ひんやりバッヂ
103 なかよしバッヂ
104 バラバッヂ
105 ひのたまバッヂ
106 ゴールドバッヂ

ジムバッジらしきアイテムです
タイプらしきものを示しているように見えますが、本来のジムリーダーのタイプとも一致していないばかりか9つも種類があります
また「バッジ」表記ではなく「バッヂ」表記となっているので、これはMOTHER1のフランクリン「バッヂ」を意識しているのでしょう

金銀以降ではジムバッジに対象タイプの技を強化する効果があるので、この効果のアイテムを作ろうとしたが途中で頓挫したのかもしれません
初代で存在するタイプは15種類なので106番のゴールドバッヂで15個になります
わざわざ正規アイテム群と離れている事からアイテムではなくバッジおじさんのような場所で用いられる説明項目用としての格納庫でしょう
この時点ではジムリーダーは存在しないので町の数を遥かに超える数でも違和感はありません
やがてジムリーダーが追加されるとこの「バッヂ」は没にされ「バッジ」が追加され、シルフカンパニーが追加されると7かい~11かいの追加とちか4かいの退避によって登場の予定のなくなっていた16個の「バッヂ」のうち7個が惜しみなく侵食感染され製品上には9個が残っている…という可能性があるかも

もうひとつの時期的な根拠として製品に残されているちかつうろの没セリフです
ロケットだんアジトについて話す人物と初めてかのようにタマムシからシオンへの道のりの説明をする人物のセリフがあります
それは製品版ではカビゴンが現れることを説明している人物になります
つまりこの没データの時期としてはロケットだんアジト以降からカビゴン製作以前になります
この時期は「たまむし」シティなどといったひらがなの表記であることが分かり、このひらがなのバッジと同じようなネーミングセンスを感じます。この間の時期にバッヂを製作したものとするとエレベータの階数から導き出した結論と一致します

107 たまご
108 ひよこ
109 ブロンズ
110 シルバー
111 ゴールド
112 プチキャプテン
113 キャプテン
114 プチマスター
115 マスター
116 エクセレント

これも製品版に存在する謎の10個の没アイテムですね
仮説として前項の「バッヂ」のように何らかの説明項目用です
時期的には「バッヂ」の直後にほどなくして追加されたものとみられます
ロケットだんアジトの直後なんですが注目するべき点はおとどけものです
このアイテムが出来たということはオーキドはかせから図鑑をもらう流れが出来て、図鑑の評価のイベントといった一連の流れは出来ていたとします
これは図鑑の評価によってオーキドから与えられる称号ではないでしょうか
現にオーキドはかせの図鑑評価のセリフにエクセレントという文字列があります
称号の効果としては10個で区切られている事からレベルの高いポケモンを従わせる能力あたりと推測されます。本来のジムバッジの効果です
ただすぐにダウジングマシンやがくしゅうそうちといったアイテムの入手に図鑑の完成度が転用されたことから比較的すぐに没にされたと推測されます。名前が若干適当な気がするのもこのせいではないでしょうか
かなり後の時期にジムリーダー、ジムバッジが追加されるとポケモンを従わせる能力の設定だけが付与されます
ジムバッジのポケモンを従わせる効果は本当は10刻みにしたかったけれど、8人のジムリーダーではまばらになるので製品のような刻み幅となってしまったのかも

196~200 ひでんマシン

開発時系列的にひでんマシンが登場するのはかなり末期のほうです
わざマシン特殊文字として存在するがひでんマシンには存在しないこと、ひでんわざとして個別に追加されたと考えられるフラッシュにもわざマシン55が存在すること、ひでんマシンのアイテムコードが中途半端に始まりわざマシンがきれいに収まっていることが根拠です
詳細は
こちらの記事

201~250 わざマシン

わざマシンがいつ製作されたかは不明瞭です
わざとポケモンの内部コードから時系列に対応する1992年頃とは思いますが

251~255 わざマシン51~55
正規に存在しないわざマシンです。中身はひでんマシン
つまりはわざマシンとして一時的にひでんわざが隔離されたことを意味します

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以上が、開発時期と時系列から見たどうぐの考察になります

ただしこの解釈はありすが勝手に書き上げたものであり公式ではないことを明言しておきます

 

もうひとつ

没となったどうぐのうち、項目用と思わしき84番のどうぐまではゲーム中で入手して
使用してもフリーズしたりおかしな挙動を起こすことはありません

これは本来想定していたプログラムを残してあったことを意味しています

しかし項目用と思わしき84番~116番までのどうぐはどうぐとしてのテイを成しておらず変なアドレスにアクセスしてしまいます

ここから、それらは元々からどうぐではなく格納していたテキストメッセージのアドレス先であることが見えてきます

117~195の名称ですら無いどうぐや、人の名前が乱雑してある空間は

『グリーン』『じぶんできめる』といった固定名詞やメッセージはさておき(格納庫であることは明らかなので)
バグ名称のどうぐは何らかのアニメーションかマップチップあたりを一時的に保存してあった場所なのかもしれません

いずれにせよ255個ものアイテムを用意するのは予定していなかったと思います

 

推測に過ぎませんが、没になったどうぐを眺めていると

本来はポケットモンスター(カプセルモンスター)はポケモンと一緒に主人公もバトルに参加してRPG要素が製品版よりも強く、最終的にはロケットだんを打倒することが目標のゲームだったのかもしれません

しかしモンスターの育成に注目して重点的に置き、図鑑完成という目標が作成され
育成の過程を確かめる要素としてジムリーダーが製作されて今日に至ったのでしょう

バッジ効果の後付け感や累積効果バグ・図鑑をもらうときにオーキドにアニメーションが無いことから開発現場ではしょっちゅう仕様変更があったことが伺えますね

 

今回はここまでとなります、長い記事となりましたがここまで読了してくださりありがとうございます

 

EXIT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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パーフェクトな図鑑を完成させてみました。エクセレント!