皆さまは《オーキドせんせい》という方をご存知でしょうか?
オーキドはかせのこと?
ぶっぶー!ですわぁ
あの方はひゃくごじゅういっぴきのポケモンを発見しただけの研究者です
答えはこの方です
姿こそはオーキドはかせと同じですが、トレーナーとしての彼がその正体でした
まずは実際に戦ってみましょう
やはり公式公認でエースに相応しいと判断されたのでしょうか
とは言っても、ウチの個体値努力値MAXのゆかりさんの敵ではありませんよ!
いけ!これが幻のポケモンの力よ!
ゆかり堕天
え!?ちょっとまってなんでぇ!?
任意コード実行の力で魔改造したときになにか失敗したことでも!?
ええっと、ありすのIDは60313だから・・・
いつの間にかIDが、すり替わってるぅ!?
え、でもミュウに行ったことといえば
わざを変えるコードだけどそれは秘伝要員にも使ってるしIDは変わってない・・・
あと使ったのは個体値MAXのコード・・・
まさかそのコードはIDを変える効果が隠されていたのでは!?
なんか新事実が発覚してしまいました
いや先に調査しておきなさいという話なんですが
仕方がない、ここは我が秘伝要員・ゆんゆんに任せましょう
きゃあああああああああああああああああ!!!!!!!
ユンゲラーはHとBが低すぎ晋作です。ケンタロスのタイプ一致とっしんに耐えれるわけがありません
というわけでリセットしてゆんゆんを先頭に切り替えて再戦といきましょう
2体目のポケモンはナッシーLv67
顔が怖いので画像は省略しました
3体目のポケモンはウィンディLv68
画像を取り忘れたので代わりのウィンディを用意しておきました
ウィンディじゃなくてウェンディというツッコミは受け付けておりません
かわいいは正義です
そして続いての4匹目こそが真打です
一見、なんの変哲もないリザードンに見えますが
実はありすが最初に選んだ御三家はゼニガメでライバルは当然フシギダネとなります
そうです
さいごのいっぴきこそがオーキドせんせいの手持ちとなるのです
あ、残り1匹はギャラドスLv70だったのでカットさせてもらいました
見せたかったのはこのシーンだけですので
さて、オーキドせんせいの手持ちを紹介しましたが彼と戦う方法は簡単です
データベースにも載せていますが、彼のエンカウントメモリはE2(226)であり
任意コード実行で会うこともできますがその場合は手持ちが異なります
アネデパミやらけつばんやら出したりするので危険なことが多いです
正しい手持ちをアドレスするためには以下の方法を取ってください
1.どうぐを20個用意し、11番道路の一番右のギャンブラーとバトルしないでおく
2.2番目のわざにポイントアップを3つ投与し、残りPPが34。3番目のわざ残りPPが3のポケモンを用意する
3.20番目でセレクトし、2のポケモンにAを押して入替したら逃げる
4.11番道路の一番右のギャンブラーに会うとオーキドせんせいになっている
さて、本題に移りましょう
オーキドせんせいは没となったデータです
しかし消されることはなく、メモリに手持ちデータも一緒に残っていることからバトルする構想は開発終盤まであったことが伺えます
ここで彼の手持ちデータを再確認しましょう
御三家以外は固定で、御三家は2人が選ばなかったポケモンとなっています
この手持ち、なんとなく見覚えがありませんか?
ナッシー、ウィンディ、ギャラドス......
はい。ライバルのラストバトル構築と似通っていました
このことから、オーキドせんせいの手持ちはライバルから流用した構成と思います
よね?
ここでポケモンの内部データを確認していきましょう
225がライバル。226がオーキドせんせいとなっていますが
中盤以降のライバルのメモリは242,243とかなり後の位置にいます
つまりオーキドせんせいのデータが没になった際にライバルの手持ちに構成されたと考えたほうが自然ではないでしょうか
また、オーキドせんせいはレベルの異様な高さから彼こそがラスボスとして設計されていたのではないかと思います
その証拠のひとつとして、ジムリーダーには専用BGMはあるのにしてんのうには専用BGMが無い点です
金銀以降はしてんのうにも専用BGMがあることから、初代においても専用BGMを用意してあってもおかしくはありません
というのも、してんのうのメモリは244,246,247と最後のほうに格納されており
シバはなぜか233と早めに位置づけられてることからそもそもしてんのうという存在自体が開発後期に作られたものと考えられます
また、もうひとつの証拠としてマップ番号です
製品版ではラストダンジョンとなっているセキエイこうげんなのですが
そのマップ番号は
193 22ばんどうろゲート
108 チャンピオンロード1F
194 チャンピオンロード2F
198 チャンピオンロード3F
174 四天王入り口
245 カンナの部屋
246 シバの部屋
247 キクコの部屋
113 ワタルの部屋
120 ライバルの部屋
118 殿堂入り部屋
なんとなく分かるとは思いますが番号がバラバラですよね
最初のほうに作られたチャンピオンロード1F、ワタルの部屋、殿堂入り部屋は本来別のマップとして製作されたマップではないでしょうか
しかしオーキドせんせいがラスボスという構想が没となり、急遽製作されたマップということが見えてきませんか?
チャンピオンロードの仕掛けがおざなりなのも納得です
また、ライバルの手持ちですがβ版ではサントアンヌ号あたりまでは代替御三家(ナッシー・ウィンディ・ギャラドスの3匹を指します)は使ってこず
サントアンヌ号のマップ番号は108より前にあることと
次にライバルが登場するシルフカンパニーはマップ構想がかなり後付けで急遽作られた場所であることからもライバルの構築はオーキドせんせいの構築に影響を受けていることがわかります
↓参考
(赤枠が製品版、黄枠がβ版)
結論に入りましょう
オーキドせんせいは、開発後期までラスボスとして設定されていた
しかし急遽してんのうの案が出たことによって没となった
ライバルの手持ちは没となったオーキドせんせいを参考に構築された
没データでありながらしっかりと手持ちが残っているのは恐らく最後の最後まで開発陣がラスボスもしくは隠しボスとして置いておきたかったからでしょう
ところで、どうして《はかせ》ではなく《せんせい》なのでしょうか?
まず、博士と先生の意味をタマムシ大学で調べてみましょう
博士
(日本の学位は「はくし」、昔の大学寮の官職名は「はかせ」)は、多くの国の高等教育機関・体系の中で与えられる学位のうち最高位のものである(博士の学位参照)。国によっては事実上博士より上位の学位が存在することもある。英語からドクターともいい、世界の教育レベルを分類しているISCEDでは最高位のレベル8、欧州資格フレームワーク (EQF) でも最高位のレベル8と定義されている。第二次世界大戦前の日本においては原則として博士号授与機関は帝国大学に限られ、その希少性から「末は博士か大臣か」と詠われるほど市井において高く評価され、学位の保持者に対しては敬意が表されていた。
博士(Doctor)の学位は、国によって多少の差異はあるものの国際的に最高位の学位として位置づけられているが、日本では学校教育法第104条により大学など高等教育機関や学位授与機関(日本においては独立行政法人大学評価・学位授与機構)における修士およびそれと同等の学力があると認められた者が、大学院の博士課程あるいは博士後期課程において主軸となる研究テーマについて研究を行い、その内容を学位論文として執筆し、最高学位に相応しいと授与機関から認められることで取得できる(「甲博士」、通称は「課程博士」もしくは「コースドクター」と称する)。また、かなり厳しいものの、日頃から研究業績の蓄積量が多ければ、論文審査により高度な研究能力があると認定された者にも授与されることがある(「乙博士」、通称は「論文博士」と称する)
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要は教育および研究機関においてのお偉いさんということですね
ポケモンでいえば、学会が存在しそこで図鑑を作りカントー地方に生息しているポケモンを把握してあることからもオーキドは博士として十分な資格があると考えられます
先生
一般的に先生という敬称が使われるのは以下のようなケースがある。
・教育機関、あるいは塾において、学問を教える者のこと。教員の呼び方である。慶應義塾では福澤諭吉のみを指す。
・士業、特に弁護士・司法書士などのいわゆる8士業に就く者に対する敬称。パラリーガルやクライアントが使用する。
・医師・歯科医師に対する敬称。看護師などのコ・メディカルや患者が使用する。
・政治家、特に国会議員や都道府県議会議員に対する敬称。主に秘書などの関係者および支持者や、政治家自身が目上の政治家に対して使用する。
・自営業・企業経営者、あるいは私的に結ばれた師弟関係の中で、師匠に当たる人物を敬称することもある。
・漫画家や小説家に対して、アシスタントや編集者が使用する敬称。転じて読者が使用することもある。
・管理栄養士や料理研究家に対する敬称。
・スポーツクラブやゴルフ場のインストラクターに対する敬称
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オーキドのゲーム中での立ち位置から1番上の概要がしっくり来るでしょうか
ということは初期構想では、学校のような施設があってそこの一教師に過ぎなかったのかもしれません。そういえば町の民家には塾のような施設がいくつかありますね
実は主人公とライバルは学校の生徒であり、そこでポケモンを学んである日なんらかの理由でポケモンを捕まえに行くというイベントがあったのかもしれませんね
マサラタウンが妙に空白の多い土地なのも気になっていたのでそれであれば納得します
そのため、初期ははかせではなくせんせいという呼称で設定されており、その名残がトレーナーとしての名前にあったのかもしれません
うーん......ですが根拠になるようなものがないので考察としては弱いですね
というのもゲーム内で《せんせい》というキーワードが出てこないんですよ
一応ひとつだけありますが、それはポケモンやしきに居るはぐれけんきゅういんが
『かつて ここには わたしの せんせいが すんでいた』
というのみであり、オーキドと結びつけるには無理があります
いや待ってください、先生と博士って同じ意味となる条件がありませんか?
ゲーム中のオーキドはポケモン学会での称号である博士ですよね
その学会は言ってみればポケモンの研究機関であり、研究者は現場では先生と慕われても不自然はありません
つまり、オーキドは先生と呼ばれることもあることからトレーナーとしてバトルする際にははかせとしての自分ではなく、いちトレーナーとしてバトルする際には
オーキドせんせいと自称してバトルとなる展開もあったのではないでしょうか
いや、素直に『オーキド』がしょうぶをしかけてきた!でいいじゃないですか!
オチもついたところで、今回はここまでとなります
オーキドせんせいに関する情報があれば提供お願いしますね
毎回EXITより下までスクロールしてくださる方、ありがとうございます
この余白を使うの楽しいですよね